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ナメコが出た

 山で暮らしていると、季節の移ろいを敏感に感じることが出来る。2月末から3月にかけて、ウグイスの初鳴きが春を告げてくれる。山菜が採れ始めると、もう春爛漫だ。やがてアサギマダラという美しい蝶が舞えば、夏はもうそこだ。

 そして10月も半ばに近づくと、まずは原木栽培しているナメコが出てくる。秋だなぁとしみじみ実感する。続いて、ヒラタケ、クリタケ、ムキダケが順次発生する。最後にシイタケが出てキノコの季節が終わる。

 山小屋裏の杉林で、キノコの原木栽培を始めてもう10数年が経つ。この季節、毎朝キノコ畑を見回るのが日課で、発生が始まると、わくわくする。キノコには不思議な魔力があると思う。

 1週間ほど前、数十本はあるナメコの原木のうち2本から、マッチ棒の先ほどの大きさのナメコが出てきた。すると、みるみる大きくなり、1週間ほど経つと500円玉ほどの大きさに成長し、収穫できるようになった。

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 ナメコの初物は、朝の味噌汁にした食べた。市販のものよりぬめりが格段に強く、ツルンと喉を通った。夜は、大根おろしにポン酢で食べた。独特の歯ごたえがあり、山の風味がしみわたる。とっておきの飛騨の地酒を燗にして楽しんだ。 これがまた燗酒によく合うのだ。

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 キノコには魔力のようなものがあると書いたが、実際、魔物に取り付かれた人は多い。長野県では10月11日現在、キノコ狩り中に16人が遭難し、死者は何と11人に達しているという。他府県の状況は分からないが、長野県だけでこれである。

 今年はキノコが豊作で入山する人が多いため、遭難者も増えたのだろう。多くは無我夢中でキノコを探しているうち、急斜面や崖から転落するというケースが多いらしい。キノコがある場所は親子の間でも秘密とされており、人に場所を知られたくないので単独行が多く、だから危険も増すのだ。

 毒キノコを食べて命を落とす人も後を絶たない。私も近くの山を歩いていて、美味しそうなキノコと出くわすことがある。採りたいという誘惑にかられるが、やはり命が惜しい。その点、自分で菌を打ち、栽培している分には安心だ。キノコが出そろえば、キノコ汁を楽しみたい。


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