ササユリは咲いたが・・・

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 わが山小屋の敷地では、ササユリが例年より少し早目に咲き出した。その立ち姿は、「小股がきれあっがたイイ女」の形容がぴったりだ。ほんのりピンクがかった花は、薄く頬紅をさしたようでなまめかしい。匂いがまた、男心をくすぶる。

 敷地には、100株を超えるササユリが自生している。これが一斉に花を咲かせると、これはもう見事なもので、わが家の梅雨の季節を彩る風物詩である。

 しかし今年は、残念ながらそうはならない。以前のブログで、ササユリの花芽が何者かに食べられたと書いた。かろうじて10株ほどが残っただけで、来年も食べられれば、山小屋のササユリは絶滅するかもしれない。

 ササユリがこのように食べられたのは初めてだ。実は4月下旬、天然記念物のニホンカモシカが山小屋の敷地に現れ、数分間、見つめ合った。そのころ、ササユリやカヤ、イタドリなどの新芽が食べられる被害が相次いだ。しかも、この近辺でしばしばカモシカが目撃されており、このあたりを縄張りに活動していると見られる。

 恐らく、ササユリを食べたのはカモシカだろう。人を恐れないカモシカは愛嬌があり、憎めないが、ササユリを守るため柵を張り巡らす手もないではない。しかし、それではカモシカを遠ざけることになり、悩ましい問題だ。暇を持て余すひまじんならではの他愛のない葛藤だが・・・。

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アサギマダラは毒を好む・・・

 アサギマダラという美しい蝶は、日本列島の北から九州へ、時には台湾あたりまで2000㌔を旅するそうだ。この蝶は、秋の七草のひとつフジバカマの花の蜜を好むことが知られている。これによく似たヒヨドリバナという植物にもこの蝶が集まるらしいが、恥ずかしながら、私はこの二つの植物を混同していたのだ。

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 話は2年前にさかのぼる。2016年夏、御嶽山登山のため岐阜県に向かった。多くの犠牲者を出した大噴火で頂上までは行けないので、8合目あたりを目指して歩いた。しかしあいにく、途中で豪雨に見舞われ、登山を断念した。

 その夜は中腹の濁河温泉に泊まり、翌朝、車で山を下った。すると、道路沿いにピンクがかった白い花を咲かせる植物が目に入った。背丈は1mほどで、あたり一面に群生していた。家内が昔、大津の自宅で栽培していたフジバカマに似ていると言った。フジバカマと言えば、山小屋に飛来するアサギマダラが好む植物である。

 後ろめたい気持ちもあったが、これを3株ほど引っこ抜いて持ち帰った。家内によると、フジバカマは繁殖力が強く、庭に植えておくと始末に負えないほど増えるという。これを山小屋の敷地に植えれば、アサギマダラが飛び交う楽園になると思い、繁殖を試みた。昨年の梅雨のころ、うまく根付き花芽が付いた。

 そしてこの春にも芽が出て、梅雨を迎えた今、たっぷり雨を吸って一段と大きく成長した。てっきりフジバカマと信じていたが、念のためネットで調べると、フジバカマは葉が三つに分かれていると書かれており、間違いだったことが分かった。本当はヒヨドリバナだったのだ。

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 でも、それほど落胆しなかった。昨年には、アサギマダラが御嶽山ゆかりのヒヨドリバナに止まり、蜜を盛んに吸っていた。しかも貴重な資料が得られた。つまり、この二つの植物の蜜には、アルカロイドという共通の物質が含まれているというのだ。

 アルカロイドは一種の毒物で、アサギマダラがこの毒を体内に蓄積することで、天敵に食べられないよう自己防衛しているのだそうだ。アルカロイドを抽出した物質は、古代から毒矢に使用されたとも言われる。アサギマダラが毒の蜜を吸うのは、北朝鮮が核を保有し、体制を維持しようとするのと似ていなくもない。

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 ここ生石高原に近いわが山小屋に、アサギマダラが本格的に姿を見せるのは8月に入ってからだろう。真っ先に、ヒヨドリバナの蜜を吸いに来るはずだ。花の数は昨年より2倍も3倍も増えており、飛来するのが楽しみだ。アサギマダラにとって、フジバカマでもヒヨドリバナでもいい。たっぷり毒が含まれていれば・・・。

米朝会談・・・空疎な政治ショー

 「史上初、歴史的」と威勢のいい言葉に飾られた米朝首脳会談は、終わった。「なーんだ、やっぱりそうか」。何も決まらなかった会談に、鼻から期待していなかったので落胆もしていない。中が空洞のデコレーションケーキを見るような思いがした。

 トランプ大統領は、各国メディアを前にした記者会見で、長々と饒舌にしゃべり続けた。報道官に「まだ話し続けていいかい?」と白々しい言葉を投げかけ、終始芝居じみていた。金正恩委員長が同席していないので、話はあくまでも一方的で、嘘か本当か定かでない。

 まさに政治ショーだった。金正恩のことをクソミソ言っていたトランプ大統領は手のひらを返し、「とてもいい関係を築けた」と、最大の賛辞でたたえた。一方の金委員長は必要以上の笑顔を見せず、35歳の若造の方がどこか重みがあった。

 大統領は自分のことを「ディール(取引)の達人」と言ってはばからない。大体が、自分で自分を自慢する神経が分からない。しかし、達人にしては、核廃棄などの道筋など具体策を示すことが出来なかった。北朝鮮の勝ちのように映って当然だ。

 ブログでは、何回も米朝首脳会談について書いた。だから、会談が終わったので何か書こうと思っていたが、中身のない政治ショーを見せられ、あほらしくなってこれ以上書く気がしなくなった。

 核・ミサイルの廃棄について、これから長い交渉が続くだろう。だから余計なことを言わず、見守ろうと思うが、険しい道のりだろう。拉致問題については、大統領が助け舟を出してくれたようだが、結局は日朝による直接会談に委ねられる。拉致家族には時間がなく、切実だ。
 

山の宝石・山椒を摘み取る

 山小屋の裏手に、山椒の木が2本ある。今年はこれまでになくたくさん実を付けた。

 先日、家内がハサミを使って収穫した。摘み取った緑色の粒は、実にみずみずしい。家内に手伝ってほしいと頼まれたが、作業が面倒なので、そそくさとその場を離れた。

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 わが家では、実山椒は1年を通して使う香辛料だ。山菜の季節にフキを採り、佃煮を作る。欠かせないのが冷凍保存しておいた実山椒だ。昔、クリープのないコーヒーなんて・・・というテレビCMがあったが、実山椒はまさにそんな存在だ。

 鮎釣りが趣味だが、たくさん釣れれば、家内は甘露煮を作る。味の決め手はこれもやはり実山椒である。京都名物ちりめん山椒もよく作る。白いご飯に振りかけて食べれば、これぞ和の食文化である。

 実山椒の収穫量は、和歌山県がダントツの1位で、実に国内生産量の80%を占めている。私たちが暮らす和歌山県有田川町で多くが栽培されている。葡萄の房のようにたくさん実を付けるので、「山の宝石ぶどう山椒」の名前が付いている。

 特に品質が良いのは、秋篠宮妃紀子さんの先祖の地・有田川町の清水地区だ。ここは霧が深く、寒暖差も大きい。山椒を使ったレストランがあり、パスタを食べたことがあるが、なかなか乙な味だった。

 わが家の山椒も、清水町と同じ気象条件で育ち、品質はいいと思う。何と言っても、無農薬である・・・。

米朝会談の不純な思惑

 トランプさんは、何だかんだ言っても米朝首脳会談をやりたくて仕方がないのだ。北朝鮮がペンス副大統領を侮辱したとして首脳会談を中止すると発表したが、北が詫びを入れると渡りに船とばかり、手のひらを返して会談を行うことにしたのだ。

 北に核とミサイルを廃棄させる米朝交渉は歴史的である。世界から脚光を浴びるのが大好きなトランプさんにとって、大統領再選に向けてまたとない好材料である。しかも、支持者からノーベル平和賞などという声が上がると、まんざらでもない表情を見せる。トランプさんにとって、そもそも首脳会談をしない選択肢はあり得ない。

 さて、12日に迫った会談は成功するのだろうか。トランプさんは何が何でも成功させたいと思っているはずで、北への譲歩もいとわないかもしれない。その証拠に、「もう最大限の圧力という言葉を使いたくない」と言っている。圧力の先頭に立ってきた日本との約束など、都合よく覚えていないかもしれない。

 そんなトランプさんだが、一つだけ良いこと言った。「米朝首脳会談は一度では終わらない」。つまり、シンガポールでのような会談を何度でも行おうという呼びかけである。国連制裁で外貨不足に陥っている北朝鮮にしてみれば、迷惑な話だろう。

 もしトランプさんにしたたかな計算があるとすれば、何回も首脳会談を続けるうちに北は資金面で音を上げ、妥協するのではないかというもくろみである。シンガポールの高級ホテルのスイートは、1泊65万円もするし、何十人もの随行員を引き連れるのだから多額の資金が必要なのは言うまでもない。

 米有力紙は、シンガポールでの滞在費を北が支払えず、どこかの国に支援を求める可能性があると報じている。しかしトランプさんに金正恩の親書を手渡すため渡米した元諜報機関の親玉は、ニューヨークの高級ステーキ店で部下たちとともに舌鼓を打ったとの報道もあった。

 血のしたたる肉をほうばる高官の姿を想像すると、北の庶民が気の毒に思えてならない。金正日時代のように多くの餓死者が出ている訳ではないが、それでも国連の調査では、国民の栄養状態は良くないとの報告が出ている。

 今回の首脳会談で金正恩委員長が目指すのは、金王朝の体制保証を取り付けることだろう。国民の安全は二の次だ。トランプさんにしても、自分が歴史に名を刻みたい一心だろう。それが自らの大統領再選に有利に働くことは言うまでもない。

 アメリカの研究者の多くは、北の核放棄などまったく信じていないと言われる。仮に核放棄への道筋がついたとしても、それが実現するまでに10年も20年もかかるらしい。そんな長い間、叔父を粛正し、実の兄まで暗殺した男の手に核のボタンが握られ続けるのだ。果たして、シンガポールでどんな成果が得られるというのだろう。

紀淡海峡にアジとサバが回遊

 「やっと、アジとサバが回遊してきました」。そんなメールがブログ仲間のイレグイ号さんから届いた。善は急げである。6月2日の土曜日、イレグイさんが船を係留している和歌山市の小さな港に向かった。

 イレグイさんはれっきとしたサラリーマンだが、暇さえあれば紀淡海峡で釣りをしており、「半分、漁師」みたいな人である。船は漁師だった祖父から譲り受けたもので、エンジン音は漁船特有の低音を響かせる。

 東の空が明るくなり始めた午前4時10分ごろ、出航した。やがて真っ赤な太陽が顔を出し、空も海も熟柿のような色に染まった。大釣りへの期待で胸が膨らむが、今年の海は少し変である。水温が低く、余りいい釣果を聞かないのだ。

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 船は一路南下した。初島沖の地ノ島を過ぎ、さらに南下を続けた。50分ほどかかって着いたポイントは、紀淡海峡のど真ん中だ。水深は50mほど。イレグイさんは「水面から20mほどの棚に魚探の反応があります」と言うやいなや、30㎝を超すような立派なアジを釣り上げた。

 私も水深20mのあたりでスプールを止め、竿を大きく上下させながら誘いをかけた。竿先が海中に没したとき、グイ、グイという明確な当たりがあり、慎重にリールを巻いた。アジは口が弱く、強引に巻くと唇がちぎれるのだ。上がってきたアジは同じサイズだった。

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 このあたりで船を流していたが、今一つ釣果が上がらない。イレグイさんは友人の船に携帯で電話して様子を聞いたところ、生け簀がいっぱいになったので帰ろうと思うとのことだ。さぁ、急げ。友人がいると思われるポイントに急行した。

 「強い反応がありますよ。30mほど糸を出して下さい」とイレグイさん。すると、彼の動きが急に激しくなった。竿は大きく曲がり、引きの強さが見て取れる。やがて糸を手に取り、次々とアジやサバを針から外し、生け簀へ放り込む。「10本の針全部に掛かりましたよ」と、うれしそうだ。

 次は私にも当たりがあり、ゴンゴンと竿をたたくような引きが伝わってきた。ゆっくりリール巻いて道糸を手繰ったが、次から次へと白い魚体が海中から姿を現し、7匹も釣れた。その後も当たりが続き、午前8時には竿を納めた。

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 何匹釣れたか分からなかったが、イレグイさんが私のクーラーに入れてくれたアジとサバは30匹以上だ。この中には、イレグイさんが釣った45㎝のサバが含まれており、これを三枚に下してきずしを作った。

 この夜は、たまたま生石高原の仲間と飲む約束をしていたので、アジの刺身とフライを振る舞った。さすが30㎝を超すアジにはしっかり脂が乗っており、大いに喜ばれ、ちょっと鼻が高かった。

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北に翻弄されるトランプ・・・米朝会談も中止

 トランプ大統領と金正恩朝鮮労働党委員長のパフオーマンス合戦はいい勝負だ。いや、このところは金委員長に軍配が上がるかもしれない。

 大統領は、北朝鮮とトップ会談をやりたくて仕方ない様子だった。目立ちたがり屋の彼にしてみれば、シンガポールで金委員長と握手する光景は、全世界の耳目を集め、ぞくぞくとするほどの高揚感を感じるはずだった。

 しかし今日25日、大統領は突如トップ会談を中止すると発表した。会談に前のめりの大統領を羽交い絞めにし、条件が整わないとの理由で中止させようとする側近の姿が目に浮かぶ。大統領にしてみれば、おもちゃを取り上げられた子供の心境に近かろう。

 そもそも、金委員長の平和攻勢に飛びついたのは軽率だったのではないか。米の中間選挙やロシア疑惑を見据えて、大統領側に有利になると踏んだのだろうが、北はそれほど甘くない。生きるか死ぬかの試練に耐えてきた北の外交は、大統領お得意の取り引きなんて甘っちょろい。

 金委員長は、中国の習近平と二度も会い、後ろ盾になってもらった。さらに、金委員長は直接口を開かず、外務次官ら高官に発言させて米国を翻弄しているのだ。対する大統領は、ツイッターで金委員長を持ち上げたり下げたりしているのだから、言葉に重みはなく、軽く見られているのだ。

 さて、パフオーマンスの最たるものと言えば、北の核廃棄をアピールする核施設の爆破だ。核実験のための坑道が吹っ飛ぶ光景は、映像的に見れば迫力がある。しかし、それだけである。

 爆破は、核開発の隠ぺい工作ともとれる。爆破に立ち会ったのは30人かそこらのメディア関係者だけだ。核廃棄を検証出来る専門家は立ち会っていないし、記者から線量計を取り上げたとの報道もある。メディアにしてみれば、遠路はるばるダイナマイトの威力を見物しに来ただけである。

 私はこんな妄想に取りつかれる。爆破した坑道の奥に、申告以外の核爆弾や生物化学兵器を隠しておき、IAEAの査察官でも容易に発見できないようにしておくのだ。その兵器が必要になった時は、北が得意の人海戦術で掘り出す魂胆ではないか・・・。北ならやりかねない。

 爆破といえば、ひとつ思い出すことがある。大津市に住んでいる私は1992年の今頃、琵琶湖畔の「幽霊ビル」が日本で初めて爆破解体されるのを全国中継のテレビニュースで繰り返し見た。巨大なコンクリートの塊があっけなく崩れ落ちるのを見て、爆発力のすごさに驚いた。この爆破には4万人以上が現場で見守ったという。

 幽霊ビルは、大阪万博の客を見込んで地上11階、高さ36mのホテルが建設されたが、途中で資金難に陥り建物は雨ざらしのまま放置された。この廃墟は若者たちの溜まり場になり、問題にもなった。今は県がここを買い取り、自然豊かな憩いの場として活用されている。

 それにしても、人々はなぜか爆破シーンが大好きだ。だから北の茶番劇と分かっていても、アメリカやイギリスから重い機材を担いでプンゲリという核実験場にやって来た。北の核廃棄など、途方もなく長い道のりだろう。みんなそれを薄々知っている・・・。

太陽光発電が森を壊す

 変な噂を聞いた。「太陽光パネルが設置されるらしい」・・・。

 私たちが暮らす生石高原の別荘地に、太陽光発電が計画がされているというのだ。もしその噂が本当なら、景観や環境の破壊につながりかねない。

 計画されている場所へ行ってみた。わが家から500mほど西へ行くと、広葉樹の森がきれいに伐採されていた。広さはざっと200坪ほどだから、小規模な太陽光発電だろう。

 いや、規模の大小の問題ではない。自然を楽しむ別荘地にパネルの設置を許せば、これが「蟻の一穴」になり、「千丈の堤も崩壊する」という例えの通りになる。

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 和歌山県には規制する条例があるのかネットで調べると、今年3月に条例が公布されていた。それによると、規制を受ける事業の対象は、発電量が50キロワット以上で、その場合は環境や景観に配慮し、近隣住民の理解を得ることになっている。ただし、50キロワット以下については、何の規制もない。

 伐採された場所の真向いには芸術家が住んでおり、もしパネルが設置されれば、工房から丸見えである。それまで彼は、森の緑に埋もれながら創作活動にいそしんでいたはずだ。小規模発電所という理由だけで、別荘地の環境や景観が守られなければ、深刻な社会問題だと思う。

 こんな噂も聞いた。ここから南へ2、3キロ下った生石高原の中腹でも太陽光発電の開発が行われているらしい。芸術家の前の土地を見に行ったその足で、こちらにも行ってみた。それは驚くべき光景だった。

 杉林の山の斜面が、目測で長さ約300m、幅100mほどが伐採され、赤土がむき出しになっていた。ここでは10台ほどのブルドーザーやユンボなどの重機がせわしげに作業をしており、作業員も数十人が動員されていた。斜面の上部では、すでに太陽光パネルの設置作業が進行中で、最終的に4000枚のパネルが設置されるというメガソーラーだ。

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 伐採現場は別荘地と接しており、うち一軒の別荘を訪ねてみた。夫婦で1年のほとんどをここで過ごしているという。別荘の建物とパネルとの間は2、3mしか離れていない。杉林が伐採されたためまともに風が吹き抜け、何年か前、強風で屋根が吹き飛び、修理したという。

 さらに、伐採によって水道の水が濁っているとの話もある。他のメガソーラーでも、隣接する住宅では反射光などで蒸し暑くなったという。ここの夫婦は「景観が損なわれ、資産価値が失われてしまった」と落胆していた。

 再生可能エネルギーの比重を高めるのはいいことだが、太陽光は全国各地で環境や景観に悪影響を及ぼし、風力発電も低周波被害が出たりしている。このように新たな電源問題は課題が多く、行政も法律も追いついていないのが実情だ。私たちが暮らす生石の森も危うい。取り返しがつかなくなる前に、体を張るしかない・・・。

蚊帳の外・・・どこが悪いのか

 ある民放の報道番組で、核やミサイルの廃棄をめぐる北朝鮮問題を特集していた。番組のキャスターは厳しい表情を作って見せ、その冒頭で「日本は蚊帳の外です」と話した。口ぶりはどこかうれしそうに思えたが、私の偏見だろうか。

 「蚊帳の外」とは、要するにお呼びじゃない。政府の無策を当てこするような意味が込められている。野党の人たちも、蚊帳の外になっている事態を憂慮しているように見えるが、その先に政府批判が見え隠れする。

 しかし、「蚊帳の外」のどこが悪いのだろう。6月12日、シンガポールで史上初の米朝会談が行われる予定だが、まさかこの場所に日本がコミットせよというのだろうか。そんなものはどだい無理な話だし、アメリカの交渉を静かに見守るのが節度ある姿勢だろう。

 南北統一が悲願の韓国の文在寅大統領が、前のめりで関与しているのは左派政権として当然だろう。長く北朝鮮の後ろ盾になってきた中国にとって、アメリカ主導で事が進むのに危機感を抱いている。北への経済支援をエサに金正恩を2度も中国に呼び付けて懐柔している。無理やり蚊帳の中に入り込もうという魂胆だろう。

 日本は拉致問題を抱えており、北朝鮮には厳しく対処しなければならず、「仲間に入れてほしい」などと足元を見られるような外交はすべきでない。日本からの巨額の戦後補償なくして北朝鮮の発展はなく、日本としてはあえて蚊帳の中に入らず、外から鷹揚に構えていた方が得策だ。

 「蚊帳の外」などとケチを付けている人たちは、一体どうせよというのだろう。北への圧力をやめ、対話に転じなさいとでもいうのだろうか。忘れてはならないのは、北朝鮮が多くの日本人を拉致し、金正恩の叔父を粛正し、兄を殺してしまう独裁国家なのだ。へらへら笑って交渉するような相手ではない。

 北朝鮮の突然の対話攻勢は、日米主導の経済制裁に音を上げたと受け止められている。「蚊帳の外」の逆の意味で、日本は間違いなく当事者だろう。北朝鮮は今になって、アメリカに難癖をつけている。いつもの揺さぶりのつもりだろうが、そんな国との対話の輪に加わるのはまだ早い。日本外交の稚拙をあげつらう人の意図は丸見えである・・・。

雨上がり、山の蕗を採る

 雨が降った翌朝は、何はさて置き山菜採りに行く。水分をたっぷり吸った山菜は、柔らかくて美味しいはずだ。「雨後のタケノコ」という言い方もあるが、要するに雨の翌日は山菜が一段と成長する。

 先日、一日中雨が降ったので、次の朝、今が旬のフキを採りに行った。腰を痛めている家内が軽トラを運転し、私が山道沿いに自生しているフキを採りながら移動するのだ。森の中なので木漏れ日が差し、腐葉土に水分が蓄積されている。

 「あんた、フキ採り上手やなぁ」--。以前、フキを農協に出荷している農家の人から褒められたことがある。私は鎌やハサミを使わず、フキの根元を持って弾みをつけるように、一気に摘み取る。これだと根ごとを引き抜くことはないが、取れてしまえばその場に埋め戻すことにしている。

 中腰で採るのは腰が辛いので、群生するフキの前に座り込む。長くて太いもを選んで摘み取り、左手で持ち替え、右手の親指と人差し指で葉を落とす。この間、2秒もかからない。その間に次に採るフキを見定めておくのが肝要で、われながら手際が良いと思う。

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 実は、私が通っていた中学校では、学年(2クラスだけ)ごとに、フキ採りに行くのが行事の一つになっていた。採ったフキは佃煮業者に売り、これを図書購入費に充てていた。とんでもない田舎の中学校であり、貧しい時代でもあった。

 ちなみに夏休みの宿題は、薬草のドクダミを採り、乾燥させて学校へ持っていくのだ。ノルマも決められており、蛇やマムシにも出くわすなど、現代では考えられない宿題だった。

 それはともかく、1時間ほどで作業は終わった。家内の友人で、毎年、旬のフキを待ちわびている女性がいる。それに私の友人にも送ってやりたい。残りは、熊本県人吉市から取り寄せている醤油で佃煮風に炊く。寒暖差のある山で採れたフキは、独特の風味があって美味しい。

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