5年前一本のオリーブの苗木を買いました。ネバディロブランコという品種です。たくさんの花をつけ、交配に必要な蜂もやってくるのですが、いっこうに、実がならないのです。
ブルーベリーのように、違う品種を植えるといいと知ったのが、3年前でした。
あちこちの園芸店を探し、ようやくミッションという品種の苗木を手に入れました。
そのそばに、植えてみました。
翌年、2本とも花が咲きました。でも、・・・実がならない。どうして?
うーん、考えました。・・・夫婦とおなじ?
昨年、ひとつの鉢に寄せ植えし、2本の木を絡めました。
うふふ・・・思ったとおりです。今年、実がなったのです。
数は多くはありませんが、ちゃんと、子孫を残してくれたのです。

久しぶりに戻った自宅の庭。オリーブの木に実がなっていました。

前夜から大雨が降り続いている。大粒の雨が山小屋の屋根をたたき、やかましい。風も強く、木々の枝がちぎれんばかりに揺れている。なかなか雨がやまず、ひまじんにとっては退屈で、長い一日となる。それに女房は滋賀の自宅に帰っていているし・・・馬鹿の一つ覚えともいえるが、先日、ダッチオーブンを用いたアユの燻製に成功し、これに味をしめて今度は鶏手羽の燻製に挑戦してみた。暇つぶしにもなるし、晩酌の格好の肴にもなる。
焚き火サイトは雨に濡れて使えない。囲炉裏で炭をおこした。手羽の燻製はレシピ集にないので、塩コショウだけのシンプルな味付けとした。手羽を3時間風に当てたあと、ヒッコリーのチップを置いて、オーブンを火にかける。じっくりと熱したので、完成までに1時間余りもかかった。味見してみると、ほどよい燻製の香りが鼻腔をくすぐり、肉汁が口の中に広がる。手前味噌ではなく、おいしい。



女房にそのことを報告すると、「冷蔵庫に蒲鉾とソーセージがあるし、今晩はそれで十分ね」と、やもめ暮らしのわびしさをひしと感じさせるお言葉。
そこへ、最近この森に定住したご主人が「奥さんお留守でしょう?今夜のおかずです」と、おいしいそうな品々を持ってきてくれた。女房への当てつけではないが、品々を紹介しておこう。

ナスの煮付け
エンドウとエビの付け合せ
シイタケとゼンマイの煮付け
キュウリの酢の物
小さなイカの煮付け
シラス以上6品はどれもおいしそうだ。作ってくれた奥さんは、小料理屋をしていたというから、酒飲みの心を知り尽くした工夫がこらされている。晩酌が、俄然、楽しみになってきた。
品々の味を確かめながら、焼酎をちびちび、そのうちぐいぐいと。酔うほどに、小料理屋のカウンターで飲んでいる気分になる。
酔いが回ったまぶたに、若い女将の姿が浮かんでくる。和服が似合い、白いうなじがまぶしい。フーテンの寅さんじゃないが・・・
「おまえさん、一人身かい?苦労も多いだろうね。なにかあったらいつでも相談しなよ」
そんな他愛無いことを想像してみる。森に暮らすひまじんにとって、この程度の色っぽい妄想は許されるだろう・・・。
あれは2年前の秋のことだった。生石高原にある私たちの山小屋に、一匹の犬がとぼとぼとやって来た。もとは白い犬だったのだろうが、汚れて灰色になっていた。それに、たくさんダニがついているようにも見えた。女房がシーズーの愛犬(去年夏に死亡)を抱いていた。ダニでもうつされては困るので、追い払おうとしたが、犬はその場に座り込んでしまった。上目遣いに見上げるその態度は、卑屈そのものだった。
この犬は足が長く、多分猟犬だろう。英国のキツネ狩りに使っている犬によく似ていた。古びた首輪がついているので、迷って取り残されたか、捨てられたのだろう。
やせ細り、あばら骨が浮いている。追い払おうとしても、ふらふらしてまともに歩けない。また、座り込んでしまう。何かを訴えるように、見つめるのだ。
かわいそうになり、昨夜のすき焼きの残りにたっぷりご飯を入れて食べさせた。むしゃぶりつくように、音を立てながらあっという間に平らげた。少し元気が出たのか、何とか歩けるようになったが、山小屋のベランダの下に座り込んでいる。
翌朝もいた。あの卑屈な目で私たちを見つめている。また、ご飯をやった。このまま居つかれては困るし、次の日は滋賀に帰るので、餓死してはかわいそうだ。
ここは森の中。人里まで連れて行けば、誰かが餌をくれるだろう。軽トラの窓から女房がおにぎりを少しずつ与えながら犬をついてこさせた。高原から5キロほど下った集落でUターンし、犬を残して全速力で引き返した。何度も振り返ったが、ついてこなかった。この地で生きながらえて欲しいと祈った。
2、3時間後、物音がするので山小屋を出てみると、なんとあの犬が帰って来たのだ。5キロもの道のりを危うい足取りで歩いて来たのだ。「クーン」と今まで出したことのない甘えた声を出した。ジーンときて涙がでそうになった。「どうして帰ってきたの?」と言いたかった。うちの愛犬もこの犬も同じ犬であり、余りの境遇の違いに、いっそう哀れに思えた。
もはや別荘地の管理人にお願いするしかない。後日聞いた話だが、数日間、管理事務所につないでおいたところ、和歌山市の人がもらってくれた。そしてある日、この人が事務所を再訪したが、連れていた犬は純白の毛並みとなり、筋肉もついてたくましい猟犬の姿を取り戻していたという。
女房が滋賀の自宅に帰った。別に逃げられた訳ではない。どうしても済まさなければならない用事があるからだ。「一緒に帰ったらどう?」と誘われたが、やはり森の暮らしのほうがいいので、しばらくやもめ暮らしを続ける。性懲りもなく、アユのお話しをしてみたい。アユだけではないが、野生の動物は生きていくためのテリトリー、つまり縄張りを持っている。まあ、人間だって、鉄砲を持ったコワイお兄さんや官僚もいるにはいるが、こちらは許しがたい。
アユの縄張りは半端じゃなく、一日中、休みなく縄張り争いを繰り広げているのだ。アユのテリトリーはだいたいたたみ1畳くらいと言われ、ここに1匹がやもめ暮らしをしているのだ。
他のアユが侵入するとスクランブルをかけ、体当たりするようにして撃退する。橋の上から眺めていると、よくもまあ日がな1日スクランブルが続けられるなあと、その体力に感心してしまう。
アユの友釣りは、この習性を利用したものだ。尻尾の近くに掛け針を装着したオトリアユを泳がせながら、野アユの縄張りに侵入させる。すると、アユが体当たりして撃退しようとした時、掛け針に引っかかるという寸法だ。
掛かったばかりの元気のいいアユに取り替えて、再び縄張りに侵入させる。オトリに元気がなければ、相手に敵意なしとみて突っかかってこない。だから循環の釣りと言って、つぎつぎとオトリが交代しないと、釣果は上がらないのだ。
最も闘争心が強いのは、琵琶湖産の稚アユと言われる。これを放流した川は初期から良く釣れるが、そのうち釣れなくなる。河口から遡上する海産アユは、おっとり型。背びれがビローンと長く、すぐ分かる。長く釣れ続く利点がある。ひまじんのホームグラウンドの有田川は天然遡上に加えて、海産稚アユを放流している。
さて、きのうもその有田川の支流、五村川に行った。依然として水位は高く、釣りにくい。歩いて、歩いて拾い釣りをして11匹を釣ったが、2時間近く釣れない事もあった。
そんな時、アユ釣り師は平気でウソをつく。「さあ、アユを連れておいで。そうしたら逃がしてやるからな」とオトリを送り出す。真っ赤なウソなのだ。気の毒だが、これも晩のおかずの1匹となる。
8匹を土産として女房に持たせ、残り3匹はその晩塩焼きにした。皿に並べると、クリッとした目が恨めしそうに私を見つめている。ウソ言ってすまん・・・ぶつぶつ言いながら焼酎をすするやもめ暮らしのひまじんである。
退屈な話に付き合っていただき、ありがとうございました。山小屋のササユリでも眺めて下さい。苦労して釣ったアユ

開花第1号のササユリ

ベランダの下でもうすぐ咲く第2号

第3号が咲くには2、3日かかるだろう

数あるダッチオーブンのレシピ集の中から、なぜ「太田流オリジナルメニュー」(成美堂出版)を選んだかというと、アユの燻製がメインレシピとして載っていたからだ。きのう釣ったアユの残りが8匹あるので、燻製に挑戦してみよう。燻製器でベーコンやスペアリブなど色々と作っているが、女房の評価は芳しくない。温度管理などが難しく、なかなかうまく行かないのも事実だ。
一抹の不安を抱えながら、兎に角やってみることにした。まずはアユのはらわたを出して、塩をまぶす。2時間ほど陰干にする。あらかじめ熱しておいたダッチオーブンの底にブナのチップをひとつかみ。中敷にアユを並べて、さあスタート。


本には鍋底が弱火、蓋が中火と書いてある。弱火や中火の加減がいまひとつ分からない。20分で完成するはずだが、蓋を開けると余り変化がなかった。結局50分熱した。ついに出来上がったアユは黄金色に輝いている。やった!少年のように喜ぶひまじんである。

まずは一番小さいアユを試食してみる。女房は目を閉じて、まるでソムリエの面持ちで味を確かめている。曰く。「程よいチップの香り。甘みが引き出され、チーズのような味わいですね」。次は私。「こりゃー、うまいわ」。男は黙ってサントリー、理屈を言わない。
味に自信が持てたので、最近、この森に定住したご夫婦におすそ分けした。帰り際、「佐藤」という鹿児島の芋焼酎を差し出された。一度は辞退したものの、酒好きのひまじん、「それではご好意に甘えて」とかなんとか言って、もらってしまった。
所詮はタダ同然のアユだが、「森伊蔵」と肩を並べる名だたる焼酎を連れて来てくれた。黄金色のアユに舌鼓を打ちながら、「佐藤」を堪能した。えらい得した・・・

霧につつまれる山小屋です。
アジサイがようやく咲きだしました。
この中を 今日も ひまじんはアユ釣りに・・・。

この段々畑で野菜を栽培してます。
もちろん、無農薬。無肥料?ですよ。

蝶々が卵を産まないようにネットをかけたのですが、
網目があらいようで、出入りご自由です。。。

ニンジン嫌いだったひまじんが、
わたしの栽培したニンジンは生でかじります。

花が咲きだしたスナップエンドウ。
あっ・・・実!

山小屋の裏にある畑?
キュウリとヤーコンです。

大きくなってきたヤーコン。有機栽培されてる0先生からいただきました。
ヤーコンは、アンデス高地を原産とするキク科の根菜で、形はサツマイモににています。
ヤーコン芋は、インカ帝国の昔から 果物のような野菜として親しまれていたそうです。
サラダやきんぴらでいただきましたが、おいしかった!

山小屋の裏にある杉林!
このなかでひまじん夫婦は、暮らしているのです。。

アジサイがようやく咲きだしました。
この中を 今日も ひまじんはアユ釣りに・・・。

この段々畑で野菜を栽培してます。
もちろん、無農薬。無肥料?ですよ。

蝶々が卵を産まないようにネットをかけたのですが、
網目があらいようで、出入りご自由です。。。

ニンジン嫌いだったひまじんが、
わたしの栽培したニンジンは生でかじります。

花が咲きだしたスナップエンドウ。
あっ・・・実!

山小屋の裏にある畑?
キュウリとヤーコンです。

大きくなってきたヤーコン。有機栽培されてる0先生からいただきました。
ヤーコンは、アンデス高地を原産とするキク科の根菜で、形はサツマイモににています。
ヤーコン芋は、インカ帝国の昔から 果物のような野菜として親しまれていたそうです。
サラダやきんぴらでいただきましたが、おいしかった!

山小屋の裏にある杉林!
このなかでひまじん夫婦は、暮らしているのです。。

日曜日に大雨が降り、有田川は濁流に洗われている。本流では釣りにならないが、支流の五村川なら何とかなるだろう。軽トラを走らせながら、アユ釣りとの出会いに思いを馳せた。私が35歳の時、仕事の関係でアユ釣りの名人として有名だった村田満さんと知り合った。「あんさん、友釣りをやらんかったら、一生後悔しまっせ」と言われたのがこの釣りを始めたきっかけだった。
以来、たびたび村田さんの自宅に通い、仕掛け作りや釣り方などを教えてもらい、竿やオトリ缶、専用クーラー(今でも使っている)など釣具一式もいただいた。それから、村田さんとのアユ釣り修行が始まった。日置川が中心だったが、有田川、日高川、揖保川、大屋川、安曇川などを駆け回った。
村田さんは私を先行させ、後から釣り下がるのが常だった。後からついて来い!というのが普通だろうが、この辺が並みの名人とは違う。
私が入れ掛かりすることもある。村田さんは「ド素人がなんじゃい!わし、釣れんがな」と無邪気に怒鳴っている。「アユの滝登りはこうするんや」と、段々瀬を巧みに登らせる釣り方を教えてくれることもあるが、だいたいは「見て憶えよ」だ。
日置川に2泊3日の釣りに行った時のこと。午前2時ごろ、物音で目が覚めると、村田さんは黙々と仕掛けを作っている。その表情に鬼気迫るものがあった。そして朝6時、「朝飯前にオトリ釣りや。行くでー」。名人は根性も体力も気力も桁違いだった。
さて、五村川。20センチほど水かさが高いし、ほとんどアカが飛んでいる。こうなると、オトリを入れる場所が限られる。「村田さんならこう釣るだろうなあ」などと思い出しながら釣り、午前中に何とか5匹。午後は追いが少し良くなり12匹を追加した。計17匹、型は20センチから13センチだった。
村田さんがインターネットに公開している釣り日記を読むと、「有田川上流に入ったがゼロだった」と書かれていた。名人も苦戦しているんだなあ。「そんな、アホなことないで」と苦笑いしている師匠の顔が浮かぶ。
客が少なく、商売上がったりのオトリ店主が
昼前から釣りに来ていた

釣果のアユ17匹

わが山小屋に第1号のササユリが咲いた。
若アユのころに咲く

紀伊水道を右手に見ながら、釣り場に向かった。風が強く、白波が立っている。前方に白崎海岸が見えてきた。石灰岩の白い岩がまるで氷山のようで、青い海とのコントラストが美しい。


白崎海岸を過ぎると、ホームグラウンドの一つ、大引漁港だ。女房には念願のキスを釣らせてやりたかったが、砂浜は強い向かい風が吹いていたので断念し、波止で私がグレ、女房が豆アジを狙う。平日なのに10人くらいが竿を出しているが、みんなの釣果は芳しくない。女房の提案で早々と転戦することにした。
目指すは日ノ岬に近い日高町の阿尾漁港。この町はクエ料理が名物だ。腹ごしらえをして釣りを始めると、女房はのっけから豆アジをポン、ポン釣り上げる。以前は立ったまま釣っていたが、最近はクーラーに腰掛けて、アミカゴをダイレクトキャッチしてアジを外すなど手際が良くなった。

しばらくして女房が私の様子を見に来た。クーラーの蓋を開け、小さなグレ1匹が横たわっているのを見て、キャハハーと大笑いしている。そんなにうれしいのか。バカモン!
「アミエビがなくなったので、アジやめた」と言って、私のそばで釣りを見ている。釣りの妙技を盗もうとしているのだろうと思いきや、「合わせがちょっと早いんじゃないの?」と生意気なことぬかす。コッパグレ1匹をからかうのはまだ許せる。しかし、技術的問題を指摘するとは無礼千万である。いたくプライドが傷ついた。
ガシラ釣りの仕掛けを作ってやり、女房を追い払った。半時間ほどして、「来てー、はよ来てー」と女房が叫んでいる。さっき偉そうな事を言ったので行く気はなかったが、竿にしがみついているので駆けつけると、得体の知れない魚が食いついたようだ。左手に黒い影が走った。次は右手に走る。正体が見えた。1メートルはありそうなエイだ。
結果は目に見えている。1・5号のハリスで寄せられる訳がない。グングン走られ、プッツン。放心状態の女房は盛んに残念がっている。「釣れなくてもいいけど、写真が撮れなかったのが残念。ブログに載せられたのになあ」・・・
なお、女房の豆アジは釣りも釣ったり計397匹。よくぞ数えたわい!

ここ和歌山の生石高原で、私たちと同じように山の暮らしをしているドイツ人のPという男性がいる。彼は、日本人の奥さんに先立たれ、犬3匹とともに暮らしている。それ以上のことはほとんど知らないが、最も親しい山暮らしの友人であり、同士のようなものである。彼は3年前、中古の山小屋を買い、ここにやって来た。私たちは家を建てて13年になるが、知り合いの数はPの方が何倍も多い。高原にあるレストハウスの女性たちはもちろん、高原を下りたブドウ農家のおばあさん、カレーハウスのおばちゃんら、えーっと思うような人とも知り合いだ。
ドイツ人という異色の住人ではあるが、誰にでも気軽に声をかける「特技」が知人、友人の輪を広げているのだ。ジーンズにチェックのシャツを好み、カウボーイハット、ブーツとおしゃれであり、とっくに還暦を過ぎた年齢には見えない。巨漢だが気は優しく、人懐っこい。女性の人気は絶大だ。
彼の山暮らしのスタイルには教えられることが多い。人付き合いにおける絶妙の「距離感」もそのひとつだ。決して人の内側にずかずか入り込んでこない。一定の距離を保ちながら、いつも親しみのこもった笑みを浮かべている。よく、バーベキューに招いてくれるが、私たちの山小屋に来れば控え目なのだ。
私は、田舎に暮らす人々の人間関係はこうでなければならないと思う。よそよそしくてもいけないが、かといって余り深入りしてもいけない。その人たちの過去や経歴などは知らないほうがいいし、むしろ今の暮らしの中で節度ある友情を育んでいけばいい。Pはそう教えてくれている思う。
毎週土曜日の6時から「人生の楽園」というテレビ番組が放送されている。第二の人生を歩む夫婦が都会から田舎に移住し、趣味や社会活動などを通じていかに地域社会に溶け込んでいるかを描いている。
いい番組だと思うが、どこか違和感を感じているのは私だけだろうか。番組には、必ずと言っていいほど地域の人を招いて手作りの料理を振る舞う場面が登場する。私には、地域やそこに住む人たちに媚びているように見えてしまうのだ。
登場する夫婦が悪いのではなく、番組の作り手の問題だろう。「地域に溶け込む」は田舎暮らしをする人にとって大きな問題だが、相手の顔色ばかりを気にする「媚」は、いずれ底が割れてしまう。べたべたとした人間関係も迷惑がられるだろう。
節度ある人間関係、節度ある生活態度を心がけることが大切だと思う。そう簡単なことではないが、友人Pは絶妙の距離感を保ちながら、そこをうまくやっている。
Pが住む山小屋



&
山の斜面を霧がつぎつぎ這い上がってくる。生石高原に広がるススキの大草原が乳白色のベールに包まれ、やがて何も見えなくなった。

今日は、夫婦で生石高原へ散歩に出かけた。高原まで15分ほどの小道にはさまざまな花が咲いている。
まずは、私たちの山小屋の石垣に咲いているユキノシタ
この可愛い花は、よく見るとみんな笑っているように見える。

薄暗い藪の中に咲く山アジサイ。インターネットで調べると、
地方によってさまざまな種類がある。これは何という名前だろう。

散歩の途中、木苺の実を食べるのが楽しみだ。黄色い実は甘い。
正確にはモミジイチゴと呼ぶらしい。春に咲く白い花もきれいだった。

高原までの道の両脇にはウツギの白い花がそろそろ終わりを迎えている。
散った花がまるで雪のように路面を覆っている。

スイカズラの花も今が盛り。金銀花という品の良い名前が付けられている。
鼻を近づけると、香水のようないい香りがする。

高原のあちこちに、貴重な草花を保護する区域がある。
ここでは、いよいよササユリが咲き出した。
わが山小屋では、花が開くまでまだ1週間ほどかかりそうだが・・・

余りにも情けないので書く気にならないが、そうも言っておれない。アユ釣りに出かける私は、女房から「今晩のおかず、大丈夫ね」と念を押された。大きくうなずいたものの、余り自信はない。
生石高原を下り、有田川支流の湯川に向かった。清水温泉の手前の橋を渡り、湯川を遡る。もう8時過ぎというのに、釣り人の姿が見られない。10分ほど走って、やっと一人いた。川の状況が悪いのが知れ渡っているのだろう。
いつもの瀬に入り、どんどん釣り下がる。1時間ほどで4匹釣れたから、いいスタートだ。しかし、その後がいけない。川に張り出した木の枝に糸が引っかかり、親子どんぶり。その後2時間ほどで3匹追加したが、今度は糸に傷でもあったのか、引き抜く時にプツン。底バレも何回かあった。
場所替わりして2時間ほど粘ったが、一匹も釣れない。わずか5匹では、女房と約束した「晩のおかず」にはならない。温厚な性格だが、今日ばかりは血が上って竿をへし折りたくなった。

そうだ、すじ肉の買い置きがあるではないか。きのう買出しに行ったとき、500グラムほど買っておいたのだ。、ダッチオーブンで煮込もう。昼ごはんのパンをかぶりつきながら帰りを急いだ。
インターネットで料理法を調べる。味噌煮込みがおいしそうだ。


まずは、すじ肉を15分ほど煮ながらアクを取る。次は肉をオーブンに入れ、水、酒、みりん、砂糖を適当に入れ、焚き火でコトコトと1時間煮込む。続いて余りものの大根とコンニャクを入れ、20分ほど煮込んだ。おいしそうな香りが漏れてくる。

いよいよ終盤だ。味噌と醤油をこれまた適当に入れ、さらに20分ほど焚き火にかけておいた。結局、完成まで2時間以上の長丁場だった。
味?大げさではなく、グーである。調味料などは適当だったが、奇跡の出来である。男の料理というのはこういうものなのだ。女房にはとやかく言わせない。

すじ肉は口の中でとろけそうだ。晩酌が進む。女房もビールを飲みながら、コラーゲンいっぱいの肉をほうばっている。明日の朝、女房の肌はツルツルやでー・・・

今日は朝から雲が低く垂れこめ、今にも雨が降り出しそうだ。きのうは薪を150本ほど作り、ちょっと疲れているし、雨覚悟で釣りに行くのも億劫だ。午前中はひたすら、ボーッとして過ごした。もし、牛若丸が鞍馬山ではなく、町の中で修業していたら、五条の橋の上で弁慶を破ることが出来たか。お釈迦さんの背後に菩提樹の巨木がなかったら、悟りを開けたか。ボーッとしながら、そんなバカなことを考えていた。
森には不思議な力があるという。ロシア人が発見した「フィトンチッド」は、樹木が発散させる物質で、リフレッシュや抗菌などの効用があると言われる。とくに、集中力を高めたり、自律神経の安定をもたらしたりすらしい。牛若丸が秀でた武芸や兵法を学ぶことが出来たのも、お釈迦さんが悟りを開いたのも、フィトンチッドの効用だとしたら面白いが、所詮はひまじんの妄想に過ぎない。

私たちが暮らす山小屋は、森に囲まれている。フィトンチッドの洪水の中にいるようなものだ。しかし、集中力が高まるかといえば、そうでもない。悟りどころか、浮世に思いをはせたり、晩酌のおかずを思案したり、すぐ横道にそれる。ただ、ここに暮らして気持ちが穏やかになった。これぞ、森の力だと信じたい。
森林浴には三つの楽しみ方があると、ものの本に書いてあった。一つ目の散歩はいいとして、二つ目が本命で、木々の香りを聞くのだそうだ。森林の空気を体内に取り入れ、心身の健康を得るためである。香りを聞く「聞香」は香道の言葉だが、常に木の香りを聞いていると、それまで気づかなかった香りが感受できるらしい。
ただ私はタバコを吸うので、嗅覚が鈍感だ。逆に女房は超の字がつく嗅覚の持ち主で、小さなおならをしてもすぐ気づかれるのだ。これからは、木に鼻をこすりつけ、嗅覚を磨かねばならない。
三つ目は、心身のリラックスを図る呼吸法だそうだ。巨木を背に全身の力を抜いて立ち、ヘソの下に空気を送り込むように吸い込み、「土踏まずの少し前方の湧泉という経穴へと吐き出す」とある。なんのこっちゃ分からんが、気功をする人なら分かるのだろう。森林の中で行えば、確かに効果はあるらしい。
散歩をし、木の香りを聞き、巨木を背に空気を吸い、せいぜい長生きしたいと思う。
こんな巨木を背に呼吸してみよう

よく散歩する山小屋裏の山道

わが家の食糧が乏しくなってきた。買い物にわざわざ生石高原を下るのは面倒だ。ここは釣り師の出番である。アユを釣って今晩のおかずにしよう。朝8時、有田川支流の五村川に向かった。そう言えば、立ち寄ったなじみのオトリ店の店主がこぼしていた。「きのう午後から釣りに行ったけど、一匹も釣れなんだ。熱が出そうや」。腕のいい店主をぼやかせるほど有田川は不調なのだ。だから多くは期待していないが、何とか10匹やそこらは釣ってやろうと気合を入れる。
友釣りの魅力は、オトリの動きを楽しむことだ。ツ、ツーと上流や対岸に泳いでくれれば気持ちがいい。オトリが泳げばアユは釣れる。しかし、足元にまとわりつく動きの良くないオトリや、川底でペタンと横になる怠け者もいる。
今日のオトリはなかなか働き者だ。2、3分泳がせていると、スーッと対岸の大きな石めがけて近づいていく。目印が揺れ、まず1匹目が掛かった。オトリを換えて、上流に泳がせる。水中でアユがもつれ合う。2匹目だ。
「何や、釣れるがな」という慢心がいけなかったのか。3匹目が掛かったが、竿をためた瞬間、水中糸が切れた。前回の仕掛けをそのまま使っていたのが悪かったのか。上竿で掛けたので、2匹のアユがもつれ合うように流れてくる。受け玉ですくおうと川を走ったが、滑って転んだ。顔がびしょ濡れ。醜態というか、滑稽というか・・・
その後釣れないので50メートルほど下流に場所替わり。瀬の落ち込みにオトリを入れたとたん、ビューンと糸が走り、何かが掛かった。引き抜けない。河原に引きずり上げると、何と大きなアマゴだ。まるまると太ったメタボちゃん。オレンジの斑点が美しい。
アユは1時間に1匹のペース。やる気をなくしてお昼に退散した。アユは小型4匹だけだったが、アマゴは24センチもあった。
アマゴに串を打ち、囲炉裏でじっくり焼いた。淡白な味だ。アユよりおいしいという人もいるが、ひまじんはアユの方が格段においしいと思う。釣られたアマゴには気の毒だが・・・。すまん。


山小屋裏の焚き火サイトで、今日の昼食もダッチオーブン料理です。
一昨日は主人が白菜と豚バラの重ね蒸しを作ってくれたので、今日は私の当番。
二人の大好物のピザを作ることにしました。
昨夜来の雨で枯れ枝が湿っているので、焚き火が思うように燃えません。
煙に燻され悪戦苦闘です。町中でこんな事をしたら、苦情が殺到ですよね。。。

やっとの思いで、熾き火ができました。

今回は手抜きして、市販のピザクラフトを利用、チーズ、玉ネギ、トマト、ピーマン、ベーコンをトッピングしました。(パン教室に通ったことがあるので、一応パンも焼けるのですが・・)

下火は弱火、蓋には多目に熾きを置き、強火で加熱します。

15分位の加熱が目安ですが、20分にしたところ、少し焦げてしまいました。
でも、カリカリ、モチモチで、石釜で焼いたピザに負けないおいしさです。
満開のエゴノキの花の下、連日楽しい昼食です。
エゴの白い花がはらはらと散ってテーブルが花模様です。
「こんなに幸せでいいのかしら」と、何度も口にして・・・。(笑)
今日も幸せなひまじん夫婦です。


一昨日は主人が白菜と豚バラの重ね蒸しを作ってくれたので、今日は私の当番。
二人の大好物のピザを作ることにしました。
昨夜来の雨で枯れ枝が湿っているので、焚き火が思うように燃えません。
煙に燻され悪戦苦闘です。町中でこんな事をしたら、苦情が殺到ですよね。。。

やっとの思いで、熾き火ができました。

今回は手抜きして、市販のピザクラフトを利用、チーズ、玉ネギ、トマト、ピーマン、ベーコンをトッピングしました。(パン教室に通ったことがあるので、一応パンも焼けるのですが・・)

下火は弱火、蓋には多目に熾きを置き、強火で加熱します。

15分位の加熱が目安ですが、20分にしたところ、少し焦げてしまいました。
でも、カリカリ、モチモチで、石釜で焼いたピザに負けないおいしさです。
満開のエゴノキの花の下、連日楽しい昼食です。
エゴの白い花がはらはらと散ってテーブルが花模様です。
「こんなに幸せでいいのかしら」と、何度も口にして・・・。(笑)
今日も幸せなひまじん夫婦です。


朝起きると、昨日の昼過ぎから降っていた雨があがり、青空が覗いていた。なんというすがすがしい朝なのだろう。プーンという蜜蜂の羽音がかすかに聞こえてくる。そう、今、エゴノキの花が満開なのだ。朝6時半という早い時間なのに、もう蜂が花の蜜を吸いに来ているのだ。
山小屋の裏に回ってみると、野外のテーブルの上に、エゴノキの白い花が雨に打たれていくつも落ちていた。風情を感じるというより、花の命のはかなさにちょっぴり感傷的になる。
この花は、風に吹かれてはらはらと散るのではなく、花冠もろともぽとりと落ちてくる。花びらは5枚、真ん中に黄色い雄しべがちょこんとおさまっている。清楚な花だが、実には毒があるので、昔はつぶした実を川に流し、魚を獲ったらしい。
エゴノキの花は下から見上げるのがいい。下を向いて咲く花が一斉に見る人の目を見つめてくれるのだ。
実をかじるとえぐいので、エゴノキと呼ぶらしい。気の毒な名前だ。山小屋をぐるりと囲むこの木は、森の暮らしをする私たちにとって安らぎの木でもある。もう少し品のある名前だったらいいのだが・・・


そうだ、今日のお昼ご飯はダッチオーブンで作ろう。これは男の料理。女房には指一本触れさせるわけにはいかない。ダッチオーブンは米国ロッジ社の12インチで、先日半額セールで買い求めた。ついでにレシピ集も買ったので、作り方に心配はない。
5月26日のブログに書いた「垣根を作る」を読んでもらえば理解してもらえるが、実はこの垣根がとても役立ったのだ。つまり、垣根と、もう一方に立てたY字型の木に竹竿を渡し、これに針金でオーブンをぶら下げる。その真下が焚きサイトという寸法。絶妙のアイディアに我ながら感心する。
「垣根を作る」をアップした当時、ブログで知り合った広島の「釣りじいさん」から「垣根というより馬止めじゃな」とのコメントをもらったが、その釣りじいさん、私の遠大かつ先を見据えた計画を知る由もなかったのだ。どや、参ったか!の心境である。
さて、レシピは「白菜のバラばら重ね」。20枚ほどの白菜の葉っぱを10センチくらいに切り、豚バラと交互に重ねる。1段ごとに塩コショウを振りかける。これで準備はOK。
この間に焚き火をして、熾きを作っておく。針金で吊るしたオーブンと熾きとの距離はバッチリだ。レシピ集によると、弱火で20分蒸すことになっているが、ちょっと火が弱かったので25分とした。
蓋を取ると白菜の量は半分くらいになっており、あまーい香りが漂う。これで出来上がり。野外のテーブルで女房と昼食だ。初のオーブン料理に大成功し、ビールでカンパーイ!
まことにシンプルな料理だが、白菜の甘みと豚バラのうまみが存分に引き出されている。それにヘルシーだ。
男は黙って、女の表情を読む。女房の「おいしいね」は、本心と見た。
まずは焚き火をして熾きを作る

垣根とY字型の木に青竹を渡し、オーブンをぶら下げる

白菜と豚バラを交互に重ね、塩コショウをする

出来上がり。白菜の甘みと肉のうまみが絶妙だった

今日は、元職場の先輩がリーダーを務める山歩きのグループが、和歌山・生石高原の山小屋にやって来る。間もなく正午。そろそろご到着のはず。迎えに出ていると、細い山道を大型バスがノロノロ走って来る。山歩きだから、てっきり歩いて来ると思っていたら、なんとこのバスが横付けされ、リュックを背負った13人が次々降りてきた。元職場の懐かしい先輩や後輩たちの顔が見える。素敵なご婦人2人の姿も。
山小屋を建てて13年になるが、こんなにたくさんの人たちを迎えるのは初めてだ。この日のために、連続4日釣りに通い、清流で釣ったアユ40匹、グレ30数匹を用意した。
山小屋裏にしつらえてあるテーブルを囲み、まずはビールで乾杯。女性も含めて全員が大酒飲みらしい。地酒や焼酎を持ち寄り、ぐいぐい飲み干していく。

まずはグレの味噌汁を味わってもらう。自分で言うのも何だが、いい出汁が出ていると思う。多分お世辞だろうが、「こんなにおいしい味噌汁は初めて!」とお褒め頂いた。

次はグレの一夜干しをコンロの炭火で焼いた。グレを初めて食べる人がほとんどで、タイなどに比べてちょっとクセがあるが、これもなかなか好評だった。
アユはうねり串を打ち、強火の遠火で20分ほどかけ、じっくり焼き上げる。苦労して釣った甲斐あって、全員「おいしい」と言ってくれた。宝塚のご婦人は「いいにおい。甘みも感じるわ。内臓ってこんなにおいしいんですね」と言いながら、頭からガブリと豪快に食べていた。

皆さんと話をさせていただいたが、山小屋暮らしの日々を興味深げに質問されることが多かった。魚を釣り、山菜を採り、小さな畑で野菜を作る。森を散歩し、すがすがしい空気を吸う。ただそれだけの質素で素朴な生活だ、と答えた。
次に多い質問は、「よくぞ奥さんがついてきてくれますなあ」であった。私たち夫婦は高校を卒業するまでともに田舎育ちで、むしろこれが普通の生活だった。「元に戻っただけですよ」と答えても、女房の顔を不思議そうに見つめる人もいた。


人それぞれの生き方があり、私たちの森の暮らしは少し珍しいだけだ。別に世間に背を向けているわけではない。人も大好きだ。こうしてたくさんの人が来てくれるのもうれしい。
酒盛りやおしゃべりは4時間も続いた。名残惜しいが、お帰りの時間である。お見送りのため、山小屋の階段を下りる。そこに、薪ストーブ用のスギやケヤキの丸太が30本ほど置いてある。ちょっとした冗談で「勤労奉仕。丸太を上まで運んで」と言ったところ、本当に運び始めた。女房が必死に制止しても、全部運んでくれた。急な階段を何往復もし、疲れが出なければいいが・・・


バスが発車する。「ありがとう」と、みんな、手を振ってくれた。リーダーの先輩が言い残した言葉は「この秋、落ちアユ食べに来るでー」。えっ・・・

あす、わが山小屋を訪れてくれる山歩きグループのご一行14人。おいしいアユを食べてもらおうと、3日連続で有田川に入った。正直、もうへとへとだ。
考えるのが面倒になり、みたび支流の湯川に向かった。久しぶりの晴天で、水温が上がれば追いも良くなるだろう。ところがどっこい、そうはイカのキンタ○である。
朝8時ごろ竿を出す。瀬で引く、チャラ瀬で泳がせる。乏しい釣りの知識を総動員してやってみたが、1時間まったく当たりがない。
その後しばらくして、対岸の石を攻めていると、川底でギラッと光り、魚がもつれ合う。かなりきつい引きである。掛かった!喜び勇んで抜きに入ると、プチ。糸が切れた。30センチくらいありそうなニゴイがオトリを連れて水中に消えていった。こちらは脳神経がブチ!
オトリはあと1匹。深場や荒瀬などリスキーな場所は攻められない。いたわりながらチャラ瀬を泳がせていると、やっと野アユが掛かった。それから4、5匹釣った後、またもニゴイが掛かり、寄せてタモですくおうとしたら、またプチ。こちらもブチ!
結局、ニゴイは計4匹も掛けてしまったので、アユの損失は甚大である。だいたいニゴイなんて、小骨が多くて、煮ても焼いても食えない。それに、ポカーンと大きな口を開け、余り賢そうには見えない。これも生き物だから虐待したくはないが、この日ばかりは首を絞めたくなった。
連続の釣りで背中が痛くなり、2時に納竿した。アユの釣果は10匹だった。30匹ほど冷蔵庫にあるので、客人には2、3匹は食べてもらえる。やっと、歓迎準備は終わった。やれ、やれである。
このブログを書いていると、大きな夕日が紀淡海峡に沈もうとしている。写真をご覧下さい。


考えるのが面倒になり、みたび支流の湯川に向かった。久しぶりの晴天で、水温が上がれば追いも良くなるだろう。ところがどっこい、そうはイカのキンタ○である。
朝8時ごろ竿を出す。瀬で引く、チャラ瀬で泳がせる。乏しい釣りの知識を総動員してやってみたが、1時間まったく当たりがない。
その後しばらくして、対岸の石を攻めていると、川底でギラッと光り、魚がもつれ合う。かなりきつい引きである。掛かった!喜び勇んで抜きに入ると、プチ。糸が切れた。30センチくらいありそうなニゴイがオトリを連れて水中に消えていった。こちらは脳神経がブチ!
オトリはあと1匹。深場や荒瀬などリスキーな場所は攻められない。いたわりながらチャラ瀬を泳がせていると、やっと野アユが掛かった。それから4、5匹釣った後、またもニゴイが掛かり、寄せてタモですくおうとしたら、またプチ。こちらもブチ!
結局、ニゴイは計4匹も掛けてしまったので、アユの損失は甚大である。だいたいニゴイなんて、小骨が多くて、煮ても焼いても食えない。それに、ポカーンと大きな口を開け、余り賢そうには見えない。これも生き物だから虐待したくはないが、この日ばかりは首を絞めたくなった。
連続の釣りで背中が痛くなり、2時に納竿した。アユの釣果は10匹だった。30匹ほど冷蔵庫にあるので、客人には2、3匹は食べてもらえる。やっと、歓迎準備は終わった。やれ、やれである。
このブログを書いていると、大きな夕日が紀淡海峡に沈もうとしている。写真をご覧下さい。


きのうに続いて有田川の支流・湯川に向かった。山歩きのご一行14人にアユの塩焼きを振舞うためだ。3日連続の海と川の釣りで少々疲れており、お昼前の出撃となった。車を走らせていると、いかにもよさそうな瀬があり、しかも入川道もはっきり分かる。まずは、ここで竿を出した。大きな石がごろごろ入っており、流れも緩やか。一発で掛かりそうな気配がする。
しかし、そうは問屋は卸さなかった。1時間を棒に振ってしまった。面倒だが、場所替わりだ。1キロほど上流に走ると、道路沿いにガンガンの瀬が続いている。朝方まで激しい雨が降っていたので、水位も高い。オトリが入るか心配だが、ここは勝負、やってみようと思った。
ベタ竿で、荒瀬に無理やりオトリを入れる。10分くらいして1匹目が掛かった。元気な野アユが手に入ったのだから、荒瀬を積極的に攻められる。その後も、ぽつり、ぽつりだが、前日より一回り大きい18センチクラスが釣れて来る。オトリが入りやすいやや緩い瀬もやってみたが、まったく反応はなかった。荒瀬狙いは正解だった。
ただ、追いが弱いのか、サカサ針が外れないまま釣れるアユが多かった。このためバレも多発して悔しい思いをした。
目標の15匹が引き舟に収まったので、5時前、納竿した。不調の有田川だけに、一応納得の釣果だろう。


今週土曜日、14人もの山歩きグループが私たちの山小屋を訪ねて来るので、ご所望のアユを釣らねばならない。昼前、なじみのKオトリ店に顔を出すと、大阪からよく来る顔見知りがコーヒーを飲んでいた。きのう有田川の支流五村川に入ったらしい。「たった1匹やで、1匹」。情けない顔をしている。支流でさえこの有様だから、本流は押して知るべし。
困ったなあ。どうしよう。「湯川」なら釣れるかも」と店主。湯川は二川ダム上流にあるそこそこ川幅がある支流だ。先日の解禁日には100匹くらい釣った人もいたらしい。
ここ清水町(旧)は、紀子さまのご先祖の出身地として、一時有名になったことがある。私の山小屋から20分ほどの近場だ。しかし、湯川でアユを釣るのは初めてで、入川道やポイントなどまったく分からない。
軽トラを走らせながら、川を見る。一つ目のトンネルを越えてしばらくすると、簡単に川に入れる場所があった。車が止まっていたので、先行者がいるのだろう。もう昼過ぎ、手っ取り早く、ここでやることにした。
川に下りてすぐの瀬にオトリを入れた。いい石が入っているが、釣れない。20歩ほど下がって荒瀬で様子を見ると、すぐに来た。引き舟に戻ってオトリを換え、上流に泳がせると対岸の岩盤でギラッ。10分ほどで2匹だから快調なスタートいえる。
しかし、そんなに甘くない。引いても泳がせても反応がない。これと思うポイントで掛からないから、かなり釣り荒れているのは確かだ。
40メートルほど上流にある瀬に場所を変え、対岸のヨレでオトリを引くとやっと掛かった。この瀬で5匹。その後はさっぱり釣れず、150メートルほど上流に広い瀬が見えるので、ここに入った。石の色は申し分ないが、ピリッともしない。釣りやすい瀬だから入れ替わり人が入るので、荒れてしまっているのだ。1時間半ほどゼロが続き、泣きたくなった。
こぬか雨が降り続いている。帽子から雫が落ちてくる。それに寒い。もうやめたいが、客人が来るのでそうは言っておれない。元の場所に戻り、根掛かり覚悟で大きな岩の間にオトリを入れると、ゴン、グイーッ。深場に潜られなかなか浮いてこない。この日最長寸の20センチほど。しかもきれいな背掛かりだった。
このあと、粘りに粘って8匹を追加し、計15匹となった。客人1人につき1匹の勘定。まだ2日あるのでなんとかなるだろう。雨も激しくなってきたので、竿を納めた。

今週土曜日の14日、私たちの山小屋に14人もの客人がやって来る。元職場の先輩が率いる山歩きのグループだ。生石ヶ峰(870メートル)に登った後、そこから30分ほどの所にある山小屋に立ち寄り、弁当を食べたいと言う。この先輩、以前訪ねてくれたことがあり、山小屋をいたく気に入ってくれた。今回は「ぜひ、アユを振舞ってほしい」というのがリクエストだ。
折角訪ねてくれるのだからたっぷりアユを用意したいが、ホームグラウンドの有田川は不調が続いており、もし川が増水すれば釣りにならない。「アユ、釣れんかった」では済まない。
そこで、グレを釣って保険を掛けることにした。ただ厄介なことに、14人と数が多い。一夜干しとグレ鍋を用意するにしても、コッパを20匹や30匹は釣らねばならない。
まなじりを決して朝5時、中紀の大引の波止に向かった。途中のコンビニで弁当を買おうとしたら、あれ?財布がない。もはや、ボケが回っていることは疑いない。20分かけて山小屋にUターンしたが、1時間近いロス。出鼻をくじかれた。
波止には先客が2人。どちらも吸い込み仕掛けのバリコ釣りだが、まったく釣れないらしい。ダンゴを投入してみると、コッパグレが腹を返すのが見え、ひとまず安心。コッパでも釣らねばならない。
まずは3ヒロでスタート。ヌカダンゴを落とし込んでいく。ヌカ切りという釣り方だ。アジやサバ子などの餌取りが多いが、時折コッパが釣れてくる。いずれも20センチ以下の持ち帰りサイズではないが、他の釣り人に見えないようにそっとスカリに入れる。恥ずかしいが、そんなことは言っておれない。14人分なのだ。
機関銃のように手返しを繰り返し、午前中に30匹くらいはスカリに納まった。弁当を食べながらポイントを休ませる。30分後、釣りを再開すると、いきなりきれいな当たりが出た。20センチ前後のコッパの引きではない。下へ、横へとグイグイ引く。網ですくったグレは28センチ。人間だとメタボリックと診断されそうなぽってり型だった。
その時間帯だけ、25センチ前後のグレがバタバタ釣れ、しばらくすると、元の20センチ前後に戻ってしまった。
スカリには50匹くらいは入っている。これで十分だ。無用な殺生はしたくないので、ちっちゃい20匹ほどは海にお帰り願った。結局持ち帰ったのは33匹。
グレは釣れたが、ご所望のアユを釣らねばならない。訪問まであと3日だが、雨模様の日が続き、数をそろえるのは容易ではない。今日は朝から雨。降り止んだら川に入ろうか・・・
なお、客人には悪いが、28センチのグレは食べちゃった。


大きいグレは上に、小さいのは下で見えない。せこいか?

滋賀の家から和歌山の山小屋に戻る途中、大阪に住む息子夫婦の家に寄ってみようと思いました。先日収穫したタマネギと、息子の好きな梅酒(06年もの)を届けるのが目的でした。
前夜電話したところ、共働きのお嫁さんは「久しぶりに二人とも休みなので、ぜひランチしましょう」と、言ってくれたのです。
手料理のポトフや宅配のピザなどいただいて・・・楽しい時間でした。
「あのー、忙しくて母の日が今頃になってしまって・・・」と、目の前に差し出されたのは、きれいなバラとガーベラのアレジメントでした。いい匂いが漂います。 感激!!

「少し早いですが父の日のプレゼントです」。今度は主人が目を輝かせています。
これまで、長女からは「そんな日あったっけ・・・」としらんぷりされ、東京に住む次女からは「学生やし、お金ないねん。ありがとうね」と、電話をくれるだけでした。
父の日のプレゼントをもらうことが久しい主人は相好をくずし、今にも涙をこぼさんばかり。素敵な半そでシャツと、夫婦のスリッパでした。心のこもったプレゼントに、私たち夫婦は大感激でした。
ありがとう、nanaちゃん。
そして、こんなに素敵なお嫁さんを育ててくださったご両親に感謝です。

前夜電話したところ、共働きのお嫁さんは「久しぶりに二人とも休みなので、ぜひランチしましょう」と、言ってくれたのです。
手料理のポトフや宅配のピザなどいただいて・・・楽しい時間でした。
「あのー、忙しくて母の日が今頃になってしまって・・・」と、目の前に差し出されたのは、きれいなバラとガーベラのアレジメントでした。いい匂いが漂います。 感激!!

「少し早いですが父の日のプレゼントです」。今度は主人が目を輝かせています。
これまで、長女からは「そんな日あったっけ・・・」としらんぷりされ、東京に住む次女からは「学生やし、お金ないねん。ありがとうね」と、電話をくれるだけでした。
父の日のプレゼントをもらうことが久しい主人は相好をくずし、今にも涙をこぼさんばかり。素敵な半そでシャツと、夫婦のスリッパでした。心のこもったプレゼントに、私たち夫婦は大感激でした。
ありがとう、nanaちゃん。
そして、こんなに素敵なお嫁さんを育ててくださったご両親に感謝です。

8日ぶりに、滋賀の自宅から和歌山・生石高原の山小屋に戻ってきた。たった8日なのに、ウツギやエゴの花が咲き始めている。ササユリも茎を伸ばし、畑のキュウリやトマトが大きく成長していた。身も心も成長が止まり、退化が激しいわが身に比べて、草花の成長は驚くばかりだ。瑞々しい命の息吹を感じ、しょぼくれた体がしゃんとし、背筋が伸びる。
山小屋の周囲にはたくさんのササユリが自生しているが、ベランダの下あたりに、小指ほどの太さの茎を持つササユリ2株が、勢いよく背丈を伸ばしていた。花芽を数えると、なんとそれぞれ8個もある。お化けのようなササユリだ。
そのかたわらに、若いササユリが2株、寄り添うように風になびいていた。太いのは父と母、小さいのが子供だろう。地中に大きな球根があり、4株とも根っこは同じで、きっと家族なのだ。
当たり前だが、植物も動物も連綿と命をつないでいく。このササユリも、今まさに親から子へ命をつなごうとしているように思える。親のササユリは、最後の力を振り絞るようにして異様な数の花を咲かせ、そう遠くない将来、命を絶つのだろう。そして子が、いずれ大輪の花を咲かせる。
きのう、訳の分からん男が東京の秋葉原で7人を刺し殺した。「誰でもよいから殺したかった」。命をつなぐどころか、見ず知らずの命を絶つ。そうかと思えば、夫婦や恋人同士が殺し合い、財産争いで兄弟が憎しみ合う。人間って、草花に劣るなあ・・・

ぼやきはともかく、ウツギやエゴの白い花が咲き始めている。木肌が白い「なんとかサワノキ」(正確な名前を知らない)も綿帽子のような花が満開だ。まもなく、蜜蜂が花々に群がり、やかましいほどの羽音をたてる季節がやって来る。
お化けのように大きいササユリ。その下に若い株が2本。

ウツギの花。

なんとか「サワノキ」の白い花。綿帽子のよう。

エゴの花も咲き始めた。

夫婦で滋賀の釣具店をのぞいた。アユ釣りの天井糸を買うためだ。この店は、アウトドア用品が多く並べられている。以前から欲しかったダッチオーブンもたくさんあった。15、000円から20,000円もする。うーん、高いなあ。でも欲しいなあと見つめていると・・・女房が「ちょっと来てー」と私を呼んでいる。なんと、「50%OFF」の7,000円。米国ロッジ社の代表的な定番商品が、店の隅っこに置いてある。大きからず、小さからずの12インチ。その一点だけが売れ残っていたのだ。しょっちゅう焚き火をしている私たち山小屋暮らしには必需品。迷わず買い求めた。
店の人に聞くと、最近のダッチオーブンはシーズニング(慣らし)が施されているが、この商品は旧式で、自分でやらなければならない。3〜4時間かかるが、どうせひまじんだし、面白そうだからからマニュアルを見ながらやってみた。
まずフタにオリーブオイルを塗り、表1時間、裏1時間、弱火のガスでじっくり熱する。オイルが鋳鉄にしみ込んで以後の手入れがし易くなる。次は鍋本体。これも全体にオイルを塗り、弱火で1時間熱した。このあと、鍋の臭みを除くため、玉ねぎなどの臭いのきつい野菜を2回炒め、これで終わり。
いぶし銀のダッチオーブンは火を通すことによって黒色に変色し、使い込んだような色合いになった。シーズニングは多分うまくいったはず。ま、一度使ってみなければ分からないが・・・
ダッチオーブンは野趣豊かな男の料理だ。煮る、焼く、蒸す、揚げる、燻す、何だって出来るらしい。アメリカの西部開拓時代から使い続けられてきた万能調理器なのだ。料理するときは、カウボーイハットなんかかぶったりして
。明日、和歌山の山小屋に戻る。女房はさっそくピザを作りたいと言う。私は手始めにローストチキンかな?山小屋暮らしにまたひとつ、楽しみが増えた。









