森に暮らすひまじん日記

第二の人生を歩む私たち夫婦は、和歌山の生石高原に近い森の中で暮らしています。豊かな自然の恵みにあずかりながら、有機栽培で野菜を育てたり、近くの渓流や海で魚を釣ったりする気ままな日々です。そんな暮らしぶりを綴っています。 
 

ネパールの旅・・・アンナプルナ連峰

 ネパールのポカラは、首都カトマンズに次ぐ第二の都市で、人口は30万人。カトマンズの西200キロ、チベットとインドの中間にあり、昔から交易で栄えた。旅の三日目、カトマンズ空港から飛行機でここに降り立った。

 そして四日目の朝--。まだ外は暗く、女房に「星を見てくる」と言ってホテルの部屋を出た。中庭で空を見ていると、目の前に何やら灰色の壁のようなものが立ちはだかっていた。不気味な姿だった。

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 少し明るくなって分かったことだが、それはヒマラヤの山塊だった。ポカラに着いた時、上空は曇っていたので山は見えず、まさかホテルからヒマラヤ山脈が望めるとは思っていなかった。ガイドブックをよく読んでいなかったのだ。

 すぐ部屋へ取って返し、女房を連れて外へ出た。するとホテルの警備員が「上へ行け」という仕草をした。走って屋上に駆け上がった。目の前に物凄い光景が広がっていた。女房も私も言葉を失い、ぼう然と立ち尽くした。

 遊覧飛行でエベレストを見た時、体が震えるほど興奮した。しかしそれは、高度6000mから見た展望だった。こちらは標高800mほどの所から7000m以上の高峰を見上げたのだ。富士山を二つ重ねたような高さであり、これはもう信じられない高度感である。

 私たちが屋上に上がった時、誰もいなかった。その後数人が上がって来たが、それでもみんなで5、6人である。ホテルには100人以上が宿泊しているはずだが、こんな光景を見ないなんて何ともったいないことか。

 私たち夫婦はヒマラヤの山を見たくて、ただそれだけが目的でネパールに来た。だから他の観光客たちと山に対する温度差が違う。宿泊客の多くはまだ寝ているか、モーニングコーヒーを楽しんでいたに違いない。年金をためて旅費を捻り出してここに来た私たちは、そのように鷹揚になれない。

 目の前に広がるのは、ヒマラヤ山脈中央に位置するアンナプルナ連峰である。先が尖ったマチャプチャレの奥の左右にアンナプルナ・SOUTH、Ⅰ峰、Ⅱ峰、Ⅲ峰、Ⅳ峰が連なっている。最も高いのは、Ⅰ峰の8091m。登山者の死亡率が高いため、別名「キラーマウンテン」と呼ばれている。

 やがて峰々は朝日に照らされ、熟柿色に染まっていく。それは数分間の感動の劇場である。登山用語でいうモルゲンロートだ。日本アルプスのそれも息を飲むほど美しいが、こちらはさすが別格である。

 ただ、私たちが日本を出発する少し前、このアンナプルナ連峰で、雪崩や大雪によって登山者20人が死亡したとの報道に接した。美しい山がもたらしてくれる感動の対極に、数々の悲劇があることを忘れてはならないと思った。

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       ↑ マチャプチャレ(6997m)

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       ↑ 左がアンナプルナ・SAOUTH(7219m)、右奥がアンナプルナⅠ峰(8091m)

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       ↑ 左がアンナプルナⅣ峰(7525m)、その右がⅡ峰(7939m) 

 早起きは三文の徳・・・。美しい光景を独り占めにした。百聞は一見にしかず・・・。下手な写真ですが、どうぞ。

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                                                          (続く)





 
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   06:55 | Comment:2 | Trackback:0 | Top
 
 
Comment
 
 May [URL] #p3q9XHMw
初めまして・・・(と言っても、このブログはボーダさんとこから知って、たま〜に読ませていただいています。)
ボーダさんがネパールが大好きで、時折記事にもそういったことが書かれていて、今回ひまじんさんが行かれた、ということで覗きにきました。

美しい!!!
そして自然の厳しさをまざまざと見せつけられます。
登る山は1000m以下でよいですね。それ以上は見ているだけでいい・・・。でも多くの登山家は命の危険を犯してまでも征服しようとする。山々はそれを阻む。

ネパール、行ってみたい場所のひとつになりました。
人々の暮らしぶりも、昭和初期みたいで?良さそう。
 2014.11.06 (木) 16:31 [Edit]
  [URL] #-
     May さんへ

 こんにちわ。コメント有難うございます。
ボーダさんの心の原点を見てきました。
本当に、昭和の匂いが漂っていて、懐かしさを感じました。
私たちは、先進国という奢りをすてなければならないと思いました。
いい国です。深入りしそうです。
 暖房は薪ストーブなんですね。
わが家も暖房は100%薪です。
一年で使う量は多く、薪作りは私の主要な仕事です。
 ではまた覗いて下さい。有難うございました。
 2014.11.07 (金) 08:51 [Edit]






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