女房の深謀遠慮・・・

 春に和歌山の山小屋に戻るまで、例年のことだが、大津の自宅で過ごし、その間私は玄関脇の10畳間に引きこもっている。この10畳間は当初、お客を招き入れる部屋にしていたが、いつの間にか私の書斎にしてしまった。ホーム炬燵やソファーベッド、座椅子、テレビなどを運び込んで、これはもはや独身時代の下宿部屋である。

 女房はこれが気に入らない。「友達が来ても、お茶するのは台所。2階の部屋に移ってほしい」と、追い出しを画策しているのだ。その手始めに、部屋の壁紙が汚れているので、知り合いの業者に張り替え工事を発注。その間は2階に移らなければならず、それを既成事実化しようという魂胆である。

 確かに、壁紙の汚れはひどい。客人が来れば恥ずかしい。この家を建築してから30年になるが、その大半はこの部屋でタバコを吸っていた。友人が集まればタバコを吸って談論風発、北京の大気汚染を笑えないほどの視界不良になる。このニコチン部屋に女房が我慢ならなかったのも分からない訳でない。

 張り替え工事のため、本箱の本を移動させたが、本を立てていた所とそうでない所との汚れ具合は一目瞭然。改めて「これはひどい」と驚いた。

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 タバコの話になるが、今はタバコを吸っていない。2012年1月に禁煙を始めて丸4年になるが、わが人生で最も自慢できる決断だったと思っている。大学生の頃吸い始め、以来この年になるまで禁煙に挑戦したのは5回や6回でない。最も長く続いたのは1週間くらいで、後は朝に決断し、夕方には禁を破った。文字通りの朝令暮改・・・。

 意志薄弱な私が禁煙に成功したのは、ひとえに薬のお陰である。禁煙にあれほど苦労していたのに、あっけないくらい簡単に止められた。薬は3、4週間ほど飲み続けるのだが、最初の1週間くらいはタバコを吸ってもよい。次の週あたりから本数を減らし、私の場合は3週目に男らしく決然と禁煙した。もし薬がなければ、今も吸い続けていると思う。

 ニコチンや煙で汚れた壁紙を見ていると、肺の中も同じように汚れていると思う。禁煙に挑戦していた時、口の悪い人たちは言った。「肺の中は真っ黒。今更もう遅い」。確かに、何十年もタバコを吸い続けた肺は死ぬまできれいにならないと、聞いたことがある。禁煙したことに後悔はないが、今なお、心のどこかにタバコの誘惑に負けそうな自分がいることも確かだ。

 壁紙の張り替えが終わり、部屋は見違えるように美しくなった。早く2階の部屋からここへ移りたいが、そのためにはもっともらしい理屈をこねる必要がある。どうなるやら・・・。

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