森に暮らすひまじん日記

第二の人生を歩む私たち夫婦は、和歌山の生石高原に近い森の中で暮らしています。豊かな自然の恵みにあずかりながら、有機栽培で野菜を育てたり、近くの渓流や海で魚を釣ったりする気ままな日々です。そんな暮らしぶりを綴っています。 
 

台湾旅行・・・太魯閣の絶景に絶句した

 台湾旅行二日目は、東岸にある景勝地の花蓮市へ行く。電車で3時間もかかるので早朝に起き、眠い目をこすりながら台北駅で電車に乗った。座席を予約しておいたので座れたが、帰りは超満員のため3時間も立ちっぱなし。トレッキングのようなこともしたので、少々くたびれた。

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 朝飯抜きだったので、花蓮駅を降りると屋台のような店に駆け込み、みんなで海鮮ラーメンを食べた。長女は、次々声を掛けてくるチャーター車と交渉し、善良そうな運転手を選んで交渉成立。さっそく、太魯閣国家公園に向けて出発した。この太魯閣は日本の統治時代、「タロコ」と呼んでいたので、この方が日本人には馴染みがあるという。

 実は台湾旅行の最後の夜、中華レストランで打ち上げをし、それぞれが気に入った観光地ベスト3を挙げることにした。すると、4人全員がこの太魯閣を1番にした。侵食によって出来た大理石の渓谷は、天から垂直に切れ落ちている。黒部渓谷もすごいが、これとは比べものにならないスケールだった。

 チャーター車はまず清水断崖という景勝地に案内してくれた。ここの海の青さに驚いた。1000mという高さから崖が切れ落ち、その下の方に横の線が見える。これは古くからここに住んでいた人々が崖を削って作った生活道路だろう。

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 大理石で作ったゲートをくぐると、渓谷に入っていく。まずは足慣らしのため往復1時間ほどの渓谷沿いを歩く。この道も元は、現住民の生活道路だったのだろう。

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 車でしばらく走ると、トンネルの手前に「燕子口」と刻まれた石碑があった。ここからが太魯閣の核心部らしい。燕子口とは、長い歳月をかけて侵食によって作られた穴のことで、イワツバメなどがここに巣を作るのだそうだ。時期が悪かったのか、ツバメの姿を見ることが出来なかった。

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 燕子口を過ぎると、その前方に立ち塞がる断崖はすさまじい。「絶句」という表現は、決して大げさでない。崖の高さがどれほどか分からないが、見上げていると首が痛くなる。山が両側からスパッと切れ落ち、その間を渓流が蛇行している。崖は一枚岩で、上からの眺めを想像しただけで、お尻の穴がムズムズした。

 下の4枚目の写真をよく見ると、断崖の上の方にかすかに横線が見える。これは原住民が掘り進めた道なのだそうだ。

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 前を歩く娘に「もちろんこれ、世界自然遺産やろなぁ」と言ったら、笑われた。台湾は国連に加盟していないので、ユネスコが登録してくれないのだそうだ。遺産は後世に伝えなければならないが、登録のメリットといえば観光客が増え、地元に金が落ちるくらいしか思い浮かばない。日本の明治産業遺産に韓国が文句をつけるのを見ていて、私は世界遺産なるものに嫌気がさしていた。

 チャーター車の運転手の勧めで、緑水遊歩道という古道を40分ほど歩いた。歩道の入り口に「毒蛇注意」の看板が立てられており、少し緊張した。道の中ほどには、日本の統治時代に殉職した警官4人の慰霊碑が建てられていた。その脇に説明文が掲げられており、殉職警官への感謝が読み取れた。

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 下の写真のような景観を眺めながら、太魯閣観光を終えた。世界遺産というユネスコのお墨付きをもらえなくても、素晴らしいものは素晴らしい。

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  渓谷の古道で殉職警官の慰霊碑に巡り合って、ふと「日帝残滓」という言葉が頭に浮かんだ。韓国では当たり前に使われている言葉で、要するに日本による統治時代の文物は「残りカス」という意味である。だから戦後、朝鮮総督府などがことごとく解体され、棄てられた。朴大統領の言動もそうだが、韓国の怨念の感情は千年を経ても変わらないのだ。

 これに対し、同じく日本が統治していた台湾は、寛容である。もちろん日本統治の光もあれば影もある。いい所だけを見たいという日本人の心理も働く。それでも統治時代の総督府は今もそのまま使われているし、各地に「残りカス」がいっぱいある。娘の買い物で訪れた台北市の「松山文創園区」という文化拠点もそうだ。

 ここには日本が建設した煙草工場など多くの建物群が残り、近年はこの建物をリニューアルし、先進的な文化拠点として利用している。建物を解体する韓国、有効利用する台湾。この違いは一体何だろう・・・。

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