森に暮らすひまじん日記

第二の人生を歩む私たち夫婦は、和歌山の生石高原に近い森の中で暮らしています。豊かな自然の恵みにあずかりながら、有機栽培で野菜を育てたり、近くの渓流や海で魚を釣ったりする気ままな日々です。そんな暮らしぶりを綴っています。 
 

小春日和、アオリイカ、ガシラ、海緋鯉・・・

 きのう8日は立冬だった。これからは西高東低の気圧配置が強まり、冷たい北西の風が吹く。海には白波が立ち、われらボート釣りの愛好家にとっては、釣りに恵まれる日がうんと少なくなる。

 先週のことになるが、木曜と金曜は波静かな小春日和の予報だった。これが今年最後のボート釣りになるかもしれず、欲張って連チャンで行くことにした。一日目は私単独でアオリイカ、二日目は女房を連れ出してカワハギを釣りたい。カワハギと言えば鍋料理だが、11月7日は「いい(一、一)、な(七)べ」の語呂合わせで「鍋の日」である。

 と言う訳で、毎度バカバカしい釣行記である・・・。

 生石高原を下り、橙色のミカン畑を眺めながら由良湾に向かった。途中の衣奈漁港でアオリイカの餌となる生きアジを仕入れた。昨年の今頃は確か1匹70円だったが、今年は100円。国道沿いの釣具店では140円もする。20匹も買えば、イカ釣りも結構高くつくのだ。

 由良湾は予報通りのベタ凪だった。20分ほど走った岩礁地帯でアンカーを下ろした。何の根拠もないが、釣れるような気配を感じない。「気配」「空気」というのは時々当たるから不思議である。2時間経っても反応はなく、悪い予感が当たってしまった。

 場所替わりする前、試しにアジをルアーのように引いてみた。すると一瞬、竿先がクッと重くなった。イカがアジに抱きついたシグナルかもしれない。しばらくすると、リールから糸が出続け、どうやらイカがアジを抱いて逃げているようだ。

 イカを引き寄せるが、その分だけ糸が出て一進一退である。それでもやがて距離が縮まり、掛け針のヤエンを装着して海中に落とした。糸を張ったり緩めたりしながらヤエンを送り込み、イカへ近付けて行く。

 ヤエンがイカの胴体の下に潜り込めば、掛けることが出来るはずだ。しかし、海中のことだからヤエンが届いているかどうかは分からない。そこは「勘」である。ここぞと思った時、斜めに竿を引いて軽く合わせた。確かな手応えがあった。網ですくうと、ヤエンは胴にがっちり掛かっていた。よく引いた割には小さく、600グラムほどだった。

 しばらくここで頑張ってみたが、「見切り千両」という言葉もある。波が静かだったので、もっと沖にある島のポイントに向かった。ここは案外確率が高く、これまでも困った時はここに来ていた。海に突き出た小さな磯を狙って仕掛けを投げ続けた。1時間ほどたってやっと当たりが出た。

 無事に取り込んだイカは、これも600グラムほど。午前中に同じようなサイズを4杯釣り、二桁は成らなかったが、まずまずの釣果だった。当たりの数に対し失敗はゼロだったので、いくらか気分がいい。心地よい風に吹かれ、ボートの上で弁当を食べた。急に眠くなり、小一時間昼寝してしまった。

 別のポイントも試してみようと、湾内のポイントで竿を出した。しばらく粘ってみたが、反応は皆無だった。餌のアジはたくさん残っていたが、二日目の釣りもあるのでアジを海に帰し、早目に帰港した。命拾いしたアジは喜んでいるだろう。一日一善・・・。

 二日目は女房と一緒にカワハギ釣りだ。この秋、3回のカワハギ釣りをしたが、ボウズはなかった。だから、釣れて当然という慢心があった。ところが、ウリボウ(イサギの子供)のような小魚さえおらず、時折、仏頂面のフグが釣れるくらいだった。一体ハゲはどこに行ってしまったのだろう。

 仕方なくガシラ釣りに転戦した。いつものことだが、女房は立て続けに2匹釣って好調だ。私はゼロ。へそを曲げた訳ではないが、ハゲ鍋に未練があり、無理やり、ハゲのポイントへUターンした。しかし駄目な日はダメ、1匹も釣れなかった。

 再度、ガシラ狙いである。いきなり、女房が竿をしならせ、刺身サイズの大物を取り込んだ。その後も当たりをうまく合わせ、5匹釣った。それに対し、私は2匹だけ。亭主の私が言うのも何だが、女房は上手である。

 そろそろ釣りを終わろうとした時、女房がまたも竿を曲げた。右に左に走られており、やっと姿を見せたのは真っ赤な派手な魚だ。長く釣りをしているが、初めて見る魚である。それにしても海の下には色々な魚がいるものだ。これを潮に、正午前、港へ帰った。

 女房は帰宅するとパソコンの前に座り、自分で釣った魚を調べ続けた。やっと判明した魚の名前は「ウミヒゴイ(海緋鯉)」。魚の姿そのままである。「赤い魚」をキーワードに検索して行き着いたと言う。太平洋沿岸の深い岩場に生息し、口の下に1本の髭がある。クセのない白身で、近年は市場で高値で取り引きされているという。

 その晩、さっそく煮付けにして食べたが、ほんのりと脂が乗り、なかなか美味である。女房に遠慮しながら口に入れた時、少々、卑屈になった・・・。

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   17:26 | Comment:4 | Trackback:0 | Top
 
 
Comment
 
 亀丸 [URL] #-
アオリイカ、お見事ですね。
私は相変わらず貧果が続いてまして、アオリイカの気難しさに少々悩んでおります。
でも、二日目のカワハギとガシラ釣り、師匠でもそんなことがあるんですね。
そんな中でも安定して釣果をたたき出す奥様は本当に凄い!!
 2015.11.10 (火) 13:52 [Edit]
 イレグイ号 [URL] #-
この赤い魚は通称、オジサンっていうやつですね。長いヒゲがあるのでそう呼ばれているようです。和歌山にも何種類かあるようです。食べても美味しい魚ですよね。流通には乗らないような美味しい魚を食べることができるのも釣り師の特権ですね。
 2015.11.11 (水) 07:25 [Edit]
  [URL] #-
    亀丸さんへ

 何とか4杯釣れましたが、当初は二桁を狙っていました。この時期、やはり4杯というのは、少し寂しいですね。これからは、波も高くなるので、岸壁から狙います。
 ほんまに、女房はよく釣ります。
自己嫌悪に陥っています。
 2015.11.11 (水) 17:39 [Edit]
  [URL] #-
    イレグイ号さんへ

 こんな魚は初めてです。ご対面した時、美味しそうには思えました。確かに、白いひげがありました。なるほど、オジサンの風貌です。淡白というより、脂も乗っていて、美味しかったですよ。ネットで調べたら、4、50センチのジャンボサイズもあるとのことです。湾内では釣れないでしょうね・・・。
 2015.11.11 (水) 17:46 [Edit]






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