森に暮らすひまじん日記

第二の人生を歩む私たち夫婦は、和歌山の生石高原に近い森の中で暮らしています。豊かな自然の恵みにあずかりながら、有機栽培で野菜を育てたり、近くの渓流や海で魚を釣ったりする気ままな日々です。そんな暮らしぶりを綴っています。 
 

南米ペルーを行く・・・アンデスの宝、ナスカの地上絵

 旅行社のツァーに参加し、南米ペルーに向かった。ペルーの首都リマまでは空路で正味20時間。地球の裏側まで行く旅は長い。ツァーの一行は関東、東海、山陽、北陸、そしてわれら関西勢の面々19人で、羽田空港で合流した。

 午前零時過ぎのデルタ航空機に搭乗し、一路ロスへ。これから8日間の長旅を考えると、しっかり眠っておくことだ。機内食を食べながら、眠りを誘うため赤ワインを飲んだ。飲み終わる頃、タイミングよく客室乗務員が両手にワインボトルを持って現れ、グラスを満たしてくれた。旅情に浮かれて3杯も飲み、ほろ酔いになった。

 眠りにつこうとしていた時、通路を歩いてきた大柄の女性乗務員に足を蹴られた。振り向きもせず、「ソーリー」の一言を残し、スタスタと歩いて行った。足の指に痛みが走り、ちょっとムカついた。こんなこともあって、まどろんだだけだった。ロスでの乗り継ぎには5時間も要し、ラタム航空でリマに向かった。

 ロスから8時間40分、リマに到着した。南半球に足を踏み入れるのは初めてだ。リマの季節は日本と逆の春先。空港に降り立つと、生ぬるい風が吹いていた。

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 観光の第一歩は世界遺産のリマ歴史地区。大聖堂は南米最古と言われるだけに、風格ある建物だった。この広場に面した豪壮な大統領府は、自動小銃を手にした警備員に堅く守られており、ペルーの複雑な国情を物語っていた。中庭の両側に駐車していた黒塗りの10数台の公用車(?)はすべてトヨタの最高級車レクサスだった。政界に食い込む日本企業の一端が見られ、少しうれしくなった。

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 ペルー3000年の歴史を語りかけるラルコ博物館。コロンブス以前の金銀の美術品、陶磁器の数々が時系列で展示され、これはもう圧巻だった。日本語の説明文も付いており、理解が深まった。エロチックな秘宝館も併設されており、ご婦人方は頬を赤らめながらも、まじまじと見つめておられた。夜の10時まで開いており、写真撮影も自由。お役所的な日本の博物館とは違う。

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 夜はオプショナル・ディナーに参加した。ワカブクーヤナという古代ピラミッドに隣接したレストランだ。ピラミッドは紀元後500年ごろ、日干しレンガと粘土で作られた。ライトアップされた遺構を見ながらペルー料理を楽しんだが、料金は110ドルと高めだ。参加者は6人だけだった。

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 翌日は、空からナスカの地上絵を見学する。セスナが飛ぶイカ市の空港までは約300キロ。北米から南米の最南端を貫くパンアメリカンハイウェーに乗り入れ、バスで走った。所要時間は4時間半。車窓にはペルーの田舎町の風景が飛んで行く。

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 イカの空港で1時間ほど待ってセスナに乗った。全員が窓際の席で、2班に分かれた。地上絵は西暦500年前後に描かれ、1939年アメリカ人の考古学者によって発見されるまで長く眠り続けていた。地上絵は現在も次々発見されており、一体いくつあるか分からないと言う。何のために?・・・雨乞いの儀式が有力だが、諸説ある。

 セスナは20分ほど飛ぶと、山々に挟まれた広大な砂漠の上空にさしかかった。副操縦士がたどたどしい日本語で「さあクジラがあるよ。左側に出たー」と叫ぶ。すると、操縦士は真下にクジラが見られるように急旋回。「サル」「ハチドリ」「クモ」など13ある一筆書きの地上絵を回る間に、乗り物酔いのため胃がでんぐり返り、嘔吐寸前だ。

 女房に写真撮影を代わってもらったが、女房もそれどころではないらしく、やはり乗り物酔いを必死にこらえている様子だ。壮大な地上絵はしっかり見ることが出来たけれど、後でカメラのモニターを見ると、絵が何とか分かるのは数枚だけだった。光が強過ぎたためハレーションを起こしたのかもしれない。他の人も同じ事を言っていた。

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       ↓ 口を開けたような地上絵は「オウム」
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       ↓ 展望台の上にも絵が・・・それが何か判別出来ない
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       ↓ 黒い岩に宇宙飛行士が描かれているのだが・・・
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 地上絵の感動を反すうしながら、リマへの帰路についた。ハイウェーの沿道には、廃屋のようなおびただしい建物が見られた。山岳地帯から移住した人が、家と土地の既得権を得るために建てたそうだ。家屋の壁には、赤いペンキで書かれた「KEIKO」の文字が目立った。先の大統領選に出馬して惜しくも落選したケイコ・フジモリを応援するメッセージだ。

 KEIKOは、10年にわたって大統領に在職したアルベルト・フジモリの長女だ。そのフジモリ大統領は1997年、日本大使館襲撃事件のテロリストを制圧する作戦を決断した。人質を救出した特殊部隊とともに、拳を突き上げた大統領の姿がテレビに映し出され、今もその映像をはっきり覚えている。決断力と実行力。国のトップはかくあるべきだと思った。

 大統領の強引な政治手法を弾劾され、今は監獄生活をしている。反面、大統領在任中に1万2000もの学校を作ったことで知られる。ペルーではこんな風に言われているそうだ。ローマ人は教会を作り、イギリス人は社交クラブ、中国人は郷土会館を作る。日本人が集まると学校を作る・・・。誇らしい日本人観である。

                                                         (続く) 
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   16:02 | Comment:4 | Trackback:0 | Top
 
 
Comment
 
 May [URL] #mQop/nM.
すごい!遠いところまで行かれたんですね。
うちの夫は死ぬまでにペルーのマチュピチュに行きたいと言っています。
(私は腰が引けていますが・・・だんだんと長旅が大変になります)
バスの車窓からの田舎町の風景が気になります。そういうのってほぼ一生見ることがないですから。
考えると、世界中のどこにでも人は住んでいるのですねぇ。
どんな暮らしをしているのかも気になります。

食事は高かったですね。
おいしかったですか?

地上絵は写真がうまく撮れず残念でしたね。でも揺れるセスナからじゃあ、なかなか辛いものがありますね。

続きを楽しみにしています。
 2016.09.15 (木) 17:21 [Edit]
  [URL] #-
    May さんへ

 コメントありがとうございます。
冥土の土産、思い切ってペルーに行きました。
とにかく、ペルーは遠いです。
よく辛抱できたと、われながら感心しています。
 旅を振り返れば、これまで最高の旅でした。
マチピチュなんて、もう夢のような世界でした。
そしてインカの首都クスコ、これはもう深い世界でした。
 遺跡のレストランの食事はおいしかったですよ。
May さんが召し上がったカニにはかないませんが・・・。
 ブログにはあと2回書きたいと思っています。
暇な時に読んで下さい。
 2016.09.16 (金) 17:42 [Edit]
 イレグイ号 [URL] #-
長らくアップがないと思っていました。
ペルーまで行っておられたのですね。

地上絵の一件はちょっと残念でした。
宇宙飛行士まで描かれているというのは、やっぱり宇宙人との交信が目的だったと思ってしまいます。
ということは僕たちは宇宙から来た人たちの末裔だったりするのでしょうか?

次回に備えて乗り物酔いになれるために僕の船で鍛えてください。
 2016.09.16 (金) 21:31 [Edit]
  [URL] #-
    イレグイ号 さんへ

 長らく留守をし、ペルーを旅行していました。
安倍首相のように、土管を通ってリオの五輪会場に降り立ったようにはいきません。
南米はとにかく遠く、うんざりしました。
 地上絵がうまく撮影できず、残念でした。
光線が強くてハレーションが起きた上に、飛行機は早すぎてどうしてもシャッターチャンスを逃してしまうのです。
さらに、安物のカメラですので、ワンテンポ遅れてシャッターが落ちます。
 ともかく、乗り物酔いに強くなるため、また船に乗せてください。
 2016.09.18 (日) 16:33 [Edit]






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