自民党が仕掛けた強襲・・・

 総選挙は自民党の圧勝で終わった。この選挙戦を眺めながら、桶狭間の戦いを思い浮かべた。

 駿河の戦国大名・今川義元は2万5千の大軍を率いて尾張に攻め入った。迎え撃つ織田信長の軍勢は5千ほどしかなく、どう見ても不利な戦いだった。しかし信長は豪雨の中、義元の本隊に奇襲攻撃をかけ、義元を討ち取った。

 そもそも奇襲は、少数の軍が不意を突いて大軍を攻撃する戦法だろう。しかし今回の選挙は、圧倒的な大軍を擁する自民党が、少数野党に奇襲攻撃をかけたのだ。いや、奇襲というより、強襲だった。桶狭間の逆パターンである。

 「まさか解散・・・」と油断していた野党が敗れたのも当然だった。民主党の海江田代表は選挙を前に、「堂々と受けて立つ」と豪語していたが、定数の半分も候補者を立てられず、政権交代を争点にすることが出来なかった。しかも総大将の自分が馬上から転げ落ちてしまった。

 民主党の敗退が確実になり、枝野幹事長は記者会見でこう語った。「前回選挙で政権を手放す結果になり、今回はゼロからの出発だった」。だから、候補者の準備が整わなかったと言いたいのだが、余りにも情けない言い訳だ。少なくても、野党第一党の幹事長が口にする言葉ではない。

 政治の世界は「常在戦場」だという。常に戦場にある心を持てという意味であり、政治家が好んで使う。新潟・長岡藩の藩風でもあり、戊辰戦争で戦死した河井継之助や連合艦隊司令長官の山本五十六が座右の銘とした。

 選挙の大義について色々と言う人がいるが、政治は理想社会を実現するための手段であり、そのための主導権をめぐる戦いが選挙である。勝てると読んだ時に解散に打って出る。これが出来るのは総理だけであり、だから解散権を伝家の宝刀と呼ぶのだ。

 勝てばいいとは言わないが、大義がないと叫ぶだけでは引かれ者の小唄に等しい。自民党に対峙できる経済政策、安全保障政策、社会福祉政策、エネルギー政策などを具体的に訴え、堂々とした論陣を張るべきだ。その意味で、共産党が批判票の受け皿になったのも当然だった。

 野党は今後、離合集散を重ねるだろう。特に民主党は大きな岐路に立たされると思う。この党は、いかなる政策も一致団結できない人々の集まりである。ましてや憲法改正は、党を空中分解させる時限爆弾になる。これからの安倍政権4年間は、憲法改正の是非が軸となって動くと思うが、どうだろう・・・。

 このところ寒い日が続いている。開票翌日の今朝は氷点下3度だった。道路は雪が凍結し、散歩もままならない。そろそろ生石の山を下り、大津市の自宅に疎開しようと思う。ホーム炬燵に潜りこみ、今後の政局を見守ろうと思う・・・。
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コメント

なるほど・・。ひまじんさんの例え話、わかりやすいです。
頼りない民主、厭らしい自民。
政治には恥ずかしながらちっとも詳しくないのですが、ここ何年かは、日本の将来は大丈夫なのか・・と思いながら見ています。孫の時代が心配。
だんだんと暮らしにくくなっているのは確かだし。

     May さんへ

 本当に日本は不安ばかりですね。
巨額の国の借金は、孫の世代の負担になるのだろうか。
社会福祉は少子高齢化で行き詰るのではないか。
安全保障は大丈夫だろうか・・・。
私たち大人は、若い人たちに申し訳ない思いです。
 自民党は安定政権ですから、思いきった政策で日本を良い方向に持って行ってもらいたいですね。
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