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20080704 森に暮らすひまじん日記
 
第二の人生を歩む夫婦が、和歌山県生石高原の森の暮らしを中心に綴っています。
  今日は、梅雨明けを予感させるような汗ばむ陽気だ。今シーズン初めて半そでシャツに袖を通した。滋賀の自宅から帰ってきた女房とともに、生石高原のススキの大草原を歩きながら、生石ヶ峰(870メートル)の山頂をめざした。
 青い空に、黄色のグライダーが1機、気持ちよさそうに飛んでいる。大草原を渡る風を受けて、グングン高度を上げたかと思うと、急旋回して高度を下げ、ススキをかすめながら、再び高く舞い上がった。


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 小高い場所に、操縦している人がいた。近づいてみると、グライダーは着陸したばかりのようだ。上空を飛ぶグライダーは小さくしか見えないが、地上に降りるとびっくりするほど大きい。両翼3メートル以上はあるだろう。もちろんエンジンはなく、風だけで自由自在に飛ぶのが不思議だ。
 この人は大阪府の和泉市に住んでいる中年のおじさんで、毎週のように生石に来ているのだと言う。「グライダーはチェコ製で10万円以上するんですよ」と言っていた。日よけのパラソルの近くにも2機あり、操縦の無線機なども入れると、結構お高くつく道楽のようだ。
 私たちギャラリーのために、もう一度飛ばしてくれた。トンビが上昇気流を受けて飛ぶように、ふわりと浮いた。そして頭上に差しかかると、キーンという鋭い風切り音が聞こえた。ははーん、この音だな。ひまじんは若い頃、F1レースを見に行ったことがあるが、あのマシーンの音はやみつきになる。ふわふわ飛ぶグライダーに似つかわしくない風切り音。これも魅力なのだろうと一人合点したのだが・・・



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 お礼を言って、頂上に向かう。登山道沿いには、オカトラノオが白い花をつけていた。虎の尻尾にそれほど似ているとは思わないが、でも美しい。ニガイチゴも赤い実をつけ、ササユリもあちこちに咲いていた。


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 頂上は360度の展望である。高野山、護摩壇山、熊野古道の山並み、紀伊水道の島々、紀淡海峡、神戸の町並み、紀泉山脈などが一望できるのだ。しかし今日はもやがかかったようで、はっきりとは見えないのが残念だった。


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 遠くに、まだグライダーが飛んでいた。この中年のおじさんは、おそらく日暮れまでグライダーとともに過ごすのだろう。何も考えず、何も思わず、いい時間なんだろうなあ。少年のようにキラキラ光る目が印象的だった。


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    前方の無線塔の近くにひまじんの山小屋がある