森に暮らすひまじん日記

第二の人生を歩む私たち夫婦は、和歌山の生石高原に近い森の中で暮らしています。豊かな自然の恵みにあずかりながら、有機栽培で野菜を育てたり、近くの渓流や海で魚を釣ったりする気ままな日々です。そんな暮らしぶりを綴っています。 
 

小鮎が釣れ、琵琶湖はすでに春の盛り

 西から東から、桜の便りが聞かれるようになった。今年の開花は、去年よりも数日早いそうだ。月末に満開になる所も多いだろう。さて、私たちが暮らすここ大津はどうか。散歩がてら見て回ったが、ほんのりとピンク色にはなっているものの、開花まであと一息の感じだ。北風が琵琶湖を渡る滋賀は、やはり気温が低い。

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 山手にあるわが家から15分も歩けば、湖畔に出る。浜大津港の岸壁に立つと、低い音の汽笛が鳴って観光船ミシガンが出航して行った。湖国に観光シーズンの幕開けを告げるびわ湖開きは3月12日に行われ、ミシガンから黄金の鍵が投下された。今出た船には結構多くの人影が見えた。ただこの日は北西の風が吹き、デッキに出る客も少ないだろう。

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 湖面にはカモなどの野鳥が羽を休め、時々潜っては海草などを食べている。北へ帰るため、体力を付けているのだろう。どれくらいの時間潜っているか、時計で測ってみると、最長12、3秒だった。別に驚くことではないが、ひとつ賢くなった。湖面を見渡すと、鳥の数はひところのように多くはない。すでに北への帰還が始まっているのだろうか。

 目立つのは、くちばしから額にかけて白い筋のある黒い鳥だ。てっきりカモの仲間かと思っていたが、ネットで調べてみると、ツルの仲間の「オオバン」という水鳥である。体長は30~40センチ。琵琶湖ではここ10年で3倍に急増し、6万羽が渡って来るという。どうも、環境の悪い中国に見切りをつけ、移住して来るらしい。ここにも中国問題が及んでいる。

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 城の形をした琵琶湖文化館の方へ歩いた。休日とあって、散歩する人やランニングする人、犬を散歩させる人が行き交っていた。湖岸には小鮎釣りの人が大勢、竿を出していた。ここでは2月ごろから釣りを始める人がおり、春の風物詩である。今釣れる小鮎は小指ほどの大きさで、体が透き通っている。湯通したり、佃煮にして食べる。

 京都から来たという40歳前後の男性二人に声をかけた。持ち物や竿捌きからかなりのベテランらしい。先週は余り釣れなかったが、今週は好調と言い、2匹、3匹と連で釣れていた。魚を入れるケースにカウンターがぶら下げてあり、釣れる度にカウントしていた。昼までに4、500匹も珍しくないらしい。

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 ここは私の散歩コースで、時々釣り人に声をかける。平日は老人会の趣があり、冗談を言い合って楽しそうだ。見知らぬ者にも気安く会話に応じる。私は和歌山の港で釣りをすることが多いが、たまにひどく閉鎖的な人が集まる港もある。釣り竿を持って岸壁に行くと、ジロリ、人を寄せ付けない視線が突き刺さってくる。「釣れますか?」と声をかけても、「さぁ、腕次第や」と言って笑い合っている。

 さて、琵琶湖の水もぬるみ、本格的な春は近い。大津での生活もあと少し、4月初旬には和歌山の生石高原へ帰る予定だ。来年の冬に大津へ戻ってきた時には、小鮎釣りの仲間に入れてもらおうと思っている。
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