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熟成を待つ吊るし柿

 晩秋の今、わが山小屋の軒下に吊るした干し柿は、冷たい風に吹かれながら熟成の時を待っている。

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 家内の干し柿作りに対する熱意は、並々ならぬものがある。私には一切手出しさせない。山小屋で干し柿作りを始めて10年になるが、最初の4、5年は失敗ばかりだった。それだけに、美味しい干し柿を作りたいという思いが強いのだ。

 干し柿は、冷たい風に晒され、甘みが引き出される。わが家は標高800mの高地にあるので寒さは厳しく、晩秋は北風が吹き付ける。その代わり、山特有の霧が多く、カビが発生しやすいのだ。失敗のほとんどはカビだった。

 カビを防ぐあの手この手は後で書くとして、問題は柿の入手だ。道の駅のような地元産品を扱う店で買うことが多かった。昨年は、知人の紹介で生石山の中腹の柿畑で採らせてもらった。この年は豊作で、採り切れずにそのままになっていたのをタダでいただいたのだ。

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 柿の種類によって、出来栄えが全然違う。私たちが最高と思うのは、種無しの「ひらたね柿」だ。秋になると和歌山地方では、焼酎などで渋抜きをした合わせ柿が売られている。この渋いままのひらたね柿を干し柿にするのだが、甘さが半端じゃない。

 この前、柿畑を見に行くと、農家のご主人が柿を収穫していた。家内はご主人ににじり寄り、猛烈にアタックをかけた。すっかり友達になり、携帯の電話番号を交換するまでになった。もちろん柿をとらせてもらおうという魂胆からである。

 そして大津の自宅に帰った時、家内は大津名物の和菓子を買い、農家に届けるという如才なさである。するとご主人から家内に「柿を取りにおいで」という電話があった。特大の柿をコンテナ1杯も採っておいてくれた。お金はいらないというご主人だが、それなりのお金を包んだ。「来年もよろしく」という意味が込められている。それでも格安である。

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 今回作った干し柿は120個ほど。皮をむいて4個づつ紐に通し、吊るす前にはカビを防ぐため数秒間熱湯にくぐらせた。これらの作業はすべて家内が行い、私は軒下のフックに紐を引っ掛けるだけだ。だから貢献度が小さく、干し柿を食べる時、遠慮がちになる。

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 家内は毎日、天気予報をチェックする。雨や霧が出やすい天気だと、部屋の中に柿を移動させる。干して10日ほどしたら、カビを防ぐため焼酎を柿に噴射する念の入れようである。柿を柔らかくするため、優しく揉むのも重要だ。変な話、キン●マの柔らかさになれば上等である。

 間もなく干し柿は完成する。今年もカビを防ぐことができ、上々に仕上がったはずだ。テレビなんかでよく聞く「極上のスイーツ」なんて言わないが、これはもう高級和菓子である。甘い・・・。

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コメント

No title

干し柿が吊るされた光景、とても懐かしく感じます。というより、実は干し柿を優しく揉んで、のくだりでキン●マが出てきて爆笑していました。いい下ネタに巡り合わない今日この頃ですが、ありがとうございました(爆)

No title

ひまんじさん、
今日はお世話になりました。
ありがとうございました。

あの干し柿には奥様の血のにじみ出るような努力があったのですね~。
程よい甘さといい、プロポーションといい、まさしく極上スイーツだと思います。

おみやげにいただいた干し柿も楽しみに味あわせていただきます!!

No title

    ボーダさんへ

 その柔らかさをボーダさんの実感としてご理解いただき、有難うございました。
理想の状態をなかなか表現するのが難しく、つい不謹慎なことになってしまいました。失礼しました。

No title

イレグイ号さんへ

 自然薯掘りができなくて、残念でした。
来年は是非、楽しんで下さい。
 NBOX、いいですね。
夫婦ともども、気に入ってしまいました。
まだ軽トラは動きますから、中古が出てきそうな数年後に検討したいと思います。
 15日、お世話になります。
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