140円で琵琶湖一周の旅・・・

 「JRの特定区間って知ってる?」と女房が聞いた。いや、聞いたことがない。「今日は特定区間を利用して琵琶湖を一周しましょう」と言う。ぐるっと回っても運賃はたったの140円だそうだ。嘘のように聞こえるが、どうやら本当らしい。

 A駅からB駅に行く場合、直接B駅に行くのも、遠回りして行くのも同じ運賃だそうだ。ただし、東京や大阪など特定地域の路線しか利用出来ず、しかも一度通った路線を二度通ってはルール違反である。途中下車もダメである。

 琵琶湖一周だと、私の住んでいる大津市の膳所駅で大津駅までの切符を買う。140円である。膳所駅から大津駅とは反対方面の電車に乗り、長浜、近江今津、堅田、山科を経由して大津駅に帰って来るという訳だ。

 電車マニアの間ではよく知られた乗り方だそうだ。女房は以前、近所の奥さん連中と伊勢方面へ遠征したり、琵琶湖を一周をしたりしたことがあるという。1区間の運賃で1日たっぷり遊ぶのだから、いじらしいほどの格安旅行である。

 私にとって、これはもう究極の暇つぶしである。膳所駅近くでラーメンをすすり、午後1時過ぎの電車に乗った。少しダイヤが乱れており、米原方面への新快速には乗れず、各駅停車で北上した。天気は良く、眩しい光が車内に差し込んでいた。

 能登川駅で新快速に連絡し、乗り換えた。天気は晴れから曇りに変わり、彦根駅を過ぎると田んぼなど一面雪景色だ。北国街道が通る長浜はかなりの積雪で、20cm近くありそうだ。北へ行くにつれ、チラチラ降っていた雪が激しい吹雪になった。

 琵琶湖北端にある余呉駅の積雪は50cm以上はあろう。すぐそこにある周囲4キロの余呉湖は、横殴りの雪に遮られていた。この時期、ワカサギ釣りでにぎわうが、桟橋にはそれらしき姿が見えない。こんな吹雪の中で釣りをする酔狂な人などいるはずもない。

 余呉駅の先のトンネルを抜けると、この電車の終点近江塩津駅だ。ホームや待合室は人で埋まっていた。ここから先の福井県境で、雪による倒木で敦賀方面への北陸線が不通になっているのだ。開通の見通しが立っていないといい、気の毒だった。幸い、われらの湖西線には影響がなかった。

 ここで近江今津行きの電車に乗り換えた。京都方面への新快速は、半時間ほどの待ち時間があったので、待合室に行ってみると、琵琶湖の魚を売る店が開いていた。途中下車はいけないが、駅員の目を盗んで鯉の甘露煮を買った。ぶつ切りにした鯉の腹には大きな子が詰まっており、これはもう絶品中の絶品である。

 電車に揺られ、湖西線を南下した。堅田付近では雪が消え、空は晴れていた。同じ滋賀でも、湖北はまるで違う世界である。山科駅で琵琶湖線に乗り換え、次の大津駅で降りた。約4時間、たった140円の琵琶湖一周の旅だった・・・。

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コメント

うわぁ〜、凄い雪!
守山の90歳になる継父が元気にしているか心配になりました。
15〜16年前はスキーゲレンデに行ったりしていましたが、もう長く雪を見ていません。
もう寒いのは御免ですが、雪景色は見る分には綺麗ですね。
懐かしい景色を見せていただきました。
ありがとうございます。

     May さんへ

 お父さんは守山にお住まいなのですね。
守山から見る比良の山々は美しいですね。
菜の花とのコラボは特に素晴らしいと思います。
きっと、ご自宅のどこかからご覧になっているでしょう。
 雪の舞う湖北は、旅情をかき立ててくれました。
と言っても、140円のケチな旅でしたが・・・。

 
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