森に暮らすひまじん日記

第二の人生を歩む私たち夫婦は、和歌山の生石高原に近い森の中で暮らしています。豊かな自然の恵みにあずかりながら、有機栽培で野菜を育てたり、近くの渓流や海で魚を釣ったりする気ままな日々です。そんな暮らしぶりを綴っています。 
 

日米首脳会談・・・国益か対米追従か

 安倍首相とトランプ米大統領の首脳会談が終わり、その後二人はフロリダに移動し、ゴルフをしながら交流を深めたようだ。それに合わせるかのように北朝鮮がミサイルを発射し、冷水を浴びせた。

 日本共産党の志位委員長は首脳会談についてさっそく「トランプ大統領への追従が際立つ」と批判した。さらに今回の会談は「海外で戦争をする国を作ろうと約束したことにほかならない」ともこき下ろした。

 対米追従を唱えるのは志位委員長だけでなく、民進党や社民党など野党も「トランプべったり」と批判した。日本としての主体性がなく、米国の意向を重視する外交姿勢だと言うのだが、右翼団体も同じような主張をしていることを思うと、少し笑えた。

 東西の冷戦が終わり30年ほどになるが、従来の親分子分の関係もまた崩壊した。国益も安全保障も複雑化し、どの国を相手にしても一筋縄でいかない時代になった。日本は「アメリカのポチだ」という自虐的な批判は、一面的で時代遅れだろう。

 対米追従への非難とは別に、日本の「抱き付き戦術」を批判する人もいる。変な例えだが、誰かと喧嘩する時、相手に抱き付いてしまえば身動きできず、殴られることもない。外交でも同じように、相手国の懐に飛び込んでしがみ付くと、相手はなかなか反撃しにくくなる。

 昨年12月、安倍首相が世界の首脳に先駆けてトランプタワーを訪問したことを、野党は「アメリカに抱き付き、みっともない」と批判した。政権側は意に介さず、金のドライバーまでプレゼントした。そして愛娘のイバンカさんからも褒められた。

 抱き付き戦術は確かに成功したかに見える。トランプさんは尖閣諸島の防衛に協力すると明言し、自動車の輸出、為替操作などの懸案も余り口にしなかった。日本側は胸をなで下ろし、ゴルフまで付いた首脳会談は100点満点と胸を張った。

 ところがどうした訳か、逆にアメリカが日本に抱き付いたのだ。

 トランプさんは大統領選中、在日米軍の駐留経費について日本側の負担を増やせとまくし立て、応じなければ米軍は撤退するとまで言っていた。しかし今回、「この機会に言っておきたいが、日本の国民が米軍駐留を受け入れてくれていることに感謝する」と語りかけたのだ。

 唐突の感謝に日本側は「ウソだろう」と思ったかもしれない。確かに日本負担の駐留経費は75%ほどで、ドイツや韓国などに比べてダントツに高いけれど、この手のひらを返すような発言は何だろう。そう言わせた安倍さんも偉いが、アメリカ側の抱き付き戦術にも魂胆があるかもしれない。

 西洋人は思ったことをズケズケと言い、自己主張も強い。今回の入国禁止措置についてイギリスやフランス、ドイツなどは遠慮せずに批判をしている。日本は難民をほとんど受け入れていないので偉そうなことは言えず、無言を貫くしかないし、首脳会談でも発言を控えた。

 日本は、他を批判したり非難したりするより、褒めるのが伝統的に得意なのだ。仮に抱き付き戦術が失敗した場合は、「褒めて褒めて喜ばせる」戦法がある。褒め殺しは右翼の戦術で逆効果だが、褒めて喜ばせるのだから罪はない。トランプさんには案外この戦法は効くかもしれない。

 とにもかくにも、日米首脳会談は平穏に終わった。うまく行き過ぎたので、これからを心配する声もある。トランプさんは平気で手のひらを返す人でもある。「一つの中国」問題では台湾の肩を持ったが、先日には一転して中国の習近平に微笑んで見せた。

 さて、これからの日米関係はどのように展開していくのだろう。フロリダ招待の費用はトランプさん持ちだそうだが、「ただより怖いものはない」という言葉もあるのだが・・・。


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   14:08 | Comment:2 | Trackback:0 | Top
 
 
Comment
 
 イレグイ号 [URL] #-
褒め殺し、僕もそう感じました。アメリカはそうやって日本をがんじがらめにしてしまう戦法だと・・。
もう、アメリカが何をやろうと日本はそれを支持せざる負えなくなるのだと思います。
無頼であるという生き方が一番だと思いますが、国の生き方も同じであるとするなら、大国の懐に入るということはとんでもない覚悟が必要だと思いますが、我が国の国民はそれほどの覚悟があるのでしょうか・・・。
まあ、凡人の生活、ミクロ的には何の影響もないのかもしれませんが・・・。
 2017.02.13 (月) 21:18 [Edit]
 森に暮らすひまじん [URL] #-
    イレグイ号さんへ

 トランプ大統領の懐に飛び込んだ日本。
無謀なのか、計算し尽した算段なのか。
後者以外の選択は現実的ではないように思います。
中国の圧倒的な軍事力が立ちふさがる中、長いものに巻かれろという安易な選択でもありますね。
ともかく、うまく立ち回るだけではなく、日本の背骨をしっかり見せないといけませんね。
 2017.02.14 (火) 08:55 [Edit]






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