森に暮らすひまじん日記

第二の人生を歩む私たち夫婦は、和歌山の生石高原に近い森の中で暮らしています。豊かな自然の恵みにあずかりながら、有機栽培で野菜を育てたり、近くの渓流や海で魚を釣ったりする気ままな日々です。そんな暮らしぶりを綴っています。 
 

アオリイカ、ムカゴご飯・・・食欲の秋

 台風18号が日本列島をうかがい、北上を続けている。西日本に影響が出そうなのが、火曜から水曜になるとの予報だ。アオリイカ釣りに行くなら、波が静かな今のうちだ。日曜日、急いで軽トラにボートを積み、あわただしく出発した。

 先週の日曜日、ホームがラウンドにしている由良湾の漁港は、釣り客で駐車場が満杯だったと聞いた。だから今週の日曜日も相当混雑すると覚悟していたが、到着してみると、ボートの出港準備をしていたのは常連の1人がいただけで、拍子抜けしてしまった。

 成功体験というのは、とりわけ釣り人に強いように思う。以前よく釣れたポイントが忘れられず、まずはそこへ向かうのだ。今回も港を出て約20分、いつもの磯へと向かった。波は静かだが、台風の影響で次第にうねりも出てくるだろう。

 生きたアジの尻尾に針を打ち、15mほど前方に第一投。この時の気持ちは、「静かな高揚感」とでも言ったらいいのだろうか。気取った表現はともかく、わくわくするのだ。しかし、30分、40分、待てども当たりが出ない。少々イラついた。

 やっと当たりが出た。リールが「ジリッ」という小さな音を上げ、わずかに糸が出た。イカがアジを捕まえた証拠だが、後が続かない。しばらく待って竿先で聞いてみると、少しだけ重みを感じた。胴長20cm足らずの小型だろう。ヤエンという掛け針でイカを掛け、海中でたっぷり墨を吐かせた後、取り込んだ。

 この時期のレギュラーサイズだ。6日前の釣行では、これくらいのイカを6杯釣った。今日も同じサイズかぁ・・・落胆した。次の当たりも決して大きいものではなかった。2分ほど待ってイカを寄せるため、糸を張った。

 すると、竿が一気に絞り込まれた。また小型だろうと高をくくっていたので、不意を突かれた感じである。あわてて竿を倒し、リールをフリーにして糸を出した。グイーン、グイーンと二度、三度、竿をしならせる。これまでと違う引きに、少々焦った。

 寄せにかかったが、寄せては糸を引き出され、一進一退のやり取りが続く。重量が1キロもあるとは思えないが、700グラムくらいはあるだろう。強引にやり取りするとアジを放してしまうので、焦りは禁物だ。頃合いを見て掛け針のヤエンを海中に送り込んだ。うまく掛かったようだ。

 海面に姿を現すと、数回連続して墨を噴射した。頭から墨をかぶり、ボートはもちろんクーラーボックスやバッグも真っ黒になった。網ですくったイカは予想通りのサイズで、墨の洗礼を受けたが、アオリイカ釣りの醍醐味を味わせてくた。その後、同じようなサイズや小型を追加した。

 しばらくして、女房に現況報告の電話をした。「今のところ9杯。二桁は釣れそうだ」と言うと、「へぇー、すごいじゃない」と喜んだ。このポイントで釣れなくなったので、場所を2ケ所替わり、2杯を追加した。すると計11杯になるが、家に帰って数えると、9杯しかいない。クーラーから逃げ出す訳はなく、数え間違いなのだ。釣り人は往々にして多目に間違ってしまうものだ・・・。

 秋イカはこれからが本番だ。イカは冷凍しても味がかわらないので、わが家の貴重な保存食だ。もっと釣らねばならない。秋らしい話題を一つ。先日、散歩の途中に山芋のムカゴをポケット一杯採って帰った。女房はさっそくムカゴご飯を作ってくれた。香りが野趣にあふれていた。

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      ↑ 太刀魚は知り合いの漁師がくれた

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