森に暮らすひまじん日記

第二の人生を歩む私たち夫婦は、和歌山の生石高原に近い森の中で暮らしています。豊かな自然の恵みにあずかりながら、有機栽培で野菜を育てたり、近くの渓流や海で魚を釣ったりする気ままな日々です。そんな暮らしぶりを綴っています。 
 

ボート初釣り・・・イカの釣果は

 朝4時半、目覚まし時計が鳴った。今日は、今年初めてのボート釣りの日だ。それなのに、いまひとつ気分が乗らない。雨が降っていたら釣りに行かなくていい。風が強ければボートを出せない。そんな自然現象を密かに期待する自分が情けない。

 前夜はそれなりにやる気はあったが、いざ朝起きると億劫になってしまうのだ。今年の正月、もっと積極的に生きようと誓ったばかりである。それなのにこの体たらくだ。布団を蹴飛ばし、「よしゃ」と言ってはね起きた。

 由良湾に向けて軽トラを走らせた。すでに東の空は明るく、快晴だ。大型のアオリイカを狙い、生きたアジを食わせて仕留める作戦だ。漁港に立ち寄り、アジを10匹買った。いつもは20匹、30匹と買うが、春のイカは釣れる確率が低く、それだけあれば十分だろう。

 湾奥の漁港からボートを出した。海は凪いでおり、遠出することにした。5か月ぶりにボートを走らせると、何だかんだ言っても気分が高揚してくる。やや肌寒い風を受けながら40分ほど走った。沖合いに島が二つあり、その手前の磯場にアンカーを入れた。

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 生きたアジを針に刺し、20mほど飛ばして当たりを待った。海中を見ると、長い藻が水面近くまで繁っていた。この季節、イカが産卵するため藻場に集まって来るのだ。イカがアジに食いつけば、藻の上に浮かせなければ、糸が藻に絡んでしまう。これが最も肝心だ。

 待つこと30分、竿が満月のように曲がり、続いてジーという音を立てながらリールから糸が出る。イカがアジに食いついたのだ。イカは止まってくれず、沖へ沖へと遠ざかる。リールのスプールを指で押さえ、ブレーキをかけてみるが効果はない。こんなに糸が出れば、寄せるのに難儀するだろう。

 やっとイカが止まり、引き寄せにかかった。春はイカの図体が大きいので、少々引っ張ってもアジを離すことはないが、なぜかイカはアジを離してしてしまった。そのまま待てば、再びアジに食いつくはずだ。案の定食いついたが、またも離してしまったのだ。イカの食い気が悪いのか・・・。最初のチャンスを逃してしまった。

 それから20分ほどすると、またもイカが乗った。一気には走らず、ジリジリと小刻みにリールから糸を引き出し行く。イカは竿先から30m以上離れており、これ以上走られてはお手上げだ。2分ほど待ち、かなり強引にリールを巻いて寄せにかかった。ある程度寄せても、イカは竿を絞り込んで沖に逃げる。その繰り返しだ。

 長いやり取りの末、掛け針のヤエンという器具を糸に装着して送り込んだ。イカまで遠いので、なかなかヤエンが沈んでくれず、ブランコのように揺れながら少しずつ前進する。ヤエンがイカに到達したかどうかは勘というしかないが、合わせを入れるとうまく掛かり、強烈な引きが伝わってきた。

 大袈裟ではなく、いよいよイカとの格闘である。相手は間違いなく2キロ、3キロの大物に違いない。強めに締めたスプールが逆転し、何度も何度も潜られた。悪戦苦闘の末、15mほど沖の海面がガバッと盛り上がり、黄色いイカが姿を現した。息を呑むほど大きい。

 やっと玉網が届く距離に来た。海面はスミで真っ黒だ。玉網ですくおうとしたが、大きすぎて枠からはみ出し、潜られてしまった。また一からのやり直しだ。それでも何とか玉網にイカが入った。しかし、重くて玉網の柄が折れそうになるので、ステンレスの枠を手で持ってボートに引きずり上げた。

 胴の長さ46cm、重さ3キロという大物である。胴体を曲げなければクーラーボックスに収まらない。クーラーの蓋を閉めようとしたら、竿を支えていた左手の指が痙攣し、何分間も苦痛に悶えた。肩で息をするほど疲れたし、達成感もあったのでしばらく休むことにした。

 息を整え、アジを付けて釣りを再開させた。するとまた当たりがあった。竿が45度ほどの角度で海中に没し、糸が出る。おそらく海底深くで食いついたのだろう。イカを底から引き剥がすため、力を込めて引き上げた。竿は大きな円を描いたが、それでもイカはアジを離さない。最初に失敗したケースとは大違いだ。

 そこから先の経過は前述と同じなので省略しよう。仕留めたイカは推定2・8キロほど。これもクーラーに収まりきらず、胴体を曲げて入れた。もう、これ以上釣っても入り切らず、大きなクーラーを持って来ればよかったと後悔もしたが、その一方で、横たわるイカの青い目を見つめていると、これ以上殺生すまいという仏心も頭をかすめた。

          ↓ つぶらな青い目が心に刺さる
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 仏心と言いながら、またまたアジを付けて仕掛けを投入した。半時間ほどすると当たりがあった。もう、有頂天である。随分走られたが、根気よく寄せて仕留めた。これも2・8キロほどの特大サイズ。クーラーに入らないので、アジを生かしていたバケツに入れ、残ったアジは海に帰した。

 バケツに入れたイカは時折、「ブォー」とい音を立てて海水を噴き上げ、私の服がびしょ濡れになった。午前9時という早い時間だが、餌のアジは捨ててしまったので、釣りはこれまで。帰途の風が快かった。心も軽やかだった。帰って女房に巨大なイカを見せれば、驚くだろうななあ・・・。

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   10:22 | Comment:2 | Trackback:0 | Top
 
 
Comment
 
 イレグイ号 [URL] #-
う~ん、すごいです!!
もはや地球上の生物ではないですね~!

食べても美味しいし最高の釣果でしたね!!
「こころも軽やか。」その気持ちは少しはわかるつもりですが、最近はまったくボロボロです・・・。
 2017.04.30 (日) 22:01 [Edit]
 森に暮らすひまじん [URL] #-
    イレグイ号さんへ

 このクラスになると、アオリイカは馬鹿力を出します。
大きいイカはまずいとなんて言う人もいますが、そんなことはありません。冷蔵庫で2晩くらい寝かせれば、もっちりして、甘いですよ。
 今日は、お疲れさんでした。
お土産までいただき、恐縮です。
 2017.05.02 (火) 18:37 [Edit]






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