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北に翻弄されるトランプ・・・米朝会談も中止

 トランプ大統領と金正恩朝鮮労働党委員長のパフオーマンス合戦はいい勝負だ。いや、このところは金委員長に軍配が上がるかもしれない。

 大統領は、北朝鮮とトップ会談をやりたくて仕方ない様子だった。目立ちたがり屋の彼にしてみれば、シンガポールで金委員長と握手する光景は、全世界の耳目を集め、ぞくぞくとするほどの高揚感を感じるはずだった。

 しかし今日25日、大統領は突如トップ会談を中止すると発表した。会談に前のめりの大統領を羽交い絞めにし、条件が整わないとの理由で中止させようとする側近の姿が目に浮かぶ。大統領にしてみれば、おもちゃを取り上げられた子供の心境に近かろう。

 そもそも、金委員長の平和攻勢に飛びついたのは軽率だったのではないか。米の中間選挙やロシア疑惑を見据えて、大統領側に有利になると踏んだのだろうが、北はそれほど甘くない。生きるか死ぬかの試練に耐えてきた北の外交は、大統領お得意の取り引きなんて甘っちょろい。

 金委員長は、中国の習近平と二度も会い、後ろ盾になってもらった。さらに、金委員長は直接口を開かず、外務次官ら高官に発言させて米国を翻弄しているのだ。対する大統領は、ツイッターで金委員長を持ち上げたり下げたりしているのだから、言葉に重みはなく、軽く見られているのだ。

 さて、パフオーマンスの最たるものと言えば、北の核廃棄をアピールする核施設の爆破だ。核実験のための坑道が吹っ飛ぶ光景は、映像的に見れば迫力がある。しかし、それだけである。

 爆破は、核開発の隠ぺい工作ともとれる。爆破に立ち会ったのは30人かそこらのメディア関係者だけだ。核廃棄を検証出来る専門家は立ち会っていないし、記者から線量計を取り上げたとの報道もある。メディアにしてみれば、遠路はるばるダイナマイトの威力を見物しに来ただけである。

 私はこんな妄想に取りつかれる。爆破した坑道の奥に、申告以外の核爆弾や生物化学兵器を隠しておき、IAEAの査察官でも容易に発見できないようにしておくのだ。その兵器が必要になった時は、北が得意の人海戦術で掘り出す魂胆ではないか・・・。北ならやりかねない。

 爆破といえば、ひとつ思い出すことがある。大津市に住んでいる私は1992年の今頃、琵琶湖畔の「幽霊ビル」が日本で初めて爆破解体されるのを全国中継のテレビニュースで繰り返し見た。巨大なコンクリートの塊があっけなく崩れ落ちるのを見て、爆発力のすごさに驚いた。この爆破には4万人以上が現場で見守ったという。

 幽霊ビルは、大阪万博の客を見込んで地上11階、高さ36mのホテルが建設されたが、途中で資金難に陥り建物は雨ざらしのまま放置された。この廃墟は若者たちの溜まり場になり、問題にもなった。今は県がここを買い取り、自然豊かな憩いの場として活用されている。

 それにしても、人々はなぜか爆破シーンが大好きだ。だから北の茶番劇と分かっていても、アメリカやイギリスから重い機材を担いでプンゲリという核実験場にやって来た。北の核廃棄など、途方もなく長い道のりだろう。みんなそれを薄々知っている・・・。
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