再び生石高原へ・・・小さい椎茸にがっかり

 半月ほど前、生石高原へ山小屋の様子を見に行った。ちょうど寒波の最中で、気温は氷点下6・5度だった。キノコを栽培している山小屋裏の杉林を覗くと、雪をかぶった椎茸の原木からは小指の先ほどの「芽」がたくさん出ていた。

 寒波が過ぎた後、一気に暖かくなったので、椎茸はきっと大きくなっているはずだ。4、5年前、ちょっと留守をしている間に、大きな椎茸をごっそり盗まれたことがあり、また被害に遭わないかも心配である。気を揉んでいても仕方がないので、再び和歌山へ向かった。

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 この日は、桜の蕾が一気に膨らみそうな暖かさだ。車のラジオでは、和歌山など各地で開花宣言があったと伝えている。 雪解けで水量の多い紀の川を渡り、桃の産地の桃山町に入ると、桃の花が咲き出して華やいだ空気に満ちていた。

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 昼前、山小屋に到着した。急いで杉林に入ると、椎茸は思っていたほど大きくなっておらず、がっかりした。やはり標高800mの山は寒く、成長が遅いのだ。小さいけれど30個ほど採ったが、これくらいの椎茸はアワビのようにコリコリしておいしい。残りはこちらに移って来るまで成長を待つことにした。

 山小屋の周りにあるタラやコシアブラを見て回った。コシアブラは芽の先端がかろうじて緑色になっている程度だ。タラも赤紫色の芽らしきものが顔を出しているが、食べられるまに2週間ほどかかるだろう。

 その時に備え、山菜の灰汁(あく)抜き用の灰を用意しておかなければならない。薪ストーブから出た灰を金網に通してキメを細かくしておく。ワラビの場合は、灰を振りかけて熱湯を注ぎ、一晩寝かせる。ゼンマイは茹でて灰をまぶし、揉んで天日干しする。薪ストーブから出た灰なので、無添加安全である。

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 4月上旬には山小屋に移り、山の暮らしを再開させるが、その頃には椎茸も大きくなっているだろう。山菜もいっぱい採りたいし、ボート釣りにも行きたい。わくわくしながら釣具を点検した後、帰途についた・・・。 

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山ウド讃歌・・・野性の風味に魅せられて

 春めいてきて、各地から桜の便りが聞かれるようになった。例年開花が遅い大津でも蕾が桃色になり、今にも咲きだしそうだ。わが家の庭からは沈丁花の甘い香りが漂い、いよいよ春だなぁと実感させてくれる。春は本当にうれしい。

 春と言えば、山菜である。4月初旬、山菜の宝庫ともいわれる紀伊山地の生石高原に移り、山小屋暮らしを再開させるが、今からもう山菜のことが気になって仕方がない。そして、あの独特の風味が蘇ってくる。

 今、一冊の本を手にしている。昨年夏に読んだ「猟師の肉は腐らない」という曰くありげなタイトルの本である。著者は小泉武夫・東京農大名誉教授で、農学博士だ。珍味、ゲテモノに詳しく、「食の冒険家」を自称する。

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 この本は、小説なのかノンフィクションなのか分からない所が実に面白い。東北の山で暮らす仙人のような独り者と、大学の先生のほほえましい交友を描きながら、山の暮らしや食べ物について綴られている。それらは極めて実践的で、猟師の肉はなぜ腐らないかの秘密は読んでからのお楽しみ・・・。

 この本は、先生の渋谷の自宅に郵便小包の段ボール箱が届いたところから始まる。差出人は、福島県の山で暮らす仙人の男である。箱を急いで開けてみると、根元に泥が付いた見事な天然独活(うど)が、ゴロゴロと何本も入っていた。小さなメモ用紙には「やまうど今うめがら送るがらたべてくなしょ」と、それだけ書かれていた。

 私は、もうこの下りを読んだだけ気持が高ぶった。私の山暮らしは7年になるが、山菜採りで1年が始まるのだ。ワラビ、ゼンマイ、山ブキ、コシアブラ、タラの芽などを採るが、山ウドこそ山菜の女王と思っている。下手な文章でウドを讃えるより、本文から引用しよう。

 先生はその夜、早速ウドを食べた。水で泥を落としている時からもう、野性のウドの強烈な香りが漂った。街で売られているウドよりは丈は短いけれど、硬く、太く、もっこりしている。根元のあたりは、栽培ものでは到底かなわない妖しいほどの赤紫色を帯びている。天然美色とは正にこのことを言うのだろう。

 そして、人智の全てを結集しても、とてもこのような色は再現しえず、人間の努力を嘲笑うかのような高尚さがある。快い野性の匂いを嗅ぎながら、またウドを無性に貪りたくなった。泥を落とし水気を拭き取ってから、端に味噌を付けて食べた。鼻腔から薬草を思わせる匂いが抜けていった。

 洗練された野生の甘みとほのかな苦みがチュルチュルと湧き出てくるのであった。そこに塩熟れした味噌の濃厚なうま味がかぶさり、大脳味覚受容器はたちまちのうちに喜びで充満してしまう。葉は小さく刻んで味噌汁の具にしたが、郷愁をそそる匂いが混じり合い、野趣満点の妙味を堪能した。

 著者のこのような表現は、まるで孫を溺愛するかのようである。野性への愛おしさも感じる。私も同感であり、何か付け足すものがないか頭をめぐらしてみたが、もうこれで十分だ。

 4月中旬になると、山ウドは私が暮らす生石高原で採れるようになる。草原の斜面に這いつくばって、小指の先ほどもない若芽を探す。そこを掘れば真っ白な茎が姿を現す。タオルで泥を落とし、採れたてにかぶりつく。独特の味と風味が体を貫き、至福の時である。私にとってこれが真の春である・・・。

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         ↑ 昨年4月撮影

小鮎はいつ釣れる?・・・琵琶湖

 わが家から北へ10分ほど歩くと、浜大津港に近い琵琶湖岸に着く。ここから数キロ先の膳所公園まで、湖畔に沿って遊歩道が整備されており、市民の憩いの場になっている。私は週に3、4回、この遊歩道を歩く。

 湖面には、間もなく北へ帰る無数の鴨たちが羽を休めている。遊覧船やブラックバス釣りのモーターボートが浮かび、春が近付けば徐々にその数が増えていく。遊歩道を走ったり歩いたりする人も、このところめっきり多くなった。

 釣り好きの私にとって、ここを歩く楽しみは小鮎が釣れているかどうかを確かめることだ。小鮎が釣れる時期はその年によって異なり、1月ごろから釣れる年もあれば、4月にならないと釣れないこともある。今年は3月下旬の今になっても、ほとんど釣れていない。それでも、小さな川が流れ込む場所には何人かの釣り人が竿を出している。

 私は長い間、小鮎釣りから遠ざかっている。大津に越してきた40年ほど前、湖岸に近いテニス場へ女房を送り、待っている間、よく小鮎を釣っていた。その頃は、2、3時間で100匹くらいは釣れていた。いつの間にか小鮎釣りに飽き、別の釣りに血道を上げるようになった。

 しかし最近、また小鮎釣りをしてみたいと思うようになった。釣り場まで近いし、何より手軽な釣りである。寄せ餌はスーパーで売っているシラスを使うから、安上がりでもある。先日は、近くの釣具店で仕掛けを買い、釣れ始めればいつでも出動出来る態勢だ。

 水上警察の近くに、一番早くから釣れるポイントがあり、私は必ずここを覗く。だから、常連さんの何人かと知り合いになった。彼らは釣れようが釣れまいが毎日のようにやって来て、釣りと世間話に興じている。知らない人を排除するようなことはなく、実にフレンドリーなのだ。定年退職者のたまり場のようでもある。

 常連さんから早く仲間入りするよう言われているが、暖かくなれば和歌山の山小屋に戻るので、お付き合いの期間は短い。折角の好意を無にするようで、そこは微妙である。ともかく、小鮎が釣れなければ、どうしようもない。小鮎が回遊してくるのは今日か、明日か、もっと先なのか・・・。

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生石高原は氷点下6・5度。逃げ帰った・・・

 大津の自宅から和歌山・生石高原の山小屋に向かった。いつも通り、高速料金を節約するため、京都の宇治田原市から奈良市、橿原市へ迂回する。右手に葛城山、金剛山が見え始めると、物凄い吹雪になった。五条市で高速の京奈和道路(無料)に乗ったが、雪は降り続いている。

 寒波が来るのは知っていたが、病院を予約していたので予定を変更できなかった。高野山の山並みを過ぎると、ひと際高い生石高原が見えてきた。上空は青空で、雪が降っている様子はない。道路沿いに設置してある電光板は気温3度を表示していた。高原は標高800mなので、氷点下になっているだろう。

 高速を下りて山に向ったが、小休止していた雪が再び降り出した。標高600mほどまで上がると、路面に雪が積もっていた。生石高原に行く車はなく、雪の路面にわが軽トラのわだちだけが描かれていく。軽トラは4輪駆動でスタッドレスをはいているから、問題なく坂道を上った。

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 大津を出発して4時間余り、山小屋に着いた。周辺には薄っすらと雪が積もっていた。荷物を上げ、薪ストーブに大量の薪を入れて火をつけた。続いて水道の元栓を開け、水が出るようにした。幸い水道管は破裂しておらず、ホッとした。

 玄関に掛けてある温度計を見ると、何と、氷点下6・5である。道理で、ストーブをガンガン焚いてもなかなか暖まらないはずだ。女房と二人でストーブの前に座り、半時間ほど暖をとっていた。トイレに立った女房が「お湯、出ないわよ」と大声を上げた。たった半時間ほどで凍結してしまう寒さである。

 ストーブで温めたお湯をパイプにかけ続け、半時間ほどでやっとお湯が出るようになった。こんな寒さでは、蛇口からチョロチョロと水を出しておかないと、たちまち凍結してしまうのだ。冬の間は大津の自宅で過ごしているので、つい油断してしまった。夜は囲炉裏で鍋と熱燗で暖まったが、外は恐らく氷点下8度以上になっていただろう。

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 翌日は病院へ行った。主治医は持病について、良くも悪くもないという。私は楽観論者なので、執着至極の診断である。薬をもらい、山小屋に帰った。こう寒くてはすることもなく、半時間ほどで行ける清水温泉に行った。お湯に浸かっていると、足がジンジンする。寒さで縮んでいた血管に血液が流れているのだろう。

 いつもより、女房が風呂から出てくるのが遅い。女房の話によると、風呂で一緒になった女性と話し込んでいたという。彼女は定年退職したご主人とワンボックスカーに乗り、岩手県を出て2か月に及ぶ全国漫遊の旅を楽しんでいるのだそうだ。道の駅で泊まり、コンビニ弁当の日々らしいが、羨ましい第二の人生である。老婆心ながら、どうぞ喧嘩せずに行脚を・・・。

 3日目はどうしてもやっておかなければならない作業がある。女房はジャガイモを植えるための畑を耕し、石灰や牛糞を入れておくのだ。私は12月に伐採しておいたコナラと山ザクラの原木に椎茸とナメコの菌を打ち込まなければならない。キノコ畑には大量のホダ木があるので、今年は20数本と少な目にした。

 例年、木槌でコンコンという音を響かせ、菌打ちをしていると春を感じるが、今年は季節外れの大寒波である。この日の朝も写真のように氷点下5度だった。1日も早く山小屋での暮らしを復活させたいが、寒くてその気にならない。逃げるようにして山小屋を後にした・・・。

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動物園に行ってみた・・・

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  急に思いついた訳ではなく、ずっと以前から動物園に行ってみたいと思っていた。子供じゃあるまいに、女房に言うのは恥ずかしかったが、思いきって誘ってみると、意外や女房も行きたいと言う。

 大津から近い動物園と言えば、南禅寺に近い京都市動物園である。天気もいいので、山科まで歩くことにした。歩けば電車賃の節約にもなるが、もちろん健康のためである。逢坂峠を越えて京阪電車沿いに歩いた。山科まで約1時間40分かかった。

 JR山科駅のすぐ近くに、京阪電車と地下鉄の駅が隣り合って建っており、京都まで同じ線路を走るのに運賃は地下鉄の方が30円安いと女房が言う。こういうところは、主婦の金銭感覚である。蹴上駅で降りて弁当を買い、動物園の池の前にあるベンチで食べた。アヒルとハトが寄ってきて、餌を欲しがった。

 動物園のゲートをくぐる時、子供たちの遊び場に侵入するようで、少し恥ずかしかった。ところが、私たちのような年寄りが結構来ているのだ。これが高齢化社会ニッポンの姿なのだ。80歳を超えるような夫婦が、仲睦まじく手をつないで歩いていており、ほほえましかった。

 動物園は、子供のような気分にさせてくれる。だから多少はしゃいでも恥ずかしくない。オウムの前では、「おはよー」「こんにちわ」と大声を上げ、怖いもの見たさの蛇の展示室では釘づけになった。放し飼いされているヤギの頭をなで、「メーェ」と鳴き声を真似たりした。

 目の前でゴリラを見るのは初めてで、遠いご先祖に遭遇したような親近感を抱いた。檻の中には、お父さん、お母さん、子供の3頭が飼われていた。お父さんはお母さんの倍くらいの大きさで、灰色の毛並みが美しい。筋骨隆々で、特にお尻回りの肉の盛り上がりは色気さえ漂わせていた。

 お父さんゴリラは哲学者のような表情で周囲を睥睨(へいげい)し、母や子には「俺がオヤジだ」という威厳をみなぎらせている。これに対し、お母さんゴリラはあくまでも控え目で、人間社会とはえらい違いである。

 檻の天井には餌の草が置かれており、ゴリラは檻の鉄骨にぶら下がりながら草を求めて移動する。そのスリリングな軽業が面白い。遠足の幼稚園児は歓声を上げながら右に左に走り、私たちの靴を散々踏みつけた。女房は檻の前から離れようとせず、「お尻が良かった」とため息を漏らしていた。

 トラは3頭いた。別々の檻に飼われており、その巨体は想像したよりも大きい。相撲取りもこれに襲われたらたらイチコロだろう。そのうちの1頭はガラスで仕切られた檻で飼われており、ガラスを擦るように歩き回るため、トラとの距離は10センチもない。近付いてくると、思わず顔をそむけてしまう。

 動物園には何時間もいた。檻から檻へ渡り歩き、疲れればベンチに座った。次第に無邪気になっていくのが分かった。手垢のついた言葉だが、動物園は「癒し」の場だった。高齢者が多いのもなるほどと思う。何度でも来たいと思った・・・。

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ウグイス、福寿草・・・春はもうすぐ

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 ウグイスが鳴いているのを聞いたのは、雛祭りの3月3日の朝だった。図書館へ行こうと家を出たとたん、児童公園の森の方から聞こえてきた。初期のころのぎこちない鳴き方ではなく、「ホーホケキョー」と正調で鳴いていた。

 私が気付いていなかっただけで、もっと前から鳴いていたのかもしれない。2年前から冬の間だけ和歌山の小屋を引き払い、大津の自宅で過ごしているのだが、自然の少ない町の暮らしを続けているうち、季節の移ろいに鈍感になっているのだと思う。

 生石高原の森の中の暮らしは、野鳥との距離も近い。ウグイスが初鳴きすればすぐわかる。ブログにはその度に書いているが、初鳴きは例年2月26~28日の間で、3月にずれ込むことはない。まるでカレンダーを見ながら鳴いているように思える。

 これも迂闊だったが、庭の片隅に福寿草が咲いているのも、女房から教えられるまで知らなかった。10年ほど前、女房が苗をひと株だけ買ってきて庭に植えておいたのだが、今では十数株に増えた。

 それにしても、福寿草とはいかにもおめでたい名前である。「元日草」との別名があり、新春を祝う花らしい。黄色い花には気品が感じられる。背丈が低いので、どこか高山植物の趣もある。食べると毒らしい。

 福寿草は1年の半分以上を地中で過ごし、この季節、春を告げるように地上に顔を出す。開花は東大寺二月堂の修二会の頃と重なる。満行となる今月15日を過ぎれば、一気に春めくだろう。うれしい・・・。

東福寺~泉涌寺を歩く

 「白足袋には逆らうな」--。京都には、こんな警句がある。京都に勤務していたころ、馴染みの小料理屋の女将から教えてもらった。白足袋をはくのは僧侶やお公家さん、家元、学者たちだが、彼らに逆らうとひどい目に遭うという意味なのだ。千年の都に受け継がれた処世の知恵なのだろう。

 それがどうしたと言われそうだが、これはひとまず置いといて・・・。

 先日、女房が大阪へ買い物に行ったので、お寺巡りでもしようと京都へ行った。駅ビル10階の「拉麺小路」で喜多方ラーメンを食べた後、喫茶店でコーヒーを飲みながらお寺巡りのコースを思案した。駅から歩いて1時間以内なら、思いつくのは東福寺である。私の好きな禅寺だ。

 東福寺は紅葉の名所だが、シーズンになれば大変混雑する。この寺で静かに過ごすなら、人の少ない今の季節だろう。この日は暖かく、東福寺に着くころには薄っすら汗をかいた。平日ということもあって、境内には人が少なく、方丈の庭園に向かう団体が目を引いたくらいだった。

 本堂の天井に描かれた堂本印象の龍を見上げ、国宝の山門の石段に座ってしばらくボーッとしていた。山門の隣に建つひときわ美しい白壁の禅堂では今頃、青い頭の修行僧が座禅を組んでいるかもしれない。とかく反省の多いわが人生だが、この寺には人々の悔いを受け止める雰囲気ある。

 ここまで来たのだから、泉涌寺にも立ち寄ろうと思った。以前と同じ道を辿れば、40分もあれば着くだろう。民家の建つ狭い道を歩き、小高い丘に上がると宮内庁が管理する皇室ゆかりの墓が並んでいる。そこからすぐの所に、泉涌寺の入り口があり、参拝しようとすればここで500円を払わなければならない。

 お堂や仏像などの維持管理にはお金がかかるので、拝観料を取るなとは言わない。しかし、拝観料を払わなければ一歩も寺の境内に入れないというのはどうだろう。社寺は信仰の場としての公共性があると思うのだが・・・。そういう寺院が多いのは残念だ。東福寺などのように、庭園など文化財に限って拝観料を取るのはやむを得ないと思うが・・・。

 そこで冒頭に書いた「白足袋に逆らうな」である。あれは1980年代中頃だったと思う。京都市が観光寺院に対し古都保存協力税を徴収しようとしたところ、多くの観光寺院が一斉に門を閉め、拝観を拒否した。このため京都は訪れる観光客が激減、これに根を上げた市は数年で古都税を断念した。

 白足袋に逆らうとこうなるのだ。文化財や文化都市の景観を保存するために、市が課税しようとしたのは間違ってはいないと思うが、結果的に足をすくわれる結末となった。拝観料は宗教活動なので非課税のはずだ。「坊主丸儲け」などと下品なことは言わないが、拝観料は総じて高過ぎると思う。

 これではシニアや高齢者が何か寺もお寺巡りするのは厳しい。しかし拝観料に口を出し、お寺に立てつくことも出来ない。かの白河上皇も嘆いた。ままならないものとして加茂川の氾濫、すごろくの賽の目、そして延暦寺の僧たちを上げたと言われる。京都の白足袋は今も強い・・・。

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