森に暮らすひまじん日記

第二の人生を歩む私たち夫婦は、和歌山の生石高原に近い森の中で暮らしています。豊かな自然の恵みにあずかりながら、有機栽培で野菜を育てたり、近くの渓流や海で魚を釣ったりする気ままな日々です。そんな暮らしぶりを綴っています。 
 

汚い言葉の横行・・・裏に潜むポピュリズムの危うさ

 「汚い言葉」が飛び交っている・・・。

 今週日曜日のNHK討論番組で、日本共産党の政策責任者である藤野保史・政策委員長が、防衛費を「人殺しの予算」と語った。自衛隊員を侮辱したことになり、番組に出ていた自民、公明、維新などは発言を取り消すよう迫ったが、参院選を共産党と一緒に戦う民進党の山尾志桜里政調会長は沈黙した。

 共産党は、自衛隊が憲法に違反し、将来的に解体するとしている。では、災害出動はどうなのだろう。領土や国民を守る防衛活動は人殺しで、災害出動は別と言うのは余りにも虫のいい話だ。藤野委員長は番組後に発言を撤回したが、「覆水盆に返らず」である。下衆な言い方をすれば、これが共産党の正体かもしれない。

 あるブログに書かれた「保育園に落ちた。日本死ね」という言葉遣いも、乱暴だと思う。若い主婦の気持ちを代弁しているとはいえ、「死ね」は普通の人が使う言葉としてふさわしくない。このような激しい言葉は時に政治を動かすが、私のような年寄りは言葉の品位を重んじたいのだ。

 汚い言葉は日本だけでない。アメリカ共和党の大統領候補トランプ氏もご存知の通りだ。メキシコ国境に壁を設けると言ったかと思えば、イスラム教徒の入国を拒否し、日本の核武装をそそのかす。その言動はもうハチャメチャである。それでも全米の半分近くがトランプ氏を支持するのだ。

 フィリピンのトランプと言われる次期大統領に勝利したロドリゴ・ドゥテルテ氏も汚い言葉を連発する。「犯罪者は殺害する」と過激を売り物にし、オーストラリア人女性がレイプの末に殺害されたことをジョークの種にするなど、言動は尋常と言えない。同氏はジーンズ姿で選挙活動をし、言葉もファッションも大衆を印象付けた。

 トランプ氏もドゥテルテ氏も、低所得者層など社会に不満を持つ特定の階層を取り込み、耳障りのよい言葉で共感を得ようとする。いわゆる、ポピュリズム(大衆迎合)である。格差是正、農家保護、増税反対、原発反対・・・反対しようのない政策を掲げ、大衆の感情におもねるのがポピュリズムなのだ。

 ポピュリズムに陥る社会は危険だと思う。大衆は社会の風になびいて一方に流れ、誰かが大きな声を上げれば、そちらに向く。民意というのはとらえどころがないし、気まぐれだ。先の英国の国民投票は如実にそんなポピュリズムの危うさをあぶり出した。反移民と大英帝国へのノスタルジアが、EU離脱という大問題を決めてしまったのだ。

 「人殺しの予算」と言って自衛隊を槍玉に挙げ、「安保法」を「戦争法」と言い換えて不安を煽る。「日本死ね」に便乗した民進党の手法もポピュリズムに似ている。不法移民を口汚くののしるトランプ氏、犯罪者殺害を公言するフィリピン大統領。政治的目的を達成させるため、ポピュリストたちの言論操作は、英国のように思わぬ結果を招くと思うが、どうだろう・・・。
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   17:38 | Comment:4 | Trackback:0 | Top
 
 
Comment
 
 イレグイ号 [URL] #-
イギリスのEU離脱というニュースを見て、また旧約聖書のバベルの塔の寓話を思い出しました。

グローバリズムというのは本当に必要なのかと・・。
天まで届く塔を作ろうとした人類に怒った神様が、二度とこんな暴挙を起こさせないように互いに相手の言葉をわからなくさせてしまったので地球上にたくさんの言語が生まれたというらしいのですが、人間というのはもともと自分の目が届く範囲で生活をするのが一番幸せだということを教えているのではないでしょうか。
人を羨んで妬んでしまうというのが人間の本性なのではないかと思います。(僕だけかもしれませんが・・・)
その反動がポピュリズムや戦争行為として現れるのでしょう。

朝焼けと夕焼けを見ながら季節ごとの食材をいただければそれでいいと思えば無益な争いも資源の無駄遣いもないのだと思いながら、こんなことを考えているサラリーマンは間違いなく失格者なのだと納得しながら毎日ニュースを見ています。
 2016.06.29 (水) 20:59 [Edit]
  [URL] #-
    イレグイ号

 バベルの塔の寓話・・・初めて聞く話です。
なるほど、どうして世界に多くの言語が生まれたか、ある意味、不思議ですね。
 それにしても、英国のEU離脱は仰天です。
釣魚大全を生んだ知性の国も、今はノスタルジアやら妬みやら、知的とは言えないお国柄になったと思うと、ちょっと寂しいですね。
 2016.06.30 (木) 18:45 [Edit]
 nagahiroy [URL] #-
イギリスのEU離脱は本当に驚きました。キャメロン首相の安易な約束もさる事ながら、離脱派の過激な言葉が1部の民主を動かしたのは驚きと共に、アメリカの大統領選挙も心配になります。
4月から長女の長年の希望だったロンドン赴任が現実となった直後のこのニュース…経済のみならず、治安の悪化が気になってます(~_~;)
EU 2016.07.01 (金) 20:34 [Edit]
  [URL] #-
    nagahiroyさんへ

 そうですね。アメリカもイギリスも心配ですね。
国民投票って、ちょっとした風でどりらにも転ぶので、日本でもその是非を論議しておく必要があるのではないでしょうか。
かの、ヒトラーも自分の目的のために国民投票を利用しましたからね。
 娘さんのロンドン赴任が決まり、良かったですね。
離脱しようがしまいが、やはり英国は光を失うことはないでしょう。歴史と文化がありますから・・・。
 2016.07.03 (日) 18:56 [Edit]






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