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20080703 森に暮らすひまじん日記
 
第二の人生を歩む夫婦が、和歌山県生石高原の森の暮らしを中心に綴っています。
  朝5時半、目が覚めた。ピー、ピーという鳴き声とともに、せわしげな羽音が聞こえてくる。山小屋のベランダにヤマガラが来ているのだ。
 餌台に、ヒマワリの種をひとつかみ置いてやる。木々の梢から様子をうかがっていたヤマガラが次々飛来して、ベランダの手すりやテレビのアンテナにとまり、餌を食べる順番待ちをしている。餌台には1羽ずつ来るが、たまに2羽、3羽が集中し、羽を膨らませて喧嘩することもある。
 ベランダ側のガラス戸を開け放したままにしておくと、平気で中に入ってくる。居間の机の上をチョコチョコ歩いたり、ソファーでくつろぐひまじんの様子を観察したりしている。
 今朝は1羽が外に出られなくなり、部屋の中を飛び回っている。窓や玄関を全部開けて外に出そうとしたが、出ない。ろくに掃除などしない天井を飛ぶものだから、体に蜘蛛の巣がまとわりついている。小一時間ほどご滞在し、やっと出て行ってくれた。
 ヤマガラ(シジュウガラ科)は人懐っこいし、芸をする鳥としても知られる。平安時代に芸を仕込んだという文献があるらしい。江戸時代になると、大道芸の人がヤマガラにおみくじを引かせ、面白がられたと言う。
 最近は繁殖期なのか、少し、警戒心が強くなっているが、春ごろは、手の上にとまって餌をついばみ、足の指をつついたり、肩にとまったりするなどかわいい仕草を見せていた。
 ヤマガラは「山雀」とも書くが、私たちの住むこの森にはスズメがいない。スズメは里の鳥なのだろう。その割には、警戒心が強いし、ヤマガラほど愛嬌もない。人間が4、5メートルも近づくと、まるで鬼でもやってきたように一斉に飛び立ってしまうのだ。損な鳥である。
 人間でも警戒心が強い人がいる。とくに女性の警戒心、あれははかわいくない。あくまでも若い頃の思い出だが、私が話しかけると首をすくめ、後ずさりしたりする女性が何人もいた。本心はモテたいと思っているのに・・・と悪態をつきたくなった。えっ、私の下心がみえみえ?ま、それは言えるけど・・・
 ヤマガラと遊んでいると、心が穏やかになる。とくに目がかわいい。クリクリしていて、ちょっと首をかしげて、見つめてくれるのだ。ヤマガラは森の友人である。



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