森に暮らすひまじん日記

第二の人生を歩む私たち夫婦は、和歌山の生石高原に近い森の中で暮らしています。豊かな自然の恵みにあずかりながら、有機栽培で野菜を育てたり、近くの渓流や海で魚を釣ったりする気ままな日々です。そんな暮らしぶりを綴っています。 
 

民主・維新・・・覆水盆に返らず

 確か、作家の中島らもさん(故人)のエッセイだったと思うが、「覆水盆に返らず」という名言をもじった一文がある。病気で入院中の患者が医師に「お盆には自宅に帰れますか」と尋ねると、医師は「腹に水がたまっているので、お盆には帰れない」と答えた。

 そして、腹水(覆水)盆に返らず--と言い直した。記憶はあいまいだが、そのような内容だった。中島さんらしいブラックユーモアである。20年か30年前に読んだその本を思い出し、改めて笑った。

 この名言は、古代中国の軍師太公望の言葉である。日がな釣りばかりしていたので、妻が離縁して家を出て行った。ところがその後、太公望はみるみる出世したため、妻は復縁してほしいと迫った。

 すると太公望は、盆に載せた器から床に水をこぼし、元妻にこの水を盆に返してみよと言った。一旦こぼれた水を元に戻せる訳はなく、夫婦の仲もこれと同じで元には戻れないと言い、復縁を断った。

 実は、民主党と維新の党との合流を巡って、「覆水盆に返らず」の故事、名言を連想してしまったのだ。つまり、維新の党には、かつて民主党を袖にした松野代表ら元民主党員が多く、今回の問題はいったんこぼれた水を盆に返そうという復縁騒動なのだ。

 維新の党は、双方が解党して新しい名前で出直そうと主張する。しかし民主党の主流派は、出て行ったくせに解党せよと偉そうに言うべきでない。入れて欲しかったら、つべこべ言わずにこっちへ来いというのである。

 野党第一党の民主からすれば、党を解党したら復縁するという維新の言い分は、いかにも勝手な理屈である。議員数では、民主は維新の5倍である。吸収合併が当然なのに、維新の党は対等合併を主張する。

 維新の党は、橋下大阪市長が率いた日本維新と、結いの党が合併して結成されたもので、旧結いの党の議員は、国会のルールで民主が党を解党しないと合流できないらしい。だから、このような無理強いをしているのだろう。

 しかし維新の言い分も分かる。民主党の看板のままでは夏の参院選に勝てる見込みはなく、別の名前で新鮮さをアピールしようというのだ。選挙の前になると、いつも野党の離合集散が取り沙汰される。要するに数合わせの画策なのだ。

 一方、民主党内の保守派は、維新の党との合流は政策や理念なき合従連衡だとして反対している。もっともな話だと思う。合流以前に、民主党は党内左派から保守まで幅広すぎて、いかなる党か分からない。そこへ維新の党を受け入れれば、もうごちゃ混ぜである。

 この騒動は、こぼれた水を元の盆に戻そうという奇跡を起こすような実験である。ケツをまくって出て行った女房を受け入れることが出来るのかどうか。それは、度量の大きさ、小ささではなく、まともな人間の節操の問題だと思うが、どうだろう・・・。
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