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2016年04月27日 森に暮らすひまじん
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 今日27日、冷蔵の宅急便がわが山小屋に届いた。前夜、私のパソコンに一通のメールが来ていたので、宅急便がこの日午前中に届くのは分かっていた。メールには「ご友人の方々とご賞味いただければと思い、和歌浦のシラスをお送りしました」と書かれていた。

 送り主は、ブログを通じて懇意になった「イレグイ号」(リンクしている)さんからである。先日、イレグイさんがここ生石高原に山菜採りに来られた際、わが家にも寄っていただいた。その時、雑談の中で、数日後に東京などから7人のお客があることを話していた。イレグイさんはこれを覚えていて、和歌山名産のシラスを送ってくれたのだ。

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 ところが、お客7人のうち4人が身内の不幸と体調不良のため、生石高原行きが中止になってしまった。シラスは大きなパックに二つあり、一行が来られないので、あり余る量である。冷凍して保存するにしても、わが夫婦の胃袋に入ってしまうことになり、冷や汗がでるほど恐縮してしまった。

 一行は東京、名古屋、滋賀に住む人たちで、2010年以来、高原での山菜採りと、わが家での昼食は今年で7回目になるはずだった。せっかく遠路はるばる来てくれるので、せめて紀伊水道の旬の魚や山菜を食べてもらおうと思っていた。

 今回も、海の幸を求めて女房とともにボート釣りに出かけた。魚屋で買えば簡単だが、それでは折角のもてなしも味気ないものになるし、「この魚は夫婦で釣ったものです」と自慢もしてみたい。旬のアオリイカの刺身、今や高級魚のガシラの味噌汁は毎年喜んでもらえるので、この二兎を追ってボートを出した。

 由良湾のマイポイントというべき岩礁地帯にアンカーを下ろした。30分ほどすると、泳がせていたアジにイカが食い付き、ヤエンという掛け針を投入して引っ掛けた。引きは強烈で、取り込むまで長い時間がかかったように思う。イカは2キロ近い大物で、お客の7人でも食べきれないだろう。2回目の当たりは、藻に引っかかって取り込めず、残念だった。

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 イカの当たりも遠のいたので、ガシラ釣りに転戦した。こちらもお客1人に2、3匹は行き渡るよう釣らねばならない。ところが釣れないのだ。2時間くらいは何の反応もなく、ガシラのもてなしが不安になってきた。午前10時ごろからたまに当たりがあり、女房3匹に対し、珍しく私が4匹の計7匹。これでは1人1匹というみすぼらしいことになってしまった。

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 ところがこの日、一行から生石高原行きを中止するとの電話が入った。1年ぶりの対面を楽しみにしていただけに残念だったが、アオリイカはともかく、ガシラが思うように釣れず、中止の連絡に救われたような気持ちにもなり、複雑な心境だった。

 山菜のタラの芽、コシアブラ、ハリギリなどは採らずに残しておいたが、その必要もなくなったので、採って食べることにした。ところで、下の写真のハリギリをご存知だろうか。タラのように針があり、ぬめりのある立派な山菜である。結構美味しい。女房が裏の杉林で5株見つけ、食べられると教えてくれた。

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 これはお世辞ではなく、シラスは絶品だった。シラスの本場に住んでいるので多少口は肥えているが、塩味が実に絶妙だ。女房もこんなシラスは初めてと褒めちぎた。早速、焚きたてのご飯にシラスを山盛り、カツオ節を振りかけて食べた。一行の皆さんに食べてもらいたかったが、残念と言いつつ、頬が少し緩んでいる自分が浅ましい・・・。
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