森に暮らすひまじん日記

第二の人生を歩む私たち夫婦は、和歌山の生石高原に近い森の中で暮らしています。豊かな自然の恵みにあずかりながら、有機栽培で野菜を育てたり、近くの渓流や海で魚を釣ったりする気ままな日々です。そんな暮らしぶりを綴っています。 
 

琵琶湖畔を歩く・・・遠くに白い伊吹山

 琵琶湖畔を歩いた。天気は良かったが、湖面から吹いてくる風は冷たく、春はまだまだ先のように感じられた。

 和歌山の山小屋から冬の間だけ大津で暮らしているが、その間は二日か三日に一度くらい湖畔の遊歩道を歩いている。遊覧船が出る浜大津港から大津プリンスホテルまで往復1時間ほどの散策である。あたりの景色を見ながらぼんやり歩くのが好きだ。

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 プリンスホテルに向かって歩いていると、琵琶湖東岸のずっと奥に伊吹山が見えた。普段は靄(もや)がかかっていてなかなか見えないが、こんな日は珍しい。伊吹山は私の故郷の山である。標高は1377m。さほど高い山ではないが、どっしりとした存在感のある山容だ。日本百名山の一つに数えられている。

 作家の司馬遼太郎は、四十数巻に及ぶベストセラー「街道を行く」の旅を近江から始めている。「どうにも近江が好きである」と書くほどのファンである。近江を代表する伊吹山については、「塗料を塗ったような」とも表現している。なるほど、雪の伊吹山はその通りに見える。

 近江ファンでは人後に落ちない随筆家白洲正子さんは著書「近江山河抄」の冒頭で、「岐阜を過ぎてほどなく汽車は山の中に入る。やがて関ヶ原のあたりで、右手の方に伊吹山が姿を現わすと、私の胸はおどった」と記している。今日はその伊吹山がきれいに見え、私の心も躍った。その対岸には、雪を頂いた比良の山並みが横たわっていた。

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       ↓ 比良の山並み
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 湖畔を歩いていて、近年ある異変を感じている。琵琶湖に飛来する渡り鳥といえばカモ類が圧倒的に多く、何百羽が群れていることも少なくないが、いつの頃からか随分少なくなったという印象が強い。

 その代わり、真っ黒の羽に白いくちばしの鳥が幅を利かせているのだ。忍者が白いマスクを付けているような姿で、どこか不気味ないでたちである。気になったので調べてみると、中国あたりから飛来するツルの仲間で、「オオバン」という名前だそうだ。

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 日本野鳥の会の調査によると、琵琶湖では42種約19万8400羽の野鳥が確認され、そのうちオオバンは過去最多の約8万5千羽に上ったという。何と、野鳥の4割以上を占めるという。2013年ごろから越冬のため琵琶湖全域に姿を現すようになったが、なぜ大幅に増えたかは不明という。

 やはり私の印象は間違ってはいなかったのだ。オオバンは琵琶湖の風景を一変させたと言っても過言でない。色とりどりのカモ類を蹴散らし、忍者のような黒ずくめのオオバンがわがもの顔で泳いでいる。オオバンに罪はないが、少し横柄に見える。

 遊歩道を歩き、大津プリンスの手前まで来た。この当たりにはいくつもシバザクラの花壇が作られており、目を凝らすと、1輪、2輪、ピンクの花が咲いていた。春の気配が少しだけ感じられる散歩だった・・・。

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