
大暑。お暑うございます。南半球の人には余計なお世話だが、北半球にお住まいの皆さんに、琵琶湖畔からご覧の大型扇風機で涼しい風をお届けしたい。
今日はクラクラするほど暑いので、お昼ごはんを食べてから夫婦でドライブに出かけた。カーナビに示された気温は36度。アスファルト道路に陽炎が立ち昇っている。
琵琶湖畔の周遊道路を走り、烏丸半島の水生植物公園を目指す。自宅から約30分のドライブコースだ。ここには50万本の蓮が植えられており、いまが花の見ごろ。


見渡す限りといえば大げさだが、広大な湖畔一面に淡いピンクの花が咲き乱れている。日本一の群生地という。湖面を渡る風は意外に涼しく、われら夫婦は肩を寄せ合い、しばし花に見入ったのであります。
花の見ごろとあって、多くの人たちが訪れていた。リュックを背負ったお年寄りの女性が目立った。若い人のリュックは身軽で感じがいいが、お年よりは余計に背中が曲がって見え、見栄えが良くない。女房には「年を取ってもリュックはやめたほうがいい。やはりショルダーバッグだね」と念を押しておいた。
振り返ると、風力発電のプロペラがゆっくり回っていた。どれくらいの電力を生み出すか知らないが、環境先進県の象徴としての役割を担っているのだろう。しかし、琵琶湖の風景には馴染まず、唐突な感じは否めない。エコと景観・・・難しい問題である。
以心伝心、阿吽の呼吸、打てば響く。夫婦はこうであらねばならない。エッ、聞きたくない?まあそう言わずに、しばしお付き合いを。
帰りの車中、夫婦が考えていたのはピタリ「鰻」。天地神明に誓って嘘ではない。「帰りに蒲焼の馬杉に・・・」「私も同じこと考えていたわ。ホ、ホ、ホ」。
大津の膳所にある「馬杉」は、鰻の蒲焼でちょいと知られた店である。浜松産の生きた鰻をその場でさばき、炭火で焼き上げる。だからおいしく、午後3時に店を開くとすぐ売り切れる。4時前に店に着くと、土用ということもあってすっかり売り切れていた。焼いているのはすべて予約の蒲焼だった。


しかし、女房は目ざとい。店の隅っこに無造作に置かれた2匹の蒲焼を見逃さない。1匹は身が5センチほど欠け、もう1匹は焼き過ぎ。「これ売ってくれない?」。「これでよかったら、いいですよ。味は同じです。安くしときます」。これで商談成立。身が欠けたのが1700円、肝2本600円、計2300円。
以心伝心で大いに盛り上がったが、結末はケチ臭い話に落ち着いてしまった。食卓に乗ったかぐわしい蒲焼。「欠け落ちた身はどこへ行ったのかなあ」とぼやきながらも、ひまじん夫婦にとっては、豪勢な晩御飯になったのであります。











