【夫の日記】 有田川のアユ・期待できそう

 「アユ釣ってきてよ」と、珍しく女房が背中を押した。と言うのは、今日の午後、和歌山の山小屋から滋賀の家に帰ることになっており、アユをご近所へのお土産にしたいらしい。
 頼まれれば、釣り師としては後に引けない。ただ、喜々として行くのも重みがないので、「しゃーないなあ」と渋面を作って有田川へ。多分、女房は腹の中で笑っていただろう。
 ご近所に食べてもらうのだから、香り豊かなアユを釣りたい。となれば、水質が最高の支流・五村川だ。中流の瀬に入った。正午までの短時間の勝負。瀬を順番に攻めると時間がかかるので、めぼしい大きな石や岩盤にオトリを入れて行く。
 15分後に1匹目が掛かった。1時間半ほどで5匹掛けたが、後が続かない。少し上流の流れのゆるい場所に替わり、メタルからナイロンの0.15号に張り替えて、上流に泳がせる作戦。グルグルッと来てフッと軽くなる。こんな底バレが何回かあったが、なんとか6匹を追加した。対岸の岩盤で掛けたアユは20センチでこの日の最長寸。
 納竿まで1時間あまりしかない。10匹ではお土産としては少ない。下流に下がり、オトリを入れにくいポイントを強引に攻めて、4匹を掛けることが出来た。いよいよタイムリミットだ。後ろ髪を引かれる思いで正午に川を後にしたが、釣果は計14匹で、型は16,7センチとやや物足りなかった。
 帰り道、何か所か川をのぞくと、小さなアユがあちこちで群れを作っていた。数週間すれば、これらが大きくなり、追いを見せてくれるはずだ。アユの数はたっぷりあると見たが、さて、どうだろう。

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【夫の日記】 ツツジが復活しました

 山小屋のベランダ脇にあるツツジが今、満開だ。


 ツツジは世界に850種もあるというから、これが何という名前か分からない。野生であることに間違いなさそうだが・・・。


 ピンクの花が美しい。


 このツツジは木立の中で、長い間眠っていた。昨年、周囲の木を伐り、ツツジを覆っていた蔓を取り除き、枯れかけた枝も剪定した。
 


 そうしたら、今年、見事に復活したのだ。野生でも、ちょっと手をかけてやると、見事な花を咲かせ、復活するんだなあと、改めて思う。


 標高800メートル余りのここ生石高原は、季節の移ろいが平地に比べて半月以上遅い。緑一色の森のところどころにツツジが咲き、彩を添えている。


 明日から所用で滋賀の家に帰るが、山小屋に戻って来る6月初旬には、エゴやウツギの白い花が咲いているだろう。

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【夫の日記】 有田川のアユ/厳しい幕開け

 有田川のアユ解禁から3日待って、今日、アユのご機嫌を伺いに川へ入った。解禁前日からの大雨で、下流は増水と濁りで釣りにならない。ダムからの流入量が少ない粟生地区は濁りも薄く、ここへ入った。
 元気な野アユを確保するいつもの場所で竿を出す。大きな石がいくつもごろん、ごろんと沈んでいる。オトリを入れて泳がす。今シーズン初めてだから、胸が高鳴る。
 ここで30分ほど粘ってみたが、何の反応もない。いやな予感がする。上流へ上がったが、釣り人が多くて入る場所に苦労するほど。先客に様子を聞くと、「あかん」の返答ばかりだ。
 川に入って2時間ほどして、大きな石の横にオトリを誘導すると、ゴン。やっと15センチほどが1匹掛かった。この元気なオトリを泳がしたが、これまた音沙汰なし。場所替わりするしかない。
 次は支流の五村川に向かった。ここもかなり人が入っていた。神社前の瀬で二人が釣っていたので、弁当を食べながら見物することにした。いっこうに掛かる様子はなく、1時間ほどしてどこかへ行ってしまった。30メートルほどの瀬が空いたので、釣りを再開した。
 竿が入りにくい橋の真下にオトリを誘導すると、いきなり掛かった。ここからが今日のクライマックス。連続8匹の入れ掛かりだ。さっきまでの不機嫌が吹き飛び、鼻歌が出る。大きいもので18センチ、小さいのは13センチくらいだった。
 釣果は計10匹だったが、この入れ掛かりがなければ、2、3匹で終わっていたかもしれない。初のアユ釣りは、私の日ごろの行いが良いので、幸運の女神が微笑んでくれたのだろう。
 とにかく、石に付いているアユが少な過ぎる。今年の有田川を予想するのは早すぎるが、初期は相当厳しいと思うが、どうなるだろう。


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【妻の日記】 すくすくお野菜/山小屋の段々畑

 私たちの山小屋は、山の斜面に建っています。畑を作ろうとすると、どうしても段々畑になります。主人などはこの段々畑を見て、「マチュピチュだー」などと、あどけないことを言っています。
 私の野菜作りは、「自然の恵みだけで育てる」がモットーです。もちろん無農薬。土は、そのへんにある腐葉土と焚き火で出来る灰、米ぬかを混ぜただけです。はたしておいしい野菜が収穫できるでしょうか。。。 
 今日の畑の野菜たちです。 

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↓スナップエンドウです。道端に捨ててあった竹をネットがわりにたてて、ツルを這わす予定です。

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↓やっと、ホウレン草らしく育ってきました。

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↓釣った魚と、物々交換でいただいたキャベツです。蝶が卵を産まないように、網をかけています。

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↓にんじんです。

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↓トマトです。石まじりの過酷な条件でも花芽をつけています。

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【夫の日記】 グレ31センチ/やっと出ました

 ウキがじんわり押さえ込まれた。すかさず合わせると、グイーンと右手の沈みテトラに向かって疾走する。潜られたら一巻の終わり。竿を寝かせながら浮かしにかかる。
 二度、三度の締め込みをかわし、やっと浮いてきたのは、30センチはありそうなグレだ。まるで50センチ級とやり取りするようなオーバーな書き方で恥ずかしくなるが、何しろ今年初めての30センチ級なので、興奮してしまった。
 場所は先日も行った大引の波止。午後1時過ぎに当たりが来た。ウキ下3ヒロ。餌は刺しアミ。ハリス1・2号で、慎重を期してタモですくった。正確なサイズは31センチちょうどだった。
 朝からコッパが餌をつつき、時折、手のひらサイズも掛かった。グレのお持ち帰りは36匹。もちろんひんしゅくを買うようなサイズも含まれている。バリコは3匹。さもしいと思われるかもしれないが、ベラもこっそりクーラーにしまい、持ち帰った。
 山暮らしの仲間から、グレの一夜干しがおいしいとおだてられ、先日の釣果はほとんど仲間の腹に納まってしまった。そこで、意地汚く自分たちの分として、おお目に持ち帰ったのだ。
 今日はこんなこともあった。波止の先端で釣っていた人がお昼で帰ったので、その場所に釣り座を移して2時間後くらいに、地元のおいやん二人がバイクで釣りに来た。なんと、一人は私から1メートル左に釣り座を構え、もう一人は右手80センチ。袖すり合うも多少の縁--ではあるが、これは余りうれしくはない。もうちょい離れてと言えばいいが、角が立つので黙っていた。
 ご両人、吸い込み仕掛けでグレを狙っているが、バリコも掛かる。それはいいが、釣り上げたバリコが空中をブラブラし、私の肩をかすめる。おっ、おーと怯える私。刺されたら死ぬほど痛いのだ。
 もう堪忍してよと言いたくなったが、グレの良型も釣れたし、ここは潮時。「お先でーす」とあえて明るく挨拶して、釣り場を後にした。

         大引の波止場から眺める紀伊水道
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        バリコが飛んできそうな距離。真ん中の椅子が私の釣り座
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【妻の日記】 そら豆を炊きました

 有田川を下見に行く主人について、山を下りました。
途中、地元のお野菜を販売している店に立ち寄り、そら豆を買いました。
なんと1袋が100円。袋のなかに少し外側が黒いそら豆が見えたので、2袋だけ買うことにしました。
 これだけのそら豆が、たった200円!なのです。


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 二人には多すぎる量なので、半分だけさとう、しょうゆで炊きました。
 残りは少しゆがいて、冷凍保存です。
 こんな日は、とってもしあわせを感じるひまじんです!
 
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【夫の日記】アユ解禁/増水する有田川

 昨夕から激しく降り続いた雨・・・

アユの解禁を明日に控え、有田川はどんな状況だろうか。昼前、山を下りて見に行った。

支流の五村川から本流に滝のように水が流れ込んでいる。

粟生地区はかなりの水量で、濁りもきつい。

さらに下流へ。アユ釣り銀座の白石の瀬は写真(午前11時半)のような状況だ。

放流量は100トン弱と聞いた。ダムの水がまだ届いていないなら、もっと増水するだろう。

 去年の解禁日も増水で竿を出せなかった。

2年続きの不運に、なじみのオトリ屋は泣いていた。

五村川は何とか釣りになりそうだが、本流はちょっと無理かも・・・

 釣行の際は問い合わせが必要だ。


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【妻の日記】 ヤマガラと友だちになれた

 山小屋のベランダで、ひとり物思いにふけっていますと、小鳥の餌台に黒と茶のヤマガラがやって来ました。

 餌のヒマワリの種は一粒もありません。あちこち見回し、残念そうに飛び立っていきました。その時・・・そうだ! やってみようと思ったのです。


 手のひらにヒマワリの種をのせて、息を凝らして待つこと10分。

 遠くから警戒しながらながめていたヤマガラが私の手のひらにやってきました。


 ヤマガラの足の感触に感動しながら息をひそめていると、ヒマワリの種を口にくわえて飛んで行きました。その後、なんと次々4羽がやってきたのです・・・。


 毎日ベランダにやって来るヤマガラは「知人」でしたが、これで「友人」になれたように思いました。

 そして、「親友」になる日は・・・


 ともかく、餌付けに成功で~す。(写真は主人がグッドタイミングで撮ってくれました)



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       私はタバコを吸いません。灰皿は主人のものです

【夫の日記】 アユ釣り解禁/有田川

 5月26日は、和歌山県・有田川のアユ釣り解禁日だ。釣りファンにとって、この日は一年の始まり、そう正月なのです。
 2日後に控えた今日の朝、川の様子が気になるので、見に行った。まず、支流の五村川へ。上流に民家も田んぼもないので、まさに清流だ。上質の珪藻をたっぷり食べたアユは香魚の名にふさわしく、いい香りがする。魚体も黄色い。言うまでもなく、味も上級だと思う。
 その五村川は川が痩せ細り、減水気味だ。偏光グラスで見ると、岩盤や大きな石では17、8センチくらいの若アユが活発に追いを見せているが、さほど数が多いとは言えない。玉砂利には小さなアユが玉を作って群れている。水が出て、早くばらけてもらいたい。
 次は本流の粟生地区。ここは五村川とダムの水が半々くらいで、まあまあ水質が良い。榎瀬橋の上から眺めると、流芯はアユが石の珪藻を食んで、そこそこの色だったが、ヘチは泥がかぶったようになっている。こちらも、雨が待たれる。
 私たちの山小屋から川まで15分の至近距離だ。だから、しょっちゅう川に入れる。まったく釣れないということは滅多になく、半日で10匹やそこらは釣れる。これからはアユの塩焼きが毎日のように食卓に並ぶことになり、晩酌が進んで肝臓に良くない。
 実は、解禁日に釣りをしたことがない。大勢が押しかけるので、竿と竿が触れ合うほどの釣りとなる。割り込んでまで釣りをしたくないので、もっぱら見物。どんなポイントで、どのような釣り方で掛かるか偵察するのだ。私の解禁日は、その翌日からとなる。アユの川はふたを開けてみなければ分からない。私が判断した以上にいいかもしれない。さて、どんなシーズンになるか。

 明治、大正、昭和を生きた釣りの随筆家、佐藤垢石はこう書いている。意訳すると。「アユ釣りは日本独特の技である。国技として世界に誇るべし。アユ釣りほど精妙にして雅致に富んだ釣りの技は他に類がない」
 

有田川の支流、五村川

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             有田川の榎瀬橋から下流を見る

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【夫の日記】 垣根を作る

 今日は天気がいいので、ちょっとした日曜大工に取り組んだ。山小屋裏の空き地に、焚き火をする石組みのサイトを設けてある。ここに13年前、丸太を組んだ垣根を作ったが、木が腐ってきてほとんど倒れかかっていた。
 そこで構想10日・・・。私なりに考え抜いて、建てかえる事にした。よそ様から見ると簡単な大工仕事と思われるが、いざやってみると、これがなかなかうまく行かない。まず、ブロックを地面に埋め込み基礎にする。スギの丸太2本をブロックの穴に差し込んで柱にする。そして横に板を2枚渡す。丸太と板はノミを使ってはめ込み式にした。生意気な工法である。
 ところが、はめ込みがうまく行かない。寸法を間違えてくり抜いてしまったらしい。ガタガタのはめ込みになったが、まあ、なんとかなった。
 一応柱を立ててみて、横板を仮止めする。柱が真っ直ぐか、横板は平行か、離れて点検しようとしたら、ブロックごと傾いてしまった。また、一からやり直し。
 もう30年ほど前、私たち夫婦がマンション住まいしていたころ、花好きの女房からベランダに3段式の花台を作って欲しいとせがまれた。
 構造計算まではしなかったが、設計図まで書いて作った苦心の作。しかし、植木鉢をいくつも置いてしばらくすると、不気味な音をたてて倒壊してしまった。当然、植木鉢はいくつか割れた。以来、女房の信頼を回復していない。
 横道にそれたが、垣根作りは女房に手助けしてもらいながら、完成した。一方で釘を打っていたら反対側が外れるといった繰り返しだっただけに、完成の喜びはひとしおだ。こげ茶のウッドガードを塗ってみると、なかなかの出来栄えなのだ。
 殺風景な山小屋裏の空き地がこれで引き締まった。アートとは言わないが、ちょっとおしゃれなオブジェである。「どや、ええやろ」と自慢する私に、女房は「えらい苦労してやはりましたなあ」。

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【夫の日記】 小グレ、豆アジが釣れた/大引の波止

 「豆アジが釣れ出したらしい」。「そうなの?」。女房の返事はそっけなかったが、目がキラッと光ったのを見逃さない。今日の釣りは、まんまと「豆アジの撒き餌」に食いついた女房が同行した。
 朝5時前、生石高原を出発、延々と続くミカン畑の中を走る。今、ここ有田はミカンの花の盛り。

     ♪みかんの花が 咲いている  想い出の道 丘の道
      はるかに見える 青い海    お船が遠く かすんでる

 道中、由良湾の島々が見えるから、この童謡そのままの光景だ。大引の波止に到着すると、釣り人は一人だけ。明日、新婚旅行に行くというその青年はぼちぼち豆アジを釣っていた。女房は早速5・4メートルののべ竿にサビキ仕掛けを付けて釣り開始。しかし、地合いが過ぎたのかほとんど釣れず、毎度のことだが、軽トラでお休みになる。
 私はヌカ切りという釣り方でグレを狙う。ヌカダンゴを放り込むと、わーっと小グレが乱舞する。釣れるには釣れるが、ほとんど20センチに満たない。私たちの釣りはタンパク源の確保という大きな目的があるので、卑しくもそこそこの大きさであれば、スカリに入れる。
 2時間ほどして刺身サイズの27センチほどのグレが釣れた。これくらいになると、引きは強い。時折、20センチ前後のバリコが竿をしならせる。
 今度はボラが食いついた。でかい奴だ。腕が痛くなるほどやりとりし、やっと玉網ですくった。60センチはありそうだ。大抵の人は捨てるが、私たちは持ち帰る。大阪にある料亭の料理長に食べ方を教わり、とてもおいしかったので、1匹だけ犠牲になってもらうのだ。
 その食べ方はごく簡単。三枚におろして味塩をすり込み、ラップをかけて冷蔵庫で一晩寝かす。味塩がミソ。あとは刺身にしてポン酢など柑橘類で食べると、もっちりしておいしい。お試しあれ。
 女房は後から来た地元の釣り人と話をしている。どうやら、アジのポイントを教えてもらったらしい。そこは、港の奥まった所。竿やクーラーをかついで姿を消した。しばらくして様子を見に行くと、20センチくらいのアジや、豆アジを結構釣っていた。
 私のグレ釣りは、休むことなく釣れ続け、釣ってはポイ、釣ってはポイ。こましなグレだけスカリに入れる。1匹でも30センチを釣りたいとの願いは叶わなかった。
 結局、持ち帰った小グレは約40匹、バリコ8匹。女房の豆アジは181匹。女房は匹数を数えるのを無上の喜びとしており、四谷怪談ではないが、ひとつ、ふたつ、みっつ・・・。これまでの豆アジ最高記録は647匹で、これだけ数えた女房に敬意さえ覚える。
 グレとバリコは一夜干しに。この作業に時間がかかり、遅い晩ご飯となったが、豆アジの唐揚げ、グレの刺身(皮を焼いて氷水で身をしまらせる)をおいしく食べた。

         白崎海岸へと続く海べりからの風景は素晴らしい
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         デカイぞ! なーんやボラか。
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         わが家の当分の食材ずらり
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         晩ご飯のおかず。ちょっとさみしいかな?
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【夫の日記】 キャラブキ/春の山菜は終盤

 朝起きると、昨夕から降っていた雨が上がっていた。深い霧に包まれ、木々の新緑はパステル画のような色合いで、風情がある。森に住まう人間にとって、心安らぐひと時だ。
 ここ和歌山の生石高原では、山菜がいよいよ終わりに近づいてきた。ワラビ、ゼンマイは胞子を風に乗せている。タラの木も大きな葉を広げている。残るはキャラブキで、ひところに比べるとずいぶん太くなっているが、まだ風味は失われていないだろう。
 雨水を吸い上げたキャラブキは、きっとおいしいはずだ。朝食を済ませて、採りに行った。この時期、ヘビやマムシが怖いので、夫婦とも長靴を履き、長い棒を持参する。採る前に、棒であたりをポンポンとたたいてから採り始める周到さが必要だ。
 キャラブキはいくらでもあるが、ちょっと湿り気があって、日陰になっている場所を選ぶ。根っこごと引き抜かないよう、一瞬だけ力を入れて抜くのがコツ。一本採るごとに、あのキャラブキの野趣あふれる香りが鼻を突く。
 30分ほどで缶ビールの太さにして7、8本分くらい採った。佃煮にすれば10日以上も食べられるだろう。山暮らしの仲間にもお裾分けしよう。
 女房の調理法は・・・。一本、一本丁寧に洗う。風味が失われるので、皮はむかない。たっぷりのお湯をわかし、少し柔らかくなるまで湯がいてアクを抜く。このあと冷水に浸しておく。ここまでが下処理。
 女房いわく。「採るのは面白いが、肝心なのはこの下処理で、とても手間がかかります。男は採るだけ採って、はい、終わり。いいですねえ」。ごもっとも。おっしゃる通りでございます。
 佃煮にするには、まず4、5センチの長さに切りそろえる。たっぷりの日本酒に砂糖と醤油で味付けするが、山椒の実(葉っぱでもよい)で香り付けするのがミソだ。
 明日から佃煮三昧の日々。粗食には違いないが、とにかくおいしいし、飽きないのが不思議である。

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【妻の日記】 草木染め/クロモジで染めました

 久々に草木染めです。ここ生石高原での山暮らしでは、染めの材料に事欠きません。爪楊枝やお箸に加工されるクロモジは、敷地内にたくさん生えています。このクロモジは私のお気に入りの材料です。自然に生える草木は季節によって染まる色合いが微妙に異なります。クロモジは夏に染めるといいのです。少し早いのですが、さて どうなるでしょうか。

 お鍋いっぱいになるくらいのクロモジの枝葉を採ってきて、煮込みます。沸騰して30分、染め液ができます。ザルに布をあてきれいにこします。こした熱い液に染め布を20~30分浸します。(染め布は、洗剤で洗ってぬるま湯に浸して準備しておく) 。染め液から取り出し、媒染液につける(媒染剤は染料店で求める) 。今回は、みょうばん、酢酸銅を使いました。その後、きれいに洗って、もう一度熱い染め液につける。

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 これで出来上がりです。少し淡い色合いに染まりましたが、なんともいえない上品な色合いに染まりました。右のショールが、うまく染まったので、次の日に同じ液を使って左のショールを染めました。液が空気に触れて酸化し、少し赤味というか茶味がかりましたが、これも素敵です。クロモジのあのかぐわしい香りが漂ってきそうです。

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 以前染めたショールです。左から、ビワ、赤芽ガシワ、ヨモギ、コチニールを使いました。

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【夫の日記】 イノシシの肉

 昨日、地元の人からイノシシの肉をもらった。畑を荒らしたり、ユリ根などを掘って山を穴ぼこだらけにする野生のイノシシだ。猟師が鉄砲でズドーンと仕留めたのだ。山野の乱暴者とはいえ、胃袋に入れるのはかわいそうな気もする。
 丹波地方などでは牡丹鍋が名物だ。赤身と脂の文様が牡丹に似ているからそう呼ばれるのだろう。私はまだ野生のイノシシを使った牡丹鍋を食べたことがない。
 何年か前、京都の宇治で、イノブタといわれる養殖ものの鍋なら食べたことがある。味噌を入れた鍋料理だが、赤身も脂もクセがなく、ものすごくおいしかった。
 さて、もらったイノシシ君、どのようにして食べたらいいのか。やはり、すき焼きがいいだろう。薄く肉を切ろうと思うが、なかなかうまくいかず、焼肉ほどの厚さになる。豆腐、キャベツ、玉ネギ、糸こんにゃくなどと一緒に煮る。
 珍しいイノシシ料理だから、とっておきの赤ワイン(1500円くらい)を開けることにした。
 さあ、食べごろである。「先に食べてみて」と女房。毒見をさせる魂胆らしい。「いや、レディーファーストでどうぞ」。こんな醜い譲り合いには訳がある。「所詮はケモノ。独特の臭いがある」と、以前地元のおばさんから聞かされていたからだ。
 ともかく私が肉片を口に入れた。ケモノの臭みなどはない。肉を厚くしか切れなかったので、歯ごたえはあるけれど、結構おいしい。あっさりした味だ。女房も食べた。「ヘルシーやねえ」と食が進む。
 一切れも残すことはなく、おいしく食べた。これで、イノシシ君も成仏できるだろう。ナンマンダブ・・・

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【夫の日記】 障子張る/夫婦けんか腰

 きのうに続いていい天気だ。それに暖かい。今日こそ障子を張り替えよう。山小屋を建てて13年経つが、一度も張り替えたことはない。
 障子は穴だらけ。そのほとんどは愛犬「すぎさく」(昨年死亡)が破いた。10か所くらい新聞紙で塞いでいた。そのひとつは、老夫婦がにこやかに笑う医薬品かなにかの広告のページで、いつもこの老夫婦に見つめられているようで、ちょっと気持ち悪かった。
 まずベランダに障子3枚を立てかける。たっぷり水をかけてしばらく待つ。端からそろり、そろりと紙をはがして行く。そんな作業をしていたら、生家の障子張りを手伝った子供のころを思い出した。昔の家だから30枚も40枚も張り替えるのだ。桟にこびりついた紙を根気よくはがすのが子供の役目。今のようにご褒美をもらえる訳ではなく、子供たちの当然の手伝いだった。
 障子が乾いたら糊をつける。ホームセンターで便利な器具が売られている。さて、ここからが夫婦の性格の違いがはっきり出てくる。この作業は女房の役割だが、糊がだらりと横にはみ出ている。いい加減と言うか、アバウトというか。「もうちょい、きれいに塗れんのか」。「これくらいでいいの。あんたが釣りだの、ゴルフだの遊んでいる間に、滋賀の家では何回も張替えているんだから」。ごもっともだが・・・
 次は張った紙をカッターナイフで切り取る作業。今度は私の番。「もうちょっと真っ直ぐ切れないの?」。今度は私が少々アバウト。「裏側やから見えない。これでいいんや」と弁明したが、余り説得力はない。
 口げんかしながらも、何とか張替えがすんだ。障子をはめると、紙がピンと張っていてなかなかの出来栄え。部屋がとても明るくなった。

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【夫の日記】 山暮らしのサロン

 私たち夫婦が住む和歌山・生石高原に、近く永住の仲間が増える。東京の会社に勤めていたご主人と奥さんで、故郷和歌山にUターンし、今、家を建築中だ。
 この家のベランダはとても広く、眺めが素晴らしい。左手には紀淡海峡が広がり、その向こうに淡路島や沼島が見える。手前の山にはゴルフ場が三つと牧場。右手は景勝地の和歌浦、関西空港、遠くには明石海峡大橋が望める。
 天気のいい日は、このベランダに山暮らしの仲間がつぎつぎ姿を現し、今日も楽しいおしゃべりが始まった。畑作りが趣味の団塊世代の男性、犬3匹と暮らしている陽気なドイツ人、遺跡をモチーフに石と格闘する彫刻家たち。そして、この家を建てている腕のいい地元の大工が加わる。いつもおしゃべりの時間が長すぎて家の完成が大幅に遅れ、施主から文句を言われているのだが・・・
 「このベランダを喫茶店にしよう」「ビヤガーデンもいいなあ」。家主でもないのに、勝手なことを言い合っている。人里から遠く離れた山での暮らしは、時に人恋しくなる。このベランダは、そんな人間が集うサロンのようなものだ。

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        こんな美しい夕日も眺められる(わが山小屋のベランダから)

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Oisix(おいしっくす)/Okasix(おかしっくす)





 

【夫の日記】 ササユリの保護区だ!

 女房が目を皿のようにして山小屋の敷地を調べたら、ササユリが全部で27株も見つかった。女房の厳命を受け、踏んづけないように、それぞれの株に目印の付いた棒を刺した。さらに、群生する場所をぐるりとロープで囲み、保護区のようにした。
 そのうち、6株か7株は花を咲かせるはずだ。ほかはここ2、3年のうちに芽を出したと思われ、花が咲くまで数年かかるだろう。去年は一本の茎に10個も花をつけたお化けのようなササユリが山小屋を彩ってくれたが、今年はその球根があるあたりから2本の小さな芽が出て、すぐそばに赤紫色した親指ほどの奇妙な芽が出ている。これもササユリだと、近所のおばさんが教えてくれたのだが・・・
 保護作業をしていたら、にわかナチュラリストになった気分だ。女房は自然保護や環境問題に敏感だが、私はそうしたことに特に関心がある訳ではない。「わが山小屋の自然遺産だ!」などとたわいもないことを言いながら、自然保護運動の真似事をしている自分がおかしくなった。「ひまじん」人生を送るただの怠け者に過ぎないのにね。
 ササユリが近年少なくなっていることは知っている。心無い人が持ち帰ったり、自然環境の悪化が原因だったりと言われる。そんなご時世、縁あってわが家に咲いてくれるササユリ。ナチュラリストならずとも、大切にしたいと思う。

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Oisix(おいしっくす)/Okasix(おかしっくす)

【妻の日記】 シャクナゲ満開です

 シャクナゲが咲きました。淡いピンクの大きな花です。

 13年前、小さな苗2本を山小屋の裏庭に植えました。和歌山の山中はシャクナゲが似合うと一人合点。
 でも、数年たっても いっこうに大きくならず、花芽も当然つきません。これは日当たりが悪いのだと考え、太陽のよくあたる斜面に植え替えました。しかし、あいかわらず‥‥花は咲きません。

 後日知ったのですが、シャクナゲは花を咲かすのに年数がかかるらしいのです。花が咲かないので、しゃくにさわって抜いて投げ捨てる。しゃく‥・なげ‥・。これが花の名前の由来だそうです。本当かな?

 昨年、ようやく花芽がつきました。でも、花の咲く頃、忙しくて山小屋に来ることが出来なかったのです。別荘の住人からは、「赤い花がきれいに咲いていましたよ」「ピンクがきれいでした」と、お褒め頂いていました。

 そして今年--
「13年目のこんにちは!」・・・です。

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【夫の日記】 キス釣りのはずが・・・

 台風2号が気になるが、女房のキス釣り初挑戦は月曜日に決行。場所は由良湾の小杭(おぐい)という小さな漁港。民家が10数軒、肩を寄せ合うように建っている。漁師は1軒だけというひなびた港だ。風景もよく、私たちはここを「天国」と呼んで、気に入っている。
 朝5時、生石高原を下った。途中、オスのキジが山道を散歩していた。「縁起がいいなあ」。思わず同じ言葉を交わし、豊漁を予感する。
 現地に着くと、風が強く、寒い。波止には、前夜からのアオリイカ釣りが4人いて、ずらりと竿を出している。まったく当たりがないという。私も割り込ませてもらって、イカを狙う。
 女房は、いったん波止に出てきたが、「寒いし、眠たい」とやる気がない。あの狭い軽トラで横になり、2時間ぐっすり眠ったあと、いよいよお出ましだ。投げ竿に仕掛けをつけてやり、ゴカイのつけ方を教えるが、「気持ちわるーい」などと、少女みたいなことを言う。
 練習をしてきたので、投げ方はうまいもんだ。まもなく、磯ベラが釣れる。次もまた。クーラーへ放り込んでいる。明日のおかずにする魂胆だろう。
 向かいの砂浜で釣れるかも、と地元の人に聞かされると、竿やクーラーをかついですたこら。フットワークはいい。評価できる。2時間ほどねばっていたが、不発に終わった。ここでキスが釣れるのは7月ごろだそうだ。
 時期が悪かった。潮が悪かった。腕は悪くない。女房を挫折させないため、あらゆる言辞を繰り出し、慰める。挑戦のマインドを失い、「もう行かない」と言い出しかねないからだ。
 私のイカ釣りも苦戦。向かい風のため、アジを投げても飛ばない。その上、藻が押し寄せており、アジを回収すると、クソ重い藻が一緒に上がってくる。当たりはないし、退屈な時間が続く。たくさんいたイカ釣りの人は、いつの間にか釣果ゼロで姿を消していた。
 女房が顔見知りの漁師の青年とおしゃべりしている。「おばちゃん、いくつや?50歳くらいか?」。女房が首を振ると、「40歳か?」。女房大喜びである。キスの不発がこの一言で吹っ飛んだ。「今度来たとき、お土産持ってくるわ」。農作業用の帽子をかむっているので、素顔が見えないのだろう・・・
 イカもキスも釣れなかったけれど、落胆も不快感もなかった。ひなびた港で弁当をおいしく食べ、海を見ながら一日を過ごした。ここには心を満たしてくれる何かがある。また、いいことがあるさ。

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キリン ヤクルト ネクストステージ ウェルスタイルショップ 『元気な畑(青汁シリーズ)』

【夫の日記】 真夜中の訪問者

 深夜の11時半、山小屋のドアをたたく音がした。「どなたー」と、女房が二度、三度、問いかけるが、返事はない。こんな時間に、誰が訪ねてきたのか。
 やがて、「わたしや」という長女の声が聞こた。私たち夫婦を驚かそうと、しばらく黙っていたらしい。レンタカーで大阪からやって来たのだ。
 長女は「もう一人いるんだけど」と言う。ついに、彼氏を連れてきたか!驚きと喜び・・・。
しかし、車の中から連れて来たのは、なんと子犬、しかも私たちに因縁の深いシーズーである。生後2か月、オス、名前は「ぴぃすけ」ちゃん。
 まあ、よく動く。抱っこしてやると、飛び上がるようにして、顔を舐めに来る。足元にまとわりつき、踏んづけそうになる。
 シーズーと言えば、私たちにはつらく、悲しい思い出がある。今も、心の傷は癒えていない。
昨年夏のことだった。「すぎさく」という名の愛犬シーズーが食事をしなくなり、和歌山や滋賀の病院で治療してもらったが、その甲斐もなく、20日後に息を引き取った。まだ6歳の若さだった。
 色々と原因について考えたが、心当たりはなかった。何日も、何日も、夫婦で泣き続けた。よその同じシーズーを見かけると、また涙が出てくる。そんな繰り返しが今も続いている。
 そして、この深夜の訪問者は、「すぎさく」に容姿も仕草も生き写しなのだ。もう、なんと言っていいのか。「天国から帰ってきてくれたんか?」。私たちは代わる代わる「ぴぃすけ」を抱きしめた。
↓  深夜にやって来た「ぴぃすけ」君

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 ↓ 今は天国にいる「すぎさく」君
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ドミノ・ピザ【PC向けサイト】


【妻の日記】 森のパン屋さんのラスク/生石高原

 土曜になると、私は生石高原のレストハウスにでかけます。森のパン屋さんのラスクを買いに行くのです。今日も、豪雨でしたが、食べたくて、食べたくて、でかけました。
このラスク、バター さとう 塩味がマッチしておいしいのですよ。行列のできる有名店に負けない本物の味です! 1袋(100グラム)で250円とお手ごろ。
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 森のパン屋さんは、紀美野町から生石高原への山道の途中、坂本にあります。
 道端にたつ看板が目印。この先は道が狭いので、大きな車や新車はここに停めておきましょう。柿畑の中を通る細い道を進むと左下にログの家がみえます。そこがお店です。ピザ 、スパゲティー、カレー、もちろんパンが食べられます。とてもおいしいのですが、家族で営業されているので、注文してから出てくるまでに時間がかかります。せっかちでない方は、ぜひ、お立ち寄りください。インターネットでお店を知った人、バイクでツーリング途中の若者たちでいつもいっぱいです。*土曜、日曜日のみ営業されています。



MACCHIAlb.(マキアレイベル)


【夫の日記】 女房がキャスティングの練習

 女房が来週あたり、初のキス釣りに挑戦する。ただ、キャスティングが出来なければ、釣りにならないので、今日の朝、山小屋の近くにある広い空き地で、女房が練習をしてみた。
 3・6メートルのビギナー用の投げ竿に15号のオモリを付け、まずは4、50メートルのキャスティング。

     「リールのベールを起こし、糸に指を添える」
     「竿を後ろに倒せ。竿のしなりを利用して投げよ」
     「剣道の面を打つ感じ。フィニシュは青眼の構えになるように」

 最初はとんでもない方向へ飛んだり、目の前に落下したりしたが、意外と早くコツを覚え、真っ直ぐ、遠くに飛ぶようになった。
 「筋がいい」とか「センスある」とかおだてておいて、尻込みしていた女房のやる気を引き出す作戦だ。彼女、アジ釣りの腕はいいが、それしかやったことがない。季節、季節の釣りを覚え、釣りが面白い、楽しいと思ってもらいたい。願わくば、女房を私の釣り仲間に引きずり込みたいのだ。
 私はよく釣りに行くが、留守番ばかりさせていては後ろめたい。「また釣りですか?」などとも言われたくない。それに、二人で行けば共稼ぎみたいなもので、おかずが増えて、食事が豊かになる。
 デビューは来週前半の日和の良い日。さて、結果はどうなりますやら・・・

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グリコネットショップ

【妻の日記】 山吹の花


  いつもの散歩道に、山吹の花がきれいに咲いています。この花を目にすると、中学時代のことを思い出すのです。
 国語の授業。T先生が黒板を背に熱弁を振るっておられる。私は先生の素敵な服に、黒板のチョークが付かなければいいがと気にしながら、先生の話に耳を傾けていました。その先生が、こんないい話をしてくれたのです。
 
 昔、太田道潅(江戸城を作った人)が山道でにわか雨に遭い、ひっそり佇む農家に蓑を借りようと立ち寄ると、その家に住む娘さんが、山吹の花をさし出しました。


  「七重八重 花は咲けども 山吹の(実)みのひとつだに なきぞかなしき」


 山吹は、花はたくさん咲くけれど実をつけない--という意味です。その女性は、山吹をさし出し、貧しくて、お貸しする蓑がないのですと、言いたかったのです。山の中に、この短歌を知っているうえ、「山吹のみのひとつだに」と「蓑」を重ね合わる聡明な教養人がいる。中学生の私は驚き、感銘を受けたのです。そういう女性になりたいと‥‥。

 それから四十数年。山の中に住む私ですが、山吹の花をさし出す教養を未だ持ち合わさず いとかなしき!!


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ASICS FAMILY CLUB  アシックスファミリークラブ

【夫の日記】 アオリイカ

 今日は、満を持しての釣行だ。GWは釣り人が多いので、どこにも行かず、山小屋でぶらぶらしていた。もうこれ以上我慢できない。
 午前4時半起床。コーヒーを飲んだらすぐ出発だ。中紀の地磯でアオリイカを狙う。途中でアジ20匹を買った。キロ級をものにできれば、アジ代2000円なんて惜しくない。
 どこを探しても雲ひとつない晴天だ。風はなく、風力発電のプロペラも止まっている。ベタなぎ。潮は澄み切っている。悪い予感がする。釣りには、曇り空で少し波気があるほうがいい。
 案の定、朝のいいジアイに何の気配もない。元気なのはアジだけ。時間が過ぎていく。一人っきりの磯の上で、鼻歌を歌って当たりを待つ。
 英国の文豪ジョンソンは辛口の批評家でも名高い。博士いわく。「釣り竿は竹と糸からなり、一方にミミズがついていて、もう一方にバカがついている」。悔しいけれど、なかなかうまいこと言う。座布団2枚くらいならあげてもいい。
 夏のような日差しを受け、まったく変化のない竿先を見続けている私は、博士に言われなくても、本物のバカである。せめて、偉大なるバカと呼んでほしいのだが・・・
 少し早いお昼ご飯を食べていると、「バサッ、バサッ、バサッ」いう異様な羽音する。カラスが私の頭上を低空飛行しているのだ。無性に腹が立ち、5メートルのギャフを振り回して撃退を試みるが、効果なし。しつこく飛び続けている。
 ある全国紙の高齢のエライさんは、庭に飛来するカラスを追い払おうとステッキを振り回していて転倒、骨折されたと聞いたことがある。気の毒な事故だったが、思わず噴き出してしまった。しかし、今日の私はエライさんを笑えない。ギャフを振り回す私を誰かが見ていたら、110番されかねない。
 結局、一度の当たりもなく、昼過ぎ退散した。残ったアジ7匹は丁重に海に帰し、善行を施した。そのうち、いい事あるさ。

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       沈黙する釣り竿

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       右の赤い棒がカラスに八つ当たりしたギャフ


ASICS FAMILY CLUB  アシックスファミリークラブ

【夫の日記】 イタドリ/狂喜する女たち

 紀伊山地の山小屋を訪ねてくれた息子の嫁さんとその妹さん。前夜、食事をしていたら、姉妹は山で採ったイタドリ(スカンポ)の煮付けがおいしいと、いたくお気に入り。あっという間に平らげた。お高い肉を用意していたので、「イタドリが一番」と言われて、少し傷ついたけど。
 そこで翌日、歩いて10分ほどの生石高原へイタドリを採りに行った。年頃の妹は何の恥じらいもなく、山菜取りのカゴをひょいと背負い、すたすた歩いていく。
 高原の日当たりの良いその場所には、毎年、イタドリがたくさん生える。今年も、いっぱいあった。慣れない姉妹は、最初のうち、「グシャ」という音をたてて採っていたが、ちょっとしたコツを覚えると、「ポン!」というきれいな音が出るようになった。
   「ポン!」「いい音出たわ」
   「ポン!」「ええ感じ」 
 女房を加えた女3人はもう夢中である。「自然の恵みは必要な分だけ採ればいい」という私のご高説など、彼女らには聞こえない。お恥ずかしいが、そのうち自身に潜む縄文人の狩猟本能に火がつき、ポン!ポン!ポン!ポン!ポン!・・・・
 狂喜、歓喜の1時間余りが終わってみると、カゴに満タン、レジ袋二つもいっぱいになった。その量たるや、「必要な分」をはるかに超えている。ご高説をたれた本人が一番張り切っていたかもしれない。ああ・・・。
 姉妹はひと抱えもあるイタドリを車のトランクに詰め、帰って行った。嫁さんも、妹さんも多分、夜中までかかって皮むき作業にいそしむ事になるだろう。面倒な作業だけに、それだけで食傷気味にならねばいいが。

    ※調理方法は5月4日の「妻の日記-イタドリは美味です」を参考にして下さい。

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酒蔵(さけぐら).com

【夫の日記】 若い姉妹に舞い上がる

 息子の嫁さんとその妹さんが、GWの後半、山小屋に遊びに来てくれた。いや、遊びというより、浮世に背を向け、紀伊山地の山荘に引きこもる私たちを慰問、激励に来てくれたのだと思う。心優しい姉妹に感謝、感謝。息子は仕事で来られなかったというが、「薄情者!」と思わぬでもない。
 私たち夫婦は、早朝から、姉妹の訪問にわくわく、そわそわしていた。散らかし放題の部屋を片付けたり、掃除機をかけたり。女房など、普段したことのない窓拭きまでしている。朝から深い霧に包まれいたので、車の運転に苦労するかもしれないなどと心配する。
 車の音がしたのでベランダに出ると、姉妹の車が止まった。ご到着である。「来ましたよー!」。明るい声が上がる。妹さん(未婚)は声楽家だけあって、声がよく響く。嫁さんは何度か来ているが、妹さんは初めてで、山小屋に入ると、「レトロやなあ」などと言っている。
 晩ご飯は女房が周到に準備した。献立は以下の通り。焼肉(近江牛!)、アオリイカの刺身とバター焼き、手製のゼンマイの煮付け、スカンポ(イタドリ)の煮付け、野菜サラダ、スナックエンドウなどなど。
 まずは、大吟醸でカンパーイ。女房は、嫁さんに肉や野菜をとってもらうなど親切にしてもらい大感激。みんなの食はすすみ、私は焼酎がすすむ。酔いが回り、多弁になり、挙句の果て、都はるみの「夫婦坂」まで熱唱する始末。夜が更けるに従い、記憶が薄れ、多分、大恥をかいたのだと思う。
 でも、楽しい一夜だった。nanaちゃん、tomoちゃん、ありがとう。

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【妻の日記】 イタドリは美味です!

 生石(おいし)高原は、連日、山菜採りの人たちでにぎわっています。ワラビ ゼンマイの他 イタドリ採りの人がいるのです。和歌山では、イタドリを食べるらしいのです。イタドリといえば、子供の頃、水車を作って遊びました。切り取った茎の両端に切り込みを入れて、水にさらすと外側に反ります。それに棒切れを入れて、流水におくと、水車のようにクルクル回るのです。そんなことをして、遊んでいたのです。主人は遊び疲れてお腹がすくと、皮をむいて食べたというのです。( 想像しただけで、酸っぱさで、顔がゆがみます!) 
 そんな話を 滋賀に戻った時、お隣の奥さんにしました。すると、「食べますよ。おいしいんです!先日冷凍しました。」と、おっしゃるではありませんか。奥さんは 高知出身です。若くてきれいなのですよ。
 山に戻ると、いの一番に イタドリを採りにいきました。ポキッと気持ちよく折れるところで採ります。皮をむいて、塩をふりかけます。皮は熱湯にくぐらすと むきやすいです。冷凍保存パックに入れて冷凍します。料理するときは、水に漬けて塩抜きです。酸味もとれています。
 イタドリを斜めに切り、ゴマ油で炒め、さとう、しょうゆで味付けました。( 好みで、とうがらし) やわらかみのなかにシャキシャキ感があり、大変美味でした!

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韓国で7万本の大ヒット!S&P毛穴ケアパック

【夫の日記】 笹ユリの芽が出た

 山小屋の敷地の斜面から、笹ユリの芽が出てきた。去年は3株が花をつけた。今日、女房が草むしりをしていて、新たに4株を見つけ、全部で7株になった。
 笹ユリは種から球根になり、芽を出すまでに7、8年もの長い年月がかかると聞く。今まで気づかなかっただけなのか、長い期間を経てようやく芽を出したのか、よく分からない。
 芽は、天に向かって真っ直ぐ伸び、気品に満ちている。葉は名前のとおり、笹にそっくりだ。6月ごろに咲く花は淡い桃色で、若いころの吉永小百合のような凛とした美しさがある。(今の女優に該当者はいない)。なんともいえない良い匂いもする。以前、花の香りをかいでいて、赤茶色の花粉が鼻に付いたまま気づかず、女房に笑われたことがある。
 笹ユリは、私をわくわくさせる。花が咲くころ、鮎釣りが解禁されるのだ。ホームグラウンドの有田川の解禁は5月25日。間もなく、笹ユリの花を横目に、川へ急ぐ日々が始まる。

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アウトドア&フィッシング ナチュラム

【夫の日記】 干しゼンマイを作る

 そうだ、今日はゼンマイを採りに行こう。朝掘りの筍が最高というから、ゼンマイだって朝に採れば、水分をたっぷり吸い上げていて、おいしかろう。
 昨夜、山小屋に戻ったばかりだが、山暮らしが始まれば、朝は早い。女房はぐっすりお休み中。そっとドアを閉め、歩いて2、3分のところにある山の斜面に向かう。ニョキニョキ出ている。イバラをかきわけながらゼンマイを採るが、トゲが刺さって痛い。 秘密の場所など3か所を歩き、1時間ほどでレジ袋がいっぱいになった。どれも太くて柔らかそうだ。
 さて、干しゼンマイの作り方だが、地元の古老に教わったり、本を読んで参考にしたりした覚えはないのだが、次のようなやり方で長い間、続けている。多分、我流だと思う。
 大鍋にたっぷりお湯を沸かし、量が多いので、3回に分けて茹でる。茎がしんなりするまで5、6分ほどか。茹で終わったら、薪ストーブの灰をふりかけ、軽くもんでやる。鮮やかな緑色になる。
 よく水で洗い、すだれに並べて干す。完全に乾燥するまでに2、3日かかるが、その間、何回か手でソフトにもむ。ポキッと折れるくらいに乾燥したら出来上がり。ビニール袋に小分けにして、常温で保存しておく。
 自家製のゼンマイは真っ黒で見栄えは良くない。お店で売っているのは茶色のものが多いし、中国製もよく見かける。この手作りがいいのか、女房の調理が上手なのか、年中、おいしく食べている。

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 これは、去年作った干しゼンマイ。

グリコネットショップの最新情報です。

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