森に暮らすひまじん日記

第二の人生を歩む私たち夫婦は、和歌山の生石高原に近い森の中で暮らしています。豊かな自然の恵みにあずかりながら、有機栽培で野菜を育てたり、近くの渓流や海で魚を釣ったりする気ままな日々です。そんな暮らしぶりを綴っています。 
 

大阪維新が完勝・・・やってみなはれ

 大阪府知事と大阪市長のダブル選は、「おおさか維新」の完勝に終わった。「そりゃー、そうだろう」というのが私の率直な感想であり、大阪に愛着のある私にとってこの結果は良かったし、溜飲も下げた。

 そもそも、自民の候補を民主党、共産党が影ながら支援するという構図は、奇妙であり、噴飯ものでもある。都構想をめぐる5月の住民投票では、経済や安全保障など政策や理念がまるで異なる自民と共産の幹部が手をつないで都構想反対を叫んでいた。この摩訶不思議な風景は、ブラックユーモアとしか言いようがない。

 先日、民主党の前原さんは、共産党との選挙協力などをめぐって、「共産党はシロアリみたいなもので、民主党の土台を壊す」と発言した。品のいい言い方ではなかったが、本心を言い表したものだろう。そして、今回のダブル選では谷垣自民党幹事長ら幹部多数が応援に駆けつけていたが、どう見ても本心から応援しているようには見えなかった。

 先の住民投票では高齢者の票が都構想反対に流れ、橋下維新が僅差ながら敗れた。選挙結果をめぐり、地下鉄の無料パスをもらえなくなるなど老人福祉に対する不安感が反映したとの分析もあった。社会的弱者に手を差し伸べるのは当然としても、もし目先の利益が投票結果を左右していたとしたら、実に嘆かわしいことだ。

 和歌山の山中で暮らす私だが、大阪のことなどどうでもいいとは思っていない。第一に、関西人の一人として大阪を中心に発展してほしいと願っているし、第二には失われて久しい関西の心意気を復活させてもらいたいと思う。天才漫才師横山やすしに言わせたら、「なんじゃ今の大阪は、いてもたるで」と奮起を促すだろう。

 「大阪はこのままでいいのか」・・・。今、大阪に求められるのはこのひと言だろう。要するに、有権者も関西人も変革へのパワーを求めているのだ。1970年の大阪万博の頃は活気に溢れていたが、その後は大阪発祥の企業は次々と本社を東京に移し、プロ野球は近鉄、南海、阪急が関西から消えた。商都という誇りも風景も失われている。

 そんな大阪を復活させるため、有権者は「変化」を掲げる「おおさか維新」に希望を託したのだ。そして、橋下市長の突破力に期待したのだろう。大阪の自民党などは現状にあぐらをかき、さして目新しい政策もなく、「維新憎し」で政敵の民主党や共産党とタッグを組む。それでは選挙に負けるのも当然だ。

 私は今、北康利著「佐治敬三と開高健 最強のふたり」(講談社)という本を読んでいる。サントリー二代目社長の佐治と、私が敬愛する小説家開高の交流を中心に描かれるノンフィクション作品だ。二人とも大阪人である。この本の中に、大阪再興のヒントのようなものがあると思う。

 佐治は、酒造会社・寿屋(後のサントリー)を興した初代社長鳥井信治郎の次男だ。鳥井は松下幸之助も仰ぎ見た伝説の企業家であり、これを引き継いだ佐治はサントリー中興の祖である。開高は寿屋にコピーライターとして入社し、その後は佐治との人間関係を深めながら、戦後の激動期を共に歩んだ。

 この本には、松下幸之助、阪急の小林一三、森下仁丹の社長らそうそうたる経済人、文学者谷沢永一らが登場し、関西の人脈が縦横に描かれている。そこからは、昭和という時代の大阪の熱気が伝わり、そのむんむんとした雰囲気に息苦しささえ覚えるほどだ。今の大阪から、経済の熱気、成長の熱気、知の熱気が感じられないのは私だけだろうか。

 鳥井信治郎は社員や知人が相談に来ると、「やってみなはれ」というのが常だった。佐治もまた父親の思いを継いで人々の背中を押した。これこそ、サントリー発展の真髄だった。やっぱ大阪はこれでっせ。「やってみなはれ」・・・
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   15:21 | Comment:2 | Trackback:0 | Top
 
 
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 イレグイ号 [URL] #-
イノベーションを成し遂げる人はどんな人なのだろうかと考えることがあります。
ほとんどの場合は最初、周りの人々からバカにされるかうとまれるかのようです。近大マグロを作ったひともそんなひとだったようです。
それでもそんな批判に無頓着なのかあえて立ち向かうのか、それを乗りこえた人たち成功者になるのだと思います。
それを許してくれるかどうかで組織が生き延びられるかどうかが決まるのだとつくづく思い知らされています。
 2015.11.26 (木) 21:22 [Edit]
  [URL] #-
    イレグイ号さんへ

 私の若い頃の話で恐縮ですが、
わが社には失敗を許す社風がありました。
ただし、前向きの失敗だけでした。
いわゆる、向こう傷ならいいという訳です。
 しかし、いつごろからなのか、減点主義に変わって行きました。
失敗しなければいいのです。
大阪の市民も失敗を恐れているのだと思います。
つまらな社会になりましたね。
 2015.11.27 (金) 18:44 [Edit]






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