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日記 森に暮らすひまじん日記
 
第二の人生を歩む夫婦が、和歌山県生石高原の森の暮らしを中心に綴っています。
  昨日の晩、BS放送で市川昆監督の「東京オリンピック」の前編を観た。素晴らしい映画だった。来週の後編が楽しみだ。北京オリンピックが終わったばかりの中国人民の皆さんに、ぜひこの映像を見せてやりたい。
 もう15、6年ほど前だが、俳優の中村敦夫さんの紹介で、市川監督と酒を飲んだことがある。その席で、「今、深泥ヶ池で映画を撮っている。見に来ないか」と誘われた。その映画は、78年から80年代に人気を博した「木枯らし紋次郎」のリバイバル編のようなものだった。
 抜け落ちた前歯の間に、ショートホープを挟み込み、寝る時以外は煙草を離さなかった市川さん。撮影中もその姿は変わることがなく、偉大な映画人なのに、どことなく愛嬌に満ち溢れていた。意外と物静かな撮影風景が印象的だった。
 東京オリンピックが開催された1964年当時、ひまじんは貧乏だったのでテレビがなく、オリンピックをじっくり観戦した記憶がない。その後、東洋の魔女のバレーボールなど断片的にではあるが、何回か見たことがあるけれど、こうしてオリンピックを一連の映像として見るのは初めてだった。
 映画には北京オリンピックのような熱狂的な歓声はなく、むしろ音を消した映像がスポーツの感動を増幅させている。陸上の依田郁子選手のシーンも面白かった。こめかみに白い膏薬のようなものを貼り、バク転したりしながらウォームアップする場面をとらえている。これは活躍するぞ、と期待して見ていたら、ドンケツかそれに近かった。もし、中国が映画を撮ったら、金メダルシーンのオンパレードになるに違いない。
 東京オリンピックは日本の驚異的な戦後復興を世界に印象付け、先進国入りを果たした。国民のナショナリズムも高揚したが、市川監督の映像に過度の高揚感は見られなかった。この点についても、中国に釘を刺しておきたい。
 なお、中国は当時、台湾問題でIOCを脱退していたのでオリンピックに参加せず、大会期間中に原爆実験をして、ダダをこねて見せた。そんなお国なのである。 おそらく、北京オリンピックの記録映画は、市川監督のようにスポーツの祭典を芸術として描くのではなく、人民の団結を煽るプロパガンダの手段として使われるだろう。
 ま、生半可な中国批判はこれくらいにするが、実は市川さんはひまじんに重大な決意をさせてくれた。「煙草は死ぬまで止めません!」と。だって、チェーンスモーカーの市川さんは、92歳まで生きたのだから・・・

  きのうの夜、何気なくテレビを見ていたら、作詞家の阿久悠さんを偲ぶ歌番組が始まっていた。亡くなって1年になるらしい。きのうの事のように思う。
 都はるみ、石川さゆりに続いて、山本リンダが歌い出した。パンツと見まがうような黒い半ズボンから、すらりとした長い足が伸びている。身をくねらせ、両手が艶めかしく動いていた。
 目を皿のようにして見続けた。欲情をそそるような身振り手振りに見入っていたわけではない。女房に聞くとリンダちゃんはもう60歳だといい、ご本人には申し訳ないが、「還暦の怪物」を見るような思いで観察していたのだ。
 まず、60歳であんな丸いお尻ってあり得るかのか。万有引力の法則は、残酷なのだ。大きいもの、重いものは、加齢とともにその法則にしたがって垂れ下がる。
 もちろん本人が血のにじむようなご努力をなされているのだろう。 それにヒップアップを助けるコルセットのようなものをおめしになっているはずだ。それらを差し引いても、合点がいかない。
 そして顔の張り。つるつるである。ハイビジョンで見ているからわかるのだが、皺が一つもない。ファンデーションで埋め尽くせるものではなかろう。吉永小百合は63歳だが、無数の小皺がある。顔の皮膚を引っ張る美容整形があるらしいが、ひょっとしたら・・・なんていう疑惑も浮かぶ。
 若作りを悪いとは言わないが、度が過ぎるとサイボーグを見る思いだ。松田聖子ちゃんも顔の表皮をそぎ落としたように、異様な光を帯びている。年相応の小皺もシミも、それはそれで魅力的な場合もある。
 リンダちゃん、聖子ちゃんにはちょっと酷な言い方になったが、人々に夢を与えるスターは、若さばかりを強調するのではなく、歌唱力や演技力などで勝負してほしい。NHKの大河ドラマ「篤姫」に出演している松坂慶子は、年相応のいい味を出しているではないか。
 関西以外の人は知らないと思うが、もう10年ほど前の話である。ある民放の人気アナウンサーが夕方の番組に出演したとき、視聴者はアッと驚いた。いつもふさふさした髪の毛だったのに、この日はツルツルだったのだ。彼は「今まで皆さんをだましてきてすみません。カツラだったのです」と言った。それは、ある意味での「偽装」であり、アナウンサーとして耐えられなくなったのだろう。潔い決断だったと思う。
 芸能人に禿げた人は少ない。大抵はふさふさしていて、黒々している。奥歯にものの挟まった言い方だが、要するにカツラのお世話になっているのではないかと邪推しているのだ。まあ、カツラも舞台衣装と思えばいいのだが・・・
 ただし、ニュースを読んだり、司会をする人は、番組の信頼性という観点からすると、カツラによる偽装はいただけない。朝の番組の司会をしている小倉なにがしという人もカツラらしい。女房の情報なので信頼できる。話術と司会進行の技さえあれば、毛が多い少ないは問題ないと思う。その心根に反感を覚えるのだ。「すんまへん」と言って、カツラをガバッと剥ぎ取ったらどうか。
 誤解されては困るが、今日のひまじんは虫の居所が悪い訳ではない。ただ、日々後退を続けるわがおつむを見て、愚痴が言いたかっただけだ。

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 大暑。お暑うございます。南半球の人には余計なお世話だが、北半球にお住まいの皆さんに、琵琶湖畔からご覧の大型扇風機で涼しい風をお届けしたい。
 今日はクラクラするほど暑いので、お昼ごはんを食べてから夫婦でドライブに出かけた。カーナビに示された気温は36度。アスファルト道路に陽炎が立ち昇っている。
 琵琶湖畔の周遊道路を走り、烏丸半島の水生植物公園を目指す。自宅から約30分のドライブコースだ。ここには50万本の蓮が植えられており、いまが花の見ごろ。

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 見渡す限りといえば大げさだが、広大な湖畔一面に淡いピンクの花が咲き乱れている。日本一の群生地という。湖面を渡る風は意外に涼しく、われら夫婦は肩を寄せ合い、しばし花に見入ったのであります。
 花の見ごろとあって、多くの人たちが訪れていた。リュックを背負ったお年寄りの女性が目立った。若い人のリュックは身軽で感じがいいが、お年よりは余計に背中が曲がって見え、見栄えが良くない。女房には「年を取ってもリュックはやめたほうがいい。やはりショルダーバッグだね」と念を押しておいた。
 振り返ると、風力発電のプロペラがゆっくり回っていた。どれくらいの電力を生み出すか知らないが、環境先進県の象徴としての役割を担っているのだろう。しかし、琵琶湖の風景には馴染まず、唐突な感じは否めない。エコと景観・・・難しい問題である。


 以心伝心、阿吽の呼吸、打てば響く。夫婦はこうであらねばならない。エッ、聞きたくない?まあそう言わずに、しばしお付き合いを。
 帰りの車中、夫婦が考えていたのはピタリ「鰻」。天地神明に誓って嘘ではない。「帰りに蒲焼の馬杉に・・・」「私も同じこと考えていたわ。ホ、ホ、ホ」。
 大津の膳所にある「馬杉」は、鰻の蒲焼でちょいと知られた店である。浜松産の生きた鰻をその場でさばき、炭火で焼き上げる。だからおいしく、午後3時に店を開くとすぐ売り切れる。4時前に店に着くと、土用ということもあってすっかり売り切れていた。焼いているのはすべて予約の蒲焼だった。

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 しかし、女房は目ざとい。店の隅っこに無造作に置かれた2匹の蒲焼を見逃さない。1匹は身が5センチほど欠け、もう1匹は焼き過ぎ。「これ売ってくれない?」。「これでよかったら、いいですよ。味は同じです。安くしときます」。これで商談成立。身が欠けたのが1700円、肝2本600円、計2300円。
 以心伝心で大いに盛り上がったが、結末はケチ臭い話に落ち着いてしまった。食卓に乗ったかぐわしい蒲焼。「欠け落ちた身はどこへ行ったのかなあ」とぼやきながらも、ひまじん夫婦にとっては、豪勢な晩御飯になったのであります。

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 滋賀の家から和歌山の山小屋に戻る途中、大阪に住む息子夫婦の家に寄ってみようと思いました。先日収穫したタマネギと、息子の好きな梅酒(06年もの)を届けるのが目的でした。
 前夜電話したところ、共働きのお嫁さんは「久しぶりに二人とも休みなので、ぜひランチしましょう」と、言ってくれたのです。
 手料理のポトフや宅配のピザなどいただいて・・・楽しい時間でした。
「あのー、忙しくて母の日が今頃になってしまって・・・」と、目の前に差し出されたのは、きれいなバラとガーベラのアレジメントでした。いい匂いが漂います。  感激!!


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 「少し早いですが父の日のプレゼントです」。今度は主人が目を輝かせています。
これまで、長女からは「そんな日あったっけ・・・」としらんぷりされ、東京に住む次女からは「学生やし、お金ないねん。ありがとうね」と、電話をくれるだけでした。
父の日のプレゼントをもらうことが久しい主人は相好をくずし、今にも涙をこぼさんばかり。素敵な半そでシャツと、夫婦のスリッパでした。心のこもったプレゼントに、私たち夫婦は大感激でした。
  ありがとう、nanaちゃん。
  そして、こんなに素敵なお嫁さんを育ててくださったご両親に感謝です。


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 笑い。夫婦で滋賀の釣具店をのぞいた。アユ釣りの天井糸を買うためだ。この店は、アウトドア用品が多く並べられている。以前から欲しかったダッチオーブンもたくさんあった。15、000円から20,000円もする。うーん、高いなあ。でも欲しいなあと見つめていると・・・
 女房が「ちょっと来てー」と私を呼んでいる。なんと、「50%OFF」の7,000円。米国ロッジ社の代表的な定番商品が、店の隅っこに置いてある。大きからず、小さからずの12インチ。その一点だけが売れ残っていたのだ。しょっちゅう焚き火をしている私たち山小屋暮らしには必需品。迷わず買い求めた。
 店の人に聞くと、最近のダッチオーブンはシーズニング(慣らし)が施されているが、この商品は旧式で、自分でやらなければならない。3〜4時間かかるが、どうせひまじんだし、面白そうだからからマニュアルを見ながらやってみた。
 まずフタにオリーブオイルを塗り、表1時間、裏1時間、弱火のガスでじっくり熱する。オイルが鋳鉄にしみ込んで以後の手入れがし易くなる。次は鍋本体。これも全体にオイルを塗り、弱火で1時間熱した。このあと、鍋の臭みを除くため、玉ねぎなどの臭いのきつい野菜を2回炒め、これで終わり。
 いぶし銀のダッチオーブンは火を通すことによって黒色に変色し、使い込んだような色合いになった。シーズニングは多分うまくいったはず。ま、一度使ってみなければ分からないが・・・
 ダッチオーブンは野趣豊かな男の料理だ。煮る、焼く、蒸す、揚げる、燻す、何だって出来るらしい。アメリカの西部開拓時代から使い続けられてきた万能調理器なのだ。料理するときは、カウボーイハットなんかかぶったりしてえぇ
 明日、和歌山の山小屋に戻る。女房はさっそくピザを作りたいと言う。私は手始めにローストチキンかな?山小屋暮らしにまたひとつ、楽しみが増えた。


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[【夫の日記】 ダッチオーブン買った!]の続きを読む