森に暮らすひまじん日記

第二の人生を歩む私たち夫婦は、和歌山の生石高原に近い森の中で暮らしています。豊かな自然の恵みにあずかりながら、有機栽培で野菜を育てたり、近くの渓流や海で魚を釣ったりする気ままな日々です。そんな暮らしぶりを綴っています。 
 

外国人が押しかける中山道の宿場町

 
 この春、しばしばJRの「青春18キップ」のお世話になった。特急や新幹線を除く電車なら、1日乗り放題で2370円というお得なキップだが、これを考えたJR職員はなかなかの知恵者だと思う。知恵というのは乗り放題のことではなく、1枚ずつバラ売りせず、1冊5枚綴りにしたことだ。

 春夏冬の学校が休みの期間、鈍行電車に乗れば一目瞭然だが、18キップを利用するそれらしき旅行者の多くは中年以上の夫婦である。夫婦が1冊買って1泊2日の旅行をすると、1枚余ってしまう。もったいないので、もう1冊買って旅行したいと思うのが人情だろう。このように、もう1冊買わせるのが知恵者の狙いだったと思えて仕方がない。

 私たち夫婦は、18キップが使える春休みの期間中、長野県の善光寺と湯田中温泉へ1泊2日の旅行をした。1枚余ったのでもう1冊買い、今度は2泊3日で山陰の温泉へ旅行に行った。そして、余ったキップ2枚を使い切るため、日帰りで木曽路を歩くことにした。5枚綴り2冊分で合計2万3700円。ずいぶん遠くまで、何度も旅をさせてくれたので、何だかんだ言っても有難いキップだ。

 木曽路を歩いたのは、4月5日だった。ネットをつなぐWIFIの契約期限が切れたので、この旅のブログをアップするのが遅くなったが、そのころは多くの地域で桜が満開になっていた。桜並木を歩きながらJR大津駅へ向かい、午前6時前の快速電車に乗った。米原駅と名古屋駅で乗り継ぎ、岐阜県の中津川駅に着いたのは午前9時44分だった。

 ここから中山道の馬籠宿行きのバスに乗った。最初に乗り込んだのはわれら夫婦だが、しばらくすると外国人が次々乗ってきた。大きなリュックをかついでおり、若者のカップルもいれば、家族旅行の人たちもいた。アジア系は一人もおらず、青い目の西洋人ばかりだ。外国人の数を数えてみると、全部で25人、日本人は私たち夫婦ともう一人の3人だけ。バスは満席だった。

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 馬籠宿に着くと、これまた驚いた。平日なのに、土曜、日曜のようなにぎわいだ。しかも西洋人の旅行者が圧倒的に多い。他の観光地では中国、台湾、韓国などアジア系が目立つが、ここでは少数派だ。もちろん日本人も少なくはないが、図体が大きく、派手な装いの西洋人はどうしても目立つ。彼らに古い町並みを通し、日本への理解や興味を深めてもらうのはいいことだ。
 
 昨年の訪日外国人は、ほぼ2000万人だった。私たちは1年のうち8か月を和歌山の山奥で生活しているので、外国人の多さを実感することはない。冬の間だけ大津に戻っているが、たまに京都に出かけると、確かに外人観光客は多かった。しかしそれは、京都が観光の中心地だから別に不思議に思わなかった。ところが木曽路に来てみて外国人の多さに驚き、日本人にしか分からないと思っていた地方の伝統や文化が大きな観光資源であることに、遅まきながら気付かされた。

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 馬籠宿に来るのはこれで3度目だが、歩いてその先の妻籠宿に行くのは初めてだ。約8キロの道のりで、その三分の一は結構急な上り坂。これを上り切ると、後はだらだらとした下りが続く。沿道には椿が多く、花が散り始めていた。椿の花は根元からコロンと落ちるので、首を落とすようなこの花は武士にとっては縁起がよくない。そんな花が、中仙道を往来した参勤交代の時代にも植えられていたのか、少し気になった。

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 木曽ヒノキに囲まれた沿道には民家が点在し、庭先にはスイセンなど様々な花が咲いていた。かなり昔のことだが、江戸末期に日本を旅した英国人女性の紀行文を読んだことがる。そこには、花が咲き、掃除が行き届いた民家の庭先の美しさが、驚きとともに記されていた。英国といえばガーデニングの国だが、そんな国の彼女が日本の素朴な美に感動していたことに、へぇー、そんなものかと思った。

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 歩き始めて3時間ほどで妻籠宿に着いた。中仙道には六十九の宿場があり、妻籠は江戸から数えて四十二番目の宿場だ。馬籠は明治時代に家並みが全焼し、その後復興されたが、妻籠宿の人たちは宿場を守るため、「売らない、貸さない、壊さない」という住民憲章を制定し、江戸時代の町並みを守ってきたという。その一角にある蕎麦屋で昼食をとり、再び鈍行電車に揺られたて家路についた。座りっ放しで、尻が痛かった・・・。
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