生石高原は凍っていた・・・

 標高800mの生石高原は、冬になると凍りつくような寒さである。これが嫌で、冬の間だけ高原の山小屋から大津の自宅に帰っている。比叡おろしの風も冷たいが、それでも山小屋に比べたらうんと過ごしやすい。これからは三寒四温で春が近づき、4月になれば高原にも遅い春が来る。そうすれば和歌山に帰ろうと思う。

 大津での暮らしは退屈だ。女房は知り合いが多いが、私は地域とかかわりなく働いてきたので、近所の人とは挨拶を交わす程度である。暇つぶしという訳ではないが、歩いて片道30分ほどの図書館に通うのが午前中の日課である。お陰で、余り為にならない週刊誌情報だけは詳しくなった。

 自宅には小さな庭があり、ヒヨドリ、スズメ、メジロが姿を見せる。ミカンを割って置いておくと、メジロがやって来るが、私の姿を見ると逃げてしまう。可愛げのない野鳥である。それに比べると、山小屋に来る野鳥は多種多様で、さえずりも美しい。とくにヤマガラは手に乗って餌をついばみ、孤独な老人の心の中に入ってくる。

 大津で暮らしてちょうど二か月になるが、ホーム炬燵の中で過ごす時間が長い。女房は「外を掃除して」「ごみ袋出して」と口うるさいが、面倒なので石灯籠のように動かない。つけっ放しのテレビに目をやっているうちに、興味のない芸能情報にも詳しくなり、女房に誰が不倫した、結婚したなどの情報を教えている。

 朝起きるのは5時から6時の間である。まず石油ストーブをつけるが、急には暖かくならない。寒さのため水鼻は垂れるし、涙も出る。ティシュで拭き、まるめてゴミ箱に放り投げるが、これが入らないのだ。

 ゴミ箱までは1・5mほどの距離、口の広さはは25cm四方くらいだ。こんな距離なのに、なぜ入らないのか。以前は3mくらい離れていても、難なく入っていた。ゴルフをしていた時は、距離感と方向性が求められるアプローチショットは得意だった。それがこのザマである。間違いなく老化である。ご同輩、一度試されたらいい。

 山小屋の様子が気になったので、二日前、和歌山へ向かった。紀の川のほとりでは梅が咲いていた。生石高原への坂道を上り、中腹の札立峠を越えると、日蔭では薄っすら雪が積もっていた。頂上の高原はかなり雪が残っており、山小屋近くの道路は雪のわだちがカチンカチンに凍っていた。

 山小屋には変化はなかった。昨年12月に大津へ帰る時、シイタケの原木に小指の先ほどの「芽」がいっぱい出ていたが、まったく大きくなっていなかった。春にはこれが立派に成長するだろう。畑の玉ネギは寒さに耐えて元気だ。肥料をまいておいた。家の中の薬缶の水は凍っていた。

 大津では、頬をなでる風にいくらか春の兆しを感じるが、高原はまだ冬の真っただ中だった。早く帰りたいが、まだ先のことだろう。山小屋には2時間ほど滞在し、山を下った・・・。

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コメント

もうすぐ山暮らしの再開ですね。
また釣りや山暮らしの楽しい記事を心待ちにしています。



     亀丸 さんへ

 4月にはいれば、すぐ帰ろうと思います。
昨年は天候に恵まれないこともありましたが、
今年はボート釣りに足しげく通いたいと思います。
女房もやる気になっていますから・・・。

生石山のフキノトウはもう少し後のようですね。
今日は真鯛に去年作ったフキ味噌を塗って焼いてもらいました。

5月の後半になればサバが釣れ始めると思います。
今年はぜひともお越しください。美味しい燻製ができると思いますよ!!

     イレグイ号さんへ

 フキノトウはもう少し先でしょうね。
私も毎年、フキ味噌を作ります。
味噌を真鯛に塗るなんてえ、贅沢ですね。
私なんか箸の先ですくって、チビチビなめます。
 鯖釣り、楽しみにしています。
燻製おいしいですよね。
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