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トランプさん、失礼ながら一言・・・

 米朝対話を巡るトランプ大統領を見ていると、おもちゃがいっぱい詰まった箱を開け、大はしゃぎしているようにしか見えない。箱の中には、首脳会談を行いましょう、非核化します、弾道ミサイルなど軍事挑発は行いません・・・などという喜びそうなカードが入っており、トランプさんは無邪気に高揚し、その場で首脳会談を約束してしまった。

 同席したホワイトハウス高官たちが「ちょっと待って」という暇もなかったらしい。トランプさん自身、不動産取り引きで多くの成功体験があり、俺ならうまくやるという自信があったのだろうが、外交交渉をビジネスと一緒くたに考えているとすれば、馬鹿げている。

 トランプさんのこれまでの言動を見てみると、関西弁で言う「ええかっこしぃ」、それも極めつけの自己顕示欲の強い性格だ。彼のツイッターは子供が自慢ごっこしているようで、「チビ」とか「ロケットマン」など品位のない言葉も少なくない。もしそれが本当の姿だとしたら、米国民はとんでもな人を選んでしまった。

 そんな彼が北朝鮮の策動に飛びついたのは、自身の立場が危ういからだろう。ロシア疑惑が深まり、中間選挙は苦戦を強いられている。これといった外交成果もない。ここはもう起死回生の一打を放つしかなく、あえて甘い餌に食いついたと見るべきだろう。

 トランプさんの辞書に「急がば回れ」という言葉はなどないように思える。日本には拙速を戒める言葉がたくさんある。「せいては事を仕損じる」「あわてる乞食はもらいが少ない」「待てば海路の日和あり」・・・。表現の豊かさは日本文化の多様さにも通じるが、さてアメリカではどんな語彙(ごい)があるのだろう。

 5月中に首脳会談が行われるらしいが、本当に成果が出せるのだろうか、大いに疑問だ。北朝鮮は世界を欺きながら核開発を続けてきた。そしてつい先日まで、威勢のいい言葉で米国を口撃していた。その舌の根の乾かないうちに、手のひらを返して「核を手放してもよい」と言い出したのだから、にわかに信じよという方が無理である。

 それなりに北朝鮮にも切実な事情があるのだろう。国連の経済制裁が効いてきて、軍や配下に不満が蓄積されれば、不穏な空気も生まれかねない。金委員長には最も懸念される事態だ。体制維持のために、清水の舞台から飛び降りたのだろうが、核を手放す気など毛頭ないと思うが、どうだろう。

 北朝鮮にしてみれば、トランプさんの鼻先に人参をぶら下げ続け、時間を稼ぐ魂胆だろう。「これまでかかった金を出せ」「食糧を支援してほしい」「油がほしい」などとつぎつぎ要求を出してくるはずだ。そこをどのようにかわして核放棄に繋げることが出来るか、トランプさんの外交の手腕が試されよう。

 もちろん、北朝鮮に核を放棄してもらわなければ困る。ただし、日本に届くミサイルは残るし、化学兵器もある。トランプさんが勝手な交渉すれば、取り残されるのは日本だ。しかも拉致問題は未解決。米国にそんなうまい手があるのだろうか。悲鳴を上げているのは、尻を拭かされるホワイトハウスの面々だろう。
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