森に暮らすひまじん日記

第二の人生を歩む私たち夫婦は、和歌山の生石高原に近い森の中で暮らしています。豊かな自然の恵みにあずかりながら、有機栽培で野菜を育てたり、近くの渓流や海で魚を釣ったりする気ままな日々です。そんな暮らしぶりを綴っています。 
 

今どこに・・・マーキングしたアサギマダラ

 あれは9月25日の日曜日だった。デッキで女房と昼食を食べていると、屋根の上を蝶が優雅に舞っていた。日差しに照らされた羽は、裏側からは見ると実に美しい淡いブルーだ。アサギマダラに違いない。ここ半月ほどその姿を見る機会がなかったので、すでに南へ旅立ったのかと思っていた。

 その翌日、私は釣りに出かけたのだが、女房が玄関に出ると腰掛けの丸太の上にアサギマダラが止まっていた。どこか元気がなく、じっとしていた。女房はペンを持って来て羽をつまみ、羽に「9/26 生石」とマーキングして放してやったと言う。

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         ↑ 山小屋に来たアサギマダラ(8月8日撮影)

 アサギマダラは2000キロを旅する蝶として知られる。夏の早い時期、日本に飛来し、秋になると暖かい南の方面に移動する。羽に飛来した日にち、場所をマーキングするファンが全国各地におり、別の場所で蝶を再捕獲することで、飛行ルートなど生態が明らかになっている。本州から南西諸島、台湾などへと旅をするのだが、か弱い蝶のどこにそんな体力があるのか、不思議でならない。

 ここ生石高原の一角にあるわが家は、標高が800mを超えるので夏でも涼しく、アサギマダラが避暑地として飛んで来るのだ。実は4、5年前まで名前も生態も知らず、随分美しい蝶だとしか思っていなかった。ところがテレビ番組を見て、旅する蝶であることを知り、観察するようになった。

 老いらくの恋ではないが、近年、アサギマダラに特別の感情を抱くようになった。美しい色合い、優雅な舞い姿、人を恐れない親近感。そんな魅力がたまらず、すっかり虜になっているのだ。何十、何百のアサギマダラが山小屋の周りを乱舞したらどんなに楽しいだろう・・・。そのためには、アサギマダラが好むフジバカマを栽培することだと思った。

 この夏、飛騨地方に行った。標高1000mほどの山あいをドライブしていると、道路わきにフジバカマが群生していた。後ろめたい気持ちはあったが、4本引っこ抜いて持ち帰った。自然公園などに指定されていないとはいえ、決して褒められたことではない。実は以前、敷地のフジバカマを引っこ抜いてしまったことがあり、もう一度繁殖させたいと思ったのだ。

 濡らした新聞紙にくるみ、3日後、山小屋に持ち帰った。私はとても根付かないと思ったが、女房は「少しでも根があれば、生き返る」と言った。それから1か月半、4本のうち3本の枯れた茎の近くから緑の葉が出てきたのだ。ネットで葉脈を調べると、本物のフジバカマに間違いないようだ。

IMG_0016.jpg

 フジバカマの花はフェロモンを発し、アサギマダラを誘うらしい。しかし、花の蜜には毒があり、これが蝶の体内に蓄えられるため鳥に食べられず、無事に長い旅を続けられると言われる。今は3本だけだが、繁殖力が強いため、何年も経てば山小屋の一角は群生地になるかもしれない。たくさんの蝶が舞う日を夢見ている。

 女房がマーキングしたアサギマダラは今、どのあたりを旅しているのだろう。まだ10日ほどしか経っていないので、四国あたりかもしれない。誰かが最捕獲し、マーキングした「生石」の地名を記録してくれるだろうか。女房が捕獲した時、元気がなかったらしいが、どうか元気で旅を続けてほしい・・・。
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