森に暮らすひまじん日記

第二の人生を歩む私たち夫婦は、和歌山の生石高原に近い森の中で暮らしています。豊かな自然の恵みにあずかりながら、有機栽培で野菜を育てたり、近くの渓流や海で魚を釣ったりする気ままな日々です。そんな暮らしぶりを綴っています。 
 

アオリイカ3・1㌔・・・

 私たち夫婦は先日、紀ノ川のほとりにある知人の家に招かれた。地場産業の社長さん、銀行マン、多芸な大工さん、そして私たちを含めて五人の集まりである。手土産として、先日釣ったばかりのアオリイカの刺身を持って行った。

 刺身は、重量2・8㌔㌘のイカの半身で作った。身は分厚いので、飾り包丁を入れて食べやすくした。半身だけなんて「ケチやなぁ」と言われそうだが、五人なので十分な量である。手前味噌になるが、みなさん甘くて美味しいと言ってくれた。

 魚のサイズには、食べごろというものがある。真鯛なら40センチ前後らしいが、60センチ、70センチの大きさになると味が落ちると言われる。鮎も料亭に出荷するサイズは15センチと小ぶりである。魚は総じて大き過ぎると大味なのだろう。

 アオリイカの釣り場で、800㌘くらいの中型が釣れると、「食べごろやねぇ」と言ってくれる人がいる。そして、2㌔を超える大物の場合は、明らかに羨望が滲む表情なのだが、「身が硬いから、天ぷらくらいしか食べられない」としたり顔で言う人もいる。私も初心者の頃、そう信じていた。

 しかしそれは大きな誤解だ。3㌔の巨大サイズでも実に美味しいのだ。冷凍した身を冷蔵庫で2晩寝かせれば、刺身はもっちりして甘みが増す。足の付け根にあるネバネバした筋肉部分は、食べ応えのある最高部位だ。足はお好み焼きの具として重宝する。

 結婚式の乾杯の発声もそうだが、延々と前口上が続くと辟易する。当ブログも同じであり、前書きが長い。今回のブログも同じで、アオリイカの大型を釣った自慢話を書きたかっただけなのだ。

 今年の春イカ釣りは遅めのスタートだったが、4月末、ボートから重量3㌔を筆頭に2・8㌔の2杯、計3杯を釣った。そして、気を良くして望んだ2回目の釣行は、昨日の5月11日のことだった。餌の生きたアジは途中の漁港で買い求めた。

 場所は例によって、由良湾を少し出た岩場の近くだ。ボートを走らせていると、予報とは違ってそこそこ風がある。うねりもあり、時折り、大きくボートが揺れる。

 ポイントに到着すると、生きたアジの尻尾に針を打ち、自由に泳がせた。藻が水面近くまで伸びており、これに糸が絡まればイカを取り込むことは至難の業だ。1時間以上も当たりがなく、藻を心配するのは捕らぬ狸の皮算用だと苦笑する。

 午前8時過ぎ、ジリッ、ジリッとリールからゆっくり糸が出る。イカが泳いでいるアジに食いついたのだ。それからのやり取り、ヤエンの投入、取り込みのてんやわんやはいつも書いているので、略・・・。無事玉網に入ったイカは2・7㌔ほどだった。

IMG_0046.jpg

 そして40分ほど後、ジリッと1回糸が出ただけで動きがない。2分ほど待って糸を張ってみると、イカは猛烈に走った。寄せようとするがなかなか近付いて来ず、辛抱たまらずヤエンを装着して勝負に出た。合わせは早いと思ったが、やはり空振りになった。

 すかさずアジを付け替え、同じような場所にアジを放り込んだ。10秒とかからないうちに、竿先が少し曲がった。案の定、先ほどアジを離したと思われるイカが再び乗ったのだ。うまくヤエンに掛かったが、強烈な引きに耐え、長いやり取りが続いた。

 そして突如、海面が盛り上がり、巨大なイカが姿を見せた。玉網が届く所まであと少しだが、何回も潜られてしまう。それでも渾身の力で引き寄せ、玉網を差し出すが大き過ぎて入らない。イカが反転して潜ろうとした時、大量の墨をこちらに向けて吐いた。私は頭からズボンまで墨を浴びた。

 寄せてもう一度、玉網を差し出したが、入らない。イカはまたも反転して潜った。その時、同じように墨を浴びた。メガネは墨で曇り、前が見えない。メガネを外して裸眼でやり取りし、三度目の正直、何とかボートに引き上げた。「ドスン」という音が大きさを表していた。女房の計測では、3・1㌔㌘。

 心臓が張り裂けるような緊張感・・・。アオリイカ釣りは実に面白く、もっと行きたい思う。けれど多くの子孫を残すであろう巨大イカの殺生は、柄にもなく心が痛むのだ。仏心・・・今からそんなに枯れていいのだろうか。

IMG_0047.jpg

 
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   10:52 | Comment:4 | Trackback:0 | Top
 
 
Comment
 
 亀丸 [URL] #-
お久しぶりです。
師匠、絶好調ですね!
それだけの大物なら、墨を被っても腹が立ちませんね。勲章です。
私も一度でいいからそんな大物を釣ってみたいです。
すごい・・・。 2017.05.12 (金) 12:56 [Edit]
 森に暮らすひまじん [URL] #-
    亀丸さんへ

 久し振りですね。お元気ですか?
2回続けて3キロを釣り上げ、幸運でした。
墨をかぶっても腹は立ちませんが、ワークマンで買ったズボンがもう使えません。
2000円ほどですから、ま、いいかって感じです。
大物期待していますよ。
 2017.05.12 (金) 18:28 [Edit]
 イレグイ号 [URL] #-
連日の好釣果、すごいですね!

和歌山市の沖は沈黙です。(僕だけですが・・・。)
 2017.05.13 (土) 17:06 [Edit]
 森に暮らすひまじん [URL] #-
    イレグイ号さんへ

 お陰さまで好釣果です。
3キロオーバーは捌くのに時間がかかります。
と言っても、捌くのは女房の仕事です。
指の力が強くないと、皮をむけません。
私は女房の側に立ち、せっせとキッチンペーパーを差し出す役目です。
 
 2017.05.15 (月) 18:21 [Edit]






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