久々の青空に秋の気配が漂う

 8月30日朝、久しぶりに青い空が広がった。今月は雨ばかりだったので、久々に清々しい気分になった。

 わが家のウッドデッキからは、紀淡海峡が見える。双眼鏡で覗くと、友が島のあたりにプレジャーボートや遊漁船が集まっている。今の時期、何が釣れるのだろう。和歌の浦は波が静かで、海面が光っている。

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 空に目を向けると、うろこ雲が出ていた。すっかり秋である。今年は、太陽がまぶしい夏らしい夏がなく、いきなり秋である。

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 今頃は、暑さがやわらぐ旧暦の処暑である。二十四節季では「天地始めてさむし」の時候。季節が入れ替わるという意味だろう。旬の果物はブドウ。ここ和歌山の有田は巨峰の産地で、道々で売られている。

 ウッドデッキから手が届きそうな所に栗の枝が伸びている。イガグリが少し大きくなってきた。

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 今日の朝の気温は16度。少し寒い。女房の日記によると、昨年は9月6日に薪ストーブに火を入れた。一昨年は8月30日だった。そろそろ薪を家の中に運び込まなければならない。秋は駆け足でやって来そうだ・・・。
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予報が外れて雨・・・釣り中止

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 朝の4時15分、目覚まし時計が鳴って目が覚めた。今日は由良湾へボート釣りに行く予定だが、雨が激しく屋根をたたいている。ここ生石山の中腹で田舎暮らしをするKさんを誘っており、現地の漁港で待ち合わせすることにしていた。

 お互い家を出る時間が迫っており、Kさんに電話して釣行するかどうか決めなければならない。こちらから誘っておいて釣行しないのは申し訳ないが、私はすでに戦意を喪失していた。しかし、Kさんは決然と、「私は行ってみますわ」と言う。女房も行こうと積極的だが、もはや私にネジを巻き直すほどの気力はない。 

 それから1時間ほどして私の携帯が鳴った。Kさんからだ。「現地に着きました。雨は降っていません。でも、ライフジャケットを忘れました。ポケットに仕掛け一式を入れており、釣りができません。これから帰りまーす」。それにしても気の毒である。右往左往する彼の姿を想像して、胸がチクチク痛んだ。

 それにしても、この夏の天候は変だ。各地で豪雨災害が相次ぎ、とくに広島の土砂災害は痛ましく、言葉を失う。太平洋高気圧の張り出しが弱いため寒気が南下しやすく、天候を不安にさせているのだという。

 こんな時、釣りだの登山だの、四の五の言うのは不謹慎だが、このような憂鬱な夏も珍しい。生石高原のわが家では、7月下旬からこれまで雨の降る日が多く、雨でなくても霧に包まれていた。サンダルも革靴も釣り竿も、あらゆるものがカビだらけである。

 このような天気だから、好きな釣りはほとんど行けなかった。毎年恒例の夏山登山は、梅雨明けすぐに南アルプスの北岳に登ることが出来たが、次の登山は天気の様子見ばかりだで日が過ぎて行く。自然に文句を言っても始まらないが、この夏は、空を見上げて愚痴やため息ばかりが口をつく・・・。
 

 

中国製パソコンは快調・・・

 パソコンがダウンした。その前から文字変換の動作がのろく、嫌な予感がしていた。前回ブログの小説「櫛挽道守(くしひきちもり)の記事をほとんど書き終えていたが、全部消えてしまったらまずいと思い、いったん記事を保存した。

 再度入力画面に戻そうとしたところ、青い横文字の画面が表示された。続いて「修復しています」という文字とともに、黒い帯が左から右へ流れる画面に切り替わった。修復には1時間以上かかる場合もあると表示され、気長に待つことにした。

 しかし、4時間待っても、同じ画面が続いている。パソコン音痴の私でも、これは異常な事態であることは分かった。知り合いのパソコン店に電話すると、どうやら重症らしく、パソコンを持って来いと言う。

 パソコン店の彼とは何年も前からの知り合いで、彼は最近のパソコン事情を話してくれた。そもそも私のパソコンは相当古く、故障してもおかしくないそうだ。パソコンは消耗品という認識が必要で、国産なら5、6年、海外の製品なら3年くらいで買い替えるのが賢い使い方だと言う。

 そして、故障した時に備え、文章、写真、名簿類など重要なデータはバックアップを取っておくことも大切だという。今回は、彼が多くのデータなどを取り出してくれ、とくにおびただしい写真と住所録が失われず、助かった。

 パソコンの修理は不能で、買い替えることにした。日本製だと10万円前後だが、海外製品だと5万円までで買えるという。普通の使い方なら海外製品で問題はなく、彼が選んだのは中国製「レノボ」で、3万5千円。ネットですぐに注文してくれた。中国製品には多少の不信感があるが、年金生活者としては贅沢を言えない。

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 家に帰って女房に報告すると、案の定、「中国製はやめて」と拒否反応を示した。「性能は悪いし、すぐ壊れる」と本気で怒っている。女房の中国嫌いは食品への不信が原因で、それが中国製品全般への不信につながっているのだ。偏狭な中国嫌いとは少し違う。

 それはともかく、われわれは食品、工業製品、衣料など様々なMADE IN CHINAに包囲されている。それは世界の多くの国にも言えることだ。リスクも確かにあるが、近年の中国は技術力や安全意識が向上していることも事実だろう。だから、MADE IN CHINAを上手に、賢く取り入れることだろう。

 パソコン店の彼のアドバイスで、思ったよりはるかに安く購入することができた。しかし、いつまでも中国が安い品物を生産し続けることはないだろう。中国の人件費は上がり続けており、競争力を失う日が必ず来る。その時、中国という巨大な国家はどのような姿になっているのだろうか・・・。余り愉快でないお隣さんだが、気になる。

「櫛挽道守」ー 心に残る本だった 

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 お盆は、生石高原の山小屋を離れ、空き家にしている大津の自宅で過ごした。東京で暮らす娘は二人とも、帰省するなら大津がいいと口をそろえた。虫や蛇もいる山奥の家より、高校まで過ごした大津の方が居心地がいいのだろう。

 われら夫婦は娘の帰省を心待ちにしていたが、「親の心、子知らず」である。彼女たちは、友達と会いに行ったり、買い物に行ったりと、親と一緒にいる時間は少ない。レンタカーで奥琵琶湖の海津大崎まで走り、湖畔でバーベキューをしたのがせめてもの救いである。

 特に男親にとって、女の壁は厚くて高い。女房と娘の3人はおしゃべりにかまびすしい。男は、そんな輪の中になかなか入れない。今風に言うと、「うざい」と思われるからだ。自然とわが個室に引き籠ることになったが、その間、一冊のいい本を読むことが出来た。ぜひ、紹介したい。

 お盆の前、大津の書店をぶらぶらしていると、時代小説の棚に1冊だけこの本が立てかけてあった。題名は「櫛挽道守(くしひきちもり)」で、著者は木内昇。その題名には、燻したような古色が漂っており、表紙には雪をかき分けて咲く福寿草が描かれていた。作品の書き出しもいい。「歩を進めると、足元の雪が鳴いた」。雪国生まれの私にはよく分かる。

 本と言えば、安い文庫本を買うか、アマゾンで中古本を探すことにしており、高価な単行本を買うことは滅多にない。しかし本を買うことに迷いはなかった。本の題名も装丁も心を和ませる雰囲気を放っていたからだ。1日余りで読んでしまったが、私の直感は当たっていた。

 作品の舞台は、旅人が行きかう木曽路の藪原宿。時代は幕末だ。ここでは「お六櫛」が作られており、櫛挽の名人と謳われる吾助一家の物語だ。主人公は、父吾助の背中を見つめながら櫛挽の技を追い求める登瀬という名前の娘である。余談だが、本を読んでいて登瀬と女優の尾野 真千子の顔がダブって仕方なかった。

 一家は貧しく、櫛を作ることで細々と生計を立てていた。跡取りの長男は幼くして亡くなり、気性の激しい二女は嫁ぎ、吾助夫婦と登瀬の三人暮らしだった。そんなある日、江戸で櫛挽の修業を積んだ実幸という男が弟子入りしてきた。

 実幸が挽く櫛の完成度は高く、吾助もその技を認めたほどだった。身なりも良く、なかなかの商売っ気もあった。次第に登瀬の中に、実幸へのライバル心が芽生えて行った。彼女にとって父親は天下一の職人であり、唯一無二の師匠なのだ。到底、彼を認める気にはならなかった。

 仕事場である板の間からは、朝から晩まで櫛を挽く音が聞こえる。名人芸の吾助のリズミカルな音を心に刻み込む登瀬。淡々と自分の仕事に打ち込む実幸。母親は実幸の婿入りを願い、彼の前では妙にへりくだる。著者は、この狭い板の間で繰り広げられる人間模様を見事に描き出すのだ。

 著者は本の最後の方で、吾助のお六櫛について問屋の旦那に次ぎのように語らせている。「若い頃から櫛挽いてきた者は手に疲れが出てしまっで、一番ええときほどにはいかんものだがね」「だども、吾助さんの櫛にはなんともいえねぇ味がある」。文章の端々に、職人への敬意が込められている。

 涙が滲む場面が随所にある。山深い木曽の情景描写には、著者の筆圧を感じる。久々に出会ったいい本だつた。さて、水と油の関係とも言える登瀬と実幸はどうなるか。まぁ、読んでのお楽しみにーーー。

 *最後の2行のところでパソコンがダウンしてしまった。知り合いのパソコン店に相談したら、相当重症とのこと。仕方なくお店のパソコンを借りてアップした。長い間ブログを更新していなかったが、ちゃんと生きています。更新が滞るかもしれませんが、今後ともよろしくお願いします。

生石高原は早くも秋の花

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      ↑ 生石高原の上空をラジコンの飛行機が飛んでいる

 今日は珍しく青空がのぞき、太陽がまぶしい。わが家がある生石高原では1週間も雨が降り続き、濃い霧の中で暮らしていた。しかしこの好天も長続きしないだろう。雨を降らせた台風12号に続き、11号が日本列島に近づいている。

 高原を1時間ほどかけて歩くのは日課なのだが、雨続きで足が遠のいていた。久し振りに歩くと、草原は様々な花でにぎやかになっていた。標高800mの高原は、花の宝庫とも言われている。

 まず目につくのは、カワラナデシコだ。花弁がひらひらになっているピンクの花は、まことにかわいらしい。ドキッとするほどの色彩を放つ花もあれば、控え目な色合いもある。花にも色々と個性があるようだ。

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 コオニユリも咲き競っている。鬼と名付けられるくらいだから、花の色は毒気さえ感じる強烈なオレンジ色である。女郎花の別名を持ち、秋の七草に数えられるオミナエシも咲き始めている。ホトトギスも花を付け、高原には早くも秋の気配が忍び寄っている。

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 ススキの根もとに奇妙な花が咲いていた。花に詳しいレストハウスのおばさんは「オオナンバンギセル」だと教えてくれた。ススキに寄生して養分をもらっている珍しい花だという。漢字で書けば、「大南蛮煙管」となる。南蛮人が煙管をくわえている姿からこの名が付いた。ほんと、そっくりだ。

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 高原を歩きながら、ふと思った。いつから私は、花を愛でる清らかな人間になったのだろう・・・と。

 

いい鮎が釣れ、燻製にする・・・

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 南アルプスから帰って数日間、何もやる気が起きなくて、ボーッとしていた。長い距離を歩いたけれど、とくに疲労感というものはなく、ただ心に穴が開いたような状態だった。このような精神状態は、私の持病のようなものである。

 しばらくすると、気持ちを奮い立たせようと思うから、重病ではない。そこで先日は、鮎釣りに行こうと重い腰を上げた。生石高原のわが家から車で20分ほどで有田川に着く。

 馴染みのオトリ屋で、現役の川漁師でもあるオヤジから最近の情報を聞いた。釣れ具合はまずまずらしい。「目標はとりあえず10匹やな」といつものセリフを吐いた。「10匹」は控え目な数字であり、そう言われると、妙に安心する。

 釣り人は多かったが、好きなポイントが空いていた。遅い時間のスタートだから、誰かがすでに竿を出した後かもしれない。大きな石の上にオトリを誘導すると、ギラリ、掛り鮎が腹を返した。幸先が良い。しかし引き抜きの体勢に入ると、針が外れた。もう一度同じ石を攻めると、同じことが起きた。

 少し大きな針に付け替え、大石の向こう側にオトリを潜らせた。数秒もしないうちに、目印がストンと沈んだ。続いて強烈な引きが手に伝わり、掛り鮎はオトリを引きずって対岸に走った。竿を立てたり、寝かしたりしながら少しずつ寄せた。

 引き抜こうと竿を立てたが、鮎は浮いてこない。自分から川を下り、強引に引き抜いた。2匹の鮎が飛んできて、水しぶきを上げて玉網に納まった。掛り鮎を握ると、10センチ近く手からはみ出る大物だ。オトリとしては大き過ぎて使いずらいいサイズだ。

 その後も順調に釣れ続けたが、面白くもない釣りの実況はやめておこう。午前中3時間ほどで18匹、午後も1時間半で7匹、計25匹の釣果だった。2、3匹小さい鮎もあったが、サイズは平均18、9センチ、最大で22センチ。この時期、有田川でこれだけのサイズがそろうのは、珍しい。

 帰りの車で、ふと友人との約束を思い出した。この春、友人に「鮎の燻製は旨いぞ」と自慢したことがある。「そんなにうまいなら送ってくれよ」ということになり、「ま、そのうちに」と曖昧に約束していた。

 小さな鮎を燻製にしても値打ちはないが、この日の鮎なら見栄えもいいし、ほんのりとした脂がのっていて旨いはずだ。これを燻製にして送ってやろうと思った。

 翌日、ころあいの鮎を15匹燻製にすることにした。鮎の内臓を取り出し、全体に塩をすり込んだ。ザルに並べて表と裏をそれぞれ1時間ほど乾燥させると、皮が張った状態になる。

 乾燥させている間に焚き火をして炭を熾しておく。燻製は、燻製器よりダッチオーブンの方が便利だし、出来上がりも良いように思う。炭はダッチオーブンの下に積み、本体を熱する。

 乾燥させた鮎を網の上に並べるが、網にオリーブオイルを塗っておけば鮎の皮がはがれない。チップは魚に合うブナにした。もちろん、桜でもクルミでも何でもいいが、そこは好き好き。オーブンは熱しておいたので、すぐにチップがくすぶり始める。

 オーブンの蓋を持ち上げ、鮎の色付き確認する。おおよそ15分ほどで黄金色になり、身もふんわりする。1回にスモークできるのは5匹か6匹だから、この工程を3回繰り返した。

 味見するため熱々にかぶりついた。申し分ない出来上がりである。天然鮎のほどよい脂が舌にまとわりつき、クリーミーな味わいだった・・・。

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