森に暮らすひまじん日記

第二の人生を歩む私たち夫婦は、和歌山の生石高原に近い森の中で暮らしています。豊かな自然の恵みにあずかりながら、有機栽培で野菜を育てたり、近くの渓流や海で魚を釣ったりする気ままな日々です。そんな暮らしぶりを綴っています。 
 

鯵を釣り、握り寿司を作る

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 手前味噌・・・。自分で作った味噌が一番美味しいという意味だから、早い話、自慢話である。自分で釣った真鯵で作る握り寿司は絶品である。これも手前味噌だが、それを差し引いてもその美味しさは格別だと思っている。

 秋が深まると、防波堤で釣れる真鯵は「豆鯵」という幼げな名前を卒業し、15cm以上に成長する。しっかり脂も乗っており、料理をしていると手が脂でヌルヌルになるほどだ。これくらいのサイズは、小骨も柔らかく、寿司には手ごろなのだ。

 その寿司ネタの鯵を釣るべく、朝4時半ごろ起きた。すると、雨戸がガタガタと鳴っており、風が強い。ボート釣りの大敵は、風と波だ。正直、行くべきかどうか迷ったが、鯵釣りの好きな女房は準備万端で、すでに戦闘モードだ。もう、行くしかあるまい。

 撒き餌のアミエビを300円ほど買い、由良湾に向かった。漁港に到着すると、ここもやはり風が強い。白波こそ立っていないが、ポイントへ向かうにはまともにアゲンストの風で、水しぶきが飛んで来るはずだ。

 ボートを低速で走らせたが、それでも頭から水しぶきを浴びた。先頭に座る女房は、気の毒にびしょ濡れである。半時間ほどノロノロで走り、やっと湾奥のポイントに到着した。鯵釣りでもっとも肝要なのは、撒き餌を絶やさないことだが、半時間近く経っても鯵は姿を現さない。

 未練はあったが、場所替わりすることにした。最初の場所から50mも離れていない。女房がアミかご付きのサビキ仕掛けを下ろして3度目か4度目、「来たー」と大声を上げた。「はよ、釣らなあかん」と興奮している。私は鯵に気付かなかったが、女房は目ざとく魚影を見つけたのだ。

 水深1mほどの所で鯵が乱舞している。海中の鯵は赤味を帯びており、真鯵に間違いない。仕掛けを下ろすと、すかさずゴンゴンと竿を叩き、ビューンと糸も鳴る。さすが真鯵でよく引く。強くリールを巻くと、鯵は口が弱いので口が切れてしまう。

 「あっ、そうだ。イカ釣りの鯵を生かしておかなければ」--。専用のバケツに海水を入れ、釣れた鯵を生かした。あっとう間に10数匹を確保した。あとは、わが家の分とおすそ分け用の鯵をなるべく多く釣ることだ。回遊魚だからいつ移動するか分からないので、釣れる時に釣りまくるのが鉄則だ。

 もはや戦争状態である。「竿を私に近付けないでよ」と女房が叫べば、「アホ、針が服に引っ掛かったやないか」と怒号を上げる私も興奮気味。しまいには私の右手中指に自分の針が刺さり、針に返しがついているので抜けない。女房にペンチで引っこ抜いてもらったが、痛いのなんの。

 そのうちパタリと釣れなくなる。そんな時は、仕掛けを中層より深いポイントに下ろすと当たりが出るものだ。深い所ではやはり20cm前後のいい型の鯵が釣れる。一時よりも釣れるペースは落ちたが、それでもよく釣れた。

 しかし私は、生かしてある鯵でアオリイカを釣りたいのだ。女房を説得し、イカのポイントに向かった。朝よりも波は低かったが、うねりもあり高速では走れない。風を避けられそうな場所にアンカーを下ろし、2本竿で鯵を泳がせた。

 元気な鯵だから深く潜り、動きもいいが、どうしたことかまったく当たりがない。ここではよく釣れた実績があるので、そう簡単に場所を替わる訳にはいかない。結果的にそれが裏目に出て、貴重な時間を無駄にしてしまった。

 次に向かったのは、1キロほど離れた磯場だ。ここも実績があり、好きなポイントである。風で糸がもつれるなどのトラブルはあったが、1時間ほどの間に2杯をゲットした。いずれも4、500グラムほどだった。餌店で生き鯵を買えば1匹100円以上もするので、2杯しか釣れなかったけれど、何か得をしたような気分になった。女房は根性でいい型のガシラを釣った。

 帰宅して鯵の数を数えると、100匹余り。女房はおすそ分けに走り回り、一段落すると握り寿司の下ごしらえだ。三枚に下ろして皮を剥く作業は根気がいる。寿司の上には、土生姜とネギを載せる。夜の食卓に載った握り寿司の味は・・・。手前味噌だから、それを言うのは野暮である・・・。

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   06:46 | Comment:6 | Trackback:0 | Top
 
 
Comment
 
 May [URL] #mQop/nM.
すごい!100匹もですか!
新鮮な鯵の上に土生姜とネギ、たまりませんねぇ~
手前味噌を抜きにしても絶対においしいに違いありません。
指の怪我は大丈夫でしたか?

奥様は勇敢でいらっしゃる!
私は船酔いするので残念ながら岸で待っている方です。
 2016.10.09 (日) 18:07 [Edit]
  [URL] #-
    Mayさんへ

 いつもコメント有難うございます。
鯵が釣れる時は、海底から沸いてくるように乱舞します。
だから、100匹釣るのはそう難しくありません。
 所詮は自慢話ですが、握り寿司はおいしいです。
カウンターの高価なすし屋には縁がありませんが、回転寿司なら時々行きますが、こちらに軍配を上げたくなります。
 そちらでは桜が咲いているそうですが、鯵の旬は4月か5月くらいだと思います。鯵は出回っていませんか?
 2016.10.10 (月) 18:14 [Edit]
 May [URL] #mQop/nM.
こちらの人は鯵や秋刀魚、鯖といった青魚は食べないので売っていません。
鮭、鯛、メルルーサ、あと名前が覚えられませんが、白身の魚ばかりで、スーパーでも常に置いているのは2~3種と、少ないです。
しかも魚を買う人は非常に少ないイメージがあります。肉よりずっと高いし、魚料理のバリエーションが無いような・・。
海に囲まれた国なのに、変ですね。
私は魚介類が好きなので、売っている数少ない魚を煮たり揚げたりしています。
 2016.10.12 (水) 07:57 [Edit]
  [URL] #-
     May さんへ

 こちらでも、魚は肉よりうんと高いです。
わが家が買う肉は、主にオーストラリア産ですが、ステーキ1枚500円ほどです。
刺身も同じくらいの値段ですが、少ししか入っていません。
 確かそちらでは真鯛が釣れるんですよね。刺身、アラ炊き、何でも美味しい魚ですね。
 
 2016.10.13 (木) 08:26 [Edit]
 イレグイ号 [URL] #-
アジのサビキ釣りというのは意外と難しいんですよね。たかがアジと思ってなめてかかるとまったくお手上げということが多々ありました。
しかし、いいサイズが100以上とはすごいですね!

そういえば、福田蘭堂といういうひとがスキンサビキの発明者というのをご存知でしょうか?ひまじんさんくらいの年代の方ならよくご存じの、笛吹童子のテーマ曲の作曲者です。よくもまあ、コ○ドームで魚が釣れると発想ができたものです。
釣り師の執念でしょうか?
 2016.10.17 (月) 14:00 [Edit]
  [URL] #-
    イレグイ号さんへ

 福田蘭堂。よく覚えていますよ。
笛吹童子のテーマ曲など、少年の頃、よくラジオで聞いていました。
 その人がサビキを発明した人とは知りませんでした。
鯖の皮は漁師の発想かもしれませんが、これをスキンに代用したのはあっぱれですね。
好きこそ物の上手なれ・・・いやはや感心するばかりです。
 
 2016.10.20 (木) 08:38 [Edit]






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