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美味しい魚が食べたいから・・・

 魚釣りについて、一つ腑に落ちないことがある。「川魚は食べない」と言いながら、鮎を釣る人がいる。決してまずくはないクロダイを釣っても、「魚は余り好きじゃない。あんた持って帰る?」と、話しかけられたこともある。

 釣りは古来、趣味とかゲームとかではなく、食べるために行う狩猟活動の一つである。縄文時代の人々もそうであったように、魚を釣り、獣を狩り、山野で木の実や山菜を採取する。たくさん採れれば大喜びする。

 だから、魚を釣っても食べないというのは、人間の欲求や道理に反するとさえ思うことがある。「無用の殺生はするな」という先祖からの戒めもあるが、日本人の心の中には殺した生き物は美味しく食べ、成仏してもらおうという宗教観もあると思う。

 私が釣りを愛する大きな理由の一つは、美味しい魚が食べたいからだ。ブログが縁で交流するハンドルネーム・イレグイ号さんから釣りの誘いがあった時、渡りに舟とばかり飛びついたのは、美味しい魚が食べたいという一心からだった。

 イレグイさんからの事前のメールによると、朝一番に鯛を狙い、そのあとは太刀魚を釣るというものだった。鯛に太刀魚という豪華なダブルヘッダーに、口元が緩む。イレグイさんの愛艇で和歌山市内の港を出たのは、午前5時35分ごろだった。

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 船底の貝殻を落としたばかりという船は、快調にスピードを上げ、友ヶ島の南側を目指した。小一時間でポイントに到着すると、すでに1級ポイントには遊漁船や漁船が集結していた。この船団の中に入ろうものなら、様々な嫌がらせをされるというから、怖い話だ。

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 船団を遠巻きに鯛釣りの開始だ。タイラバという疑似仕掛けを海底に下し、10mほど巻いては再び海底へ。この繰り返しである。30分ほど経った頃か、小さな当たりがあり、合わせると、ホウボウという魚が釣れた。イレグイさんから「煮付けにすると、美味しいですよ」という声が飛んできた。

 この後、淡路島の洲本市沖に移動し、太刀魚釣りに挑んだ。私が1匹釣る間にイレグイさんは3匹を釣るペースだ。80mほどの海底に仕掛けが落ちたかどうか今一つ分からず、釣果が伸びない。それでも、太刀魚の幅が指4本から5本という大物も含め、二人で15匹前後、釣れた。

 イレグイさんは、再び鯛のポイントに船首を向けた。私にどうしても鯛を釣らせたかったのだろう。しかし期待に応えられなかった。ただ、イレグイさんは30㎝ほどの色鮮やかな真鯛を釣り上げた。さすがである。彼はすべての釣果を私のクーラーボックスに入れ、持ち帰らせてくれた。

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 その夜は、鯛と太刀魚の刺身三昧である。鯛はガスバーナーで炙って食べた。皮と身の間にある脂が沁み出して美味しい。太刀魚は皮の張りと身の柔らかさが絶妙である。家内の好物は太刀魚のフライだ。パリッとした衣に包まれた白身はホクホクである。

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 そして翌日の昼食は、太刀魚を蒲焼きにして丼で食べた。軽々しく絶品なんて表現をすると値打ちが下がるが、柔らかい身の舌触りと甘みは、やはり絶品だった。そして夜は、ホウボウと鯛のアラを煮付けにした。太刀魚は冷凍庫にたくさん納まっており、当分、太刀魚料理が楽しめる。

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 海釣りも鮎釣りも、釣りを続けているのは美味しい魚が食べたいからだ。余計な理屈はいらない・・・。

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コメント

No title

そうですよね、食べるためだけに釣る、私もそう思います。
私は朝が大の苦手なので釣りには行けませんが。
新鮮な魚で、なんと豪華な食卓でしょう!
羨ましいです~
ニュージーランドは海に囲まれているのに魚は高いし種類がないし新鮮ではないです。
思うに需要がないからでしょう。イギリス文化では魚はほぼ食べないようです。

No title

先日はお疲れさまでございました。
多彩なお料理、見るからに美味しそうですね~。

魚は食べるために釣る。
同感です。どうも世間では嫌われているらしいチヌやボラも美味しい魚だと思います。僕の周りにもそうやって選り好みする人たちがいますが、本当に魚釣りが好きなのだろうかと考え込んでしまいます・・。

どんな潮を選んで釣りに行くかというのは悩みどころです。タチウオだけを狙うのなら小潮とか若潮は流れが緩やかで底を取りやすいのですが、それでは真鯛が期待できません。
この日は大潮だったので潮止まりの時間を選んでポイントに向かったのですが、やはり底立ちを取るのは難しかったです。

タイラバはお互い朝一で釣りたかったですね。
僕もまだまだ覚えなければならないことばかりです。
ぜひともまた、ご一緒くださいませ!!

No title

   May さんへ

 朝が弱い。でも、魚は夜によく釣れるのです。ただし、釣りは結構体力勝負です。体調とも相談して下さい。
 ニュージーランドは日本のように海に囲まれていますの、魚介類が新鮮で、様々な魚が市場に並ぶ光景を思い浮かべていました。要するに魚の食文化が今一つなのでしょうね。何か、もったいないなぁと思います。
 

No title

    イレグイ号さんへ

 先日はありがとうございました。船頭さんは気を遣いますね。
 チヌもボラも大好きです。私の知っているミナミの割烹店の主人は、料亭「吉兆」の暖簾を分けてもらった人で、ボラの美味しい食べ方を教えてもらいました。確かに美味しいです。
 由良湾で釣りをしている私には、潮のことはさっぱり分かりません。微妙なのですね。また、お願いします。
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