森に暮らすひまじん日記

第二の人生を歩む私たち夫婦は、和歌山の生石高原に近い森の中で暮らしています。豊かな自然の恵みにあずかりながら、有機栽培で野菜を育てたり、近くの渓流や海で魚を釣ったりする気ままな日々です。そんな暮らしぶりを綴っています。 
 

桃印のマッチ工場が撤退・・・

 ちょっと気になる新聞記事を見つけたのは、9月下旬のことだった。全国紙の経済面の片隅に、「マッチの製造販売から撤退」の見出しが付いていた。1段見出しのいわゆるベタ記事である。その小さな扱いが、マッチ産業の衰退を表していた。

 マッチ箱やラベルを収集するマニアがいるらしいが、私にそんな趣味はない。ただ、小さい頃からマッチを使っていたし、4年前までタバコを吸っていたので、マッチのお世話になっていた。マッチに火がついた時、鼻にツンと抜けるあの刺激臭が好きだった。

 山の中で生活しているので、マッチは必需品だ。週に1、2回は焚き火をしているが、ライターで火をつけようとすると、風向きによって火が親指を直撃し、火傷しそうになる。風が強くてライターを長くつけたままにする時も、金属部分が加熱して危ない。マッチはその点便利だ。軸が燃える間に紙などを載せれば、簡単に燃えてくれるのだ。

 薪ストーブの薪を燃やす時は着火剤を使うが、焚きつけの下に置いた着火剤に火をつける時も、軸が長いマッチは便利なのだ。わが家の石油ストーブはアナログタイプで、マッチで火をつけている。爪楊枝や耳かきの代用になるのはもちろんである。仏前に供える線香やロウソクに火を付けるのもやはりマッチだろう。百円ライターでは何か気まずい。

 マッチ産業が撤退するというベタ記事は、昭和がますます遠ざかるようで寂しかった。真っ先に浮かんだのは、桃のマークのラベルだ。桃の他にも燕、馬、象などのデザインも記憶に残っているが、赤地に真っ白の桃の図柄はほのぼのとしていて好きだ。これらは明治時代から変わらず使われているそうだ。

 製造と販売から撤退するのは「兼松日産農林株式会社」で、国内最大のマッチメーカーだ。淡路島に工場があるが、施設の老朽化で撤退を決めたという。製造は来年3月まで続けられるそうだ。同社商標の桃や燕、馬の図柄は譲渡先の会社に引き継がれるというから、まずは安心である。

 撤退の記事が載った直後、徳用マッチの買いだめをしようとネットで調べたが、何と売り切ればかりだった。特に、桃の図柄はやはり人気のようだ。その後、あちこち調べてやっと注文することが出来、先日、桃印の徳用3箱が届いた。

IMG_0015.jpg

 今にも桃太郎が生まれてきそうな桃の図柄に、「品質優良」のレトロな文字がいい。わざわざ「MADE IN JAPAN」の文字が印刷されていることからみて、戦前の輸出の花形だったことがうかがえる。現在もマッチの9割が兵庫県産だそうだ。神戸港に近く、原材料も輸入しやすかったからだという。兼松日産の工場が淡路島というのも納得できる。

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   07:42 | Comment:2 | Trackback:0 | Top
 
 
Comment
 
 May [URL] #mQop/nM.
そうなんですね。
その図柄は、見たことがあるような、無いような・・・
マッチはもう無くなってしまうのでしょうか。
仏壇のロウソクに火をつけるのは、やはりマッチがいいですよね。
ひまじんさんが焚き火にライターを使われているというのに、軽くショック(笑)
あれは火傷しそうになりますよ。
うちはもうずっとチャッカマンです。(登場する機会はほとんどありませんが)
時代とともに、これからも懐かしい物が消えていきそうですね。
 2016.11.24 (木) 11:02 [Edit]
  [URL] #-
    May さんへ

 マッチ産業の衰退は、切ないですね。
昭和がますます遠ざかっていくようです。
でも、マッチがなくなることはないでしょう。
 西部劇で、ガンマンが靴でマッチをすり、火を付けるシーンは格好良かったです。
昔はそんなマッチが売られていました。
 ところで桃の図柄のマッチは、プレミアが付いているみたいですよ。
もっと買っておけばよかった・・・。
 2016.11.28 (月) 08:57 [Edit]






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