森に暮らすひまじん日記

第二の人生を歩む私たち夫婦は、和歌山の生石高原に近い森の中で暮らしています。豊かな自然の恵みにあずかりながら、有機栽培で野菜を育てたり、近くの渓流や海で魚を釣ったりする気ままな日々です。そんな暮らしぶりを綴っています。 
 

【夫と妻の日記】 森の中の郵便配達屋さん

 もう20年前のことだ。和歌山の瀞峡へ家族で旅行した。帰りは奈良県の北山に通じる細い道を走って1時間くらい経った時、道路の右手に、驚きの光景が飛び込んできたのだ。
 道路から100メートルほどの高み、その急斜面に、十数軒の民家がしがみつくように建っていた。どうしてこんな崖のような所に家があるのだろう。段々畑が作れるような場所でもない。
 軒先に洗濯物が干してあり、人々が暮らしているのは間違いない。先祖代代、この急峻な土地で生の営みが続けられてきたのかと思うと、なぜか厳粛な気持ちになり、感極まって涙が出そうになった。
 その道路沿いに、ぽつんと小さな郵便局があった。あの急斜面に住む人たちにとって、なくてはならい郵便局なのだろう。今も、あの民家と郵便局は忘れる事が出来ない光景なのだ。
 小泉首相が、郵政民営化を掲げて選挙を大勝し、民営化が実現した。民営化がいいか、悪いか分からない。でも、民営化のあおりを受けて瀞峡からの帰りに出会ったあの郵便局がなくなるようなことがあれば、許せないと思う。
 そうなんです。夫婦で森に暮らすようになって、郵便局、郵便屋さんの大切さをかみしめています。身内に郵便関係者はいませんよ。宣伝ではありません。
 今日の山小屋は小雨が降って霧が立ち込めています。下界はきっと雨なのでしょう。
 午後2時ごろ、バタバタっといつものバイクの音。森の中の郵便配達屋さんがやってきました。私が突然カメラを向けたのでビックリされて・・・
 霧の中を郵便配達? いいえ・・・ 。
新聞を配達してくれたのです。いつもこの時間に朝刊を届けてくれるのです。森の中の郵便配達屋さんは、新聞配達屋さんでもあるのです。雨の日も風の日も、そして雪の日も。森に都会から届く便りと、新聞を届けてくれるのです。
 いつも、いつも、ありがとう。

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   19:15 | Comment:9 | Trackback:0 | Top
 
 
Comment
 
 サボ10 [URL] #9wIXYclI
引っ越しのため明日から3W程度自宅でインターネットが使用出来なくなります。
新聞をとらないテレビも見ない我が家にとって、情報において陸の孤島状態。
なんでも過多になりがちな現代、それも良いかと思う反面、最近は災害関係の
タイムリーな情報が命綱になることもあるので、やはり情報なしでは生きて
行けない時代なのだなぁと思います。山の暮らしでは、関わる人々に対する
感情も都会のそれとはずいぶんと違うんでしょうね。
”人間らしい暮らし”またまたうらやましいです!
またまた羨ましいです 2008.08.30 (土) 23:44 [Edit]
 ハカマ [URL] #-
都会では当たり前に思っていた郵便局が近くにないと不便を感じます。
家内は車の運転が出来ないので、ポストが遠くなっただけでも不自由だと言っています。
こちらに来てからは、私がアッシー君になってポストやコンビニに郵便物を持っていきます。
家内には車の免許を取るように言っていますが、還暦を過ぎてからの自動車免許の取得は難しいかも分りません。
郵便ポスト 2008.08.31 (日) 04:19 [Edit]
 sato [URL] #-
ハカマ様
はじめまして。
わたしは、1952年生まれですが、3年ほど前に免許とりました。
それまでは都会暮らしで必要を感じなかったのですが、転居して必須になったので、じゃ、ということで教習所に3ヶ月通って、仮免は1回試験中のアクシデントがあって落としましたが、路上試験・センターでの免許取得試験、共に1回で通りました。
若いモンの免許は親がかりですが、おばちゃんは落ちる度にかかる費用がもったいなくて、気合い!で勉強しましたよ。路上試験のエリアは、知らない地域は、歩いて検証したりしましたし。
紙の試験は、若い人、半分以上が落ちていてびっくりしました。
これは「国語力」かな、と思いました。
今はバリバリと乗っていて、重宝しています、免許。

友人の奥さんで60歳を過ぎて、ご主人が脱サラ農業で徳島の田舎暮らしになるので、やはり取得された方がいます。
彼女も、4か5ヶ月かかったように聞いています。
取得直後に田んぼの中に飛びこんだという「事故」があったようですが、今は狭い道を上手に運転されています。
ちなみに、教習所の指導員も心得ていますよ。わたしの時は「原付バイク、のりますか、今後」と聞くので、「ぜったい乗りません」っていったら、必須のバイク実習を見学で実習済みのはんこ押してくれたり。
友人で持っていない人に「とりなよ、お母さんの通院とかでも送ってやれるし、便利だよ」というのですが、「いいよ、もう歳だし(同い年)」というばかり。要するに「気持ち」です。
わたしは「その気になれば、いつでもなんでも、可能性あり」と思いこんでいるオバカ系のタイプなので・・・「限界は自分がつくる」と。
授業は最前列で、ノートとって学生みたいでおもしろかったです。
わたしが通った教習所で、77歳の人がとったという話を聞きました。行きつけの美容院でも71歳だったかの方がとったという話も。
ハカマさま
奥様、大丈夫ですよ、時間と若い者の1・5倍ほどの費用をかけて真剣に取り組めばとれます。そして、毎日ハンドルを握ることです。慣れ、ですから。
以上、みしらぬ方とはいいながら、こちらでお会いするご縁。年配で免許取りして活用している体験を厚かましくも書かせていただきました。
ひまじんさま、ごめんなさい。
失礼しました。

フィンランドの奥の田舎にいった時に、地域を通るバスが郵便配達していました。
もちろん、お客は彼は郵便物をお店においたり、人里離れた1軒家におろすときは、待っているんですけど・・。
そんなことを思い出しました。
ハカマさまへ 2008.08.31 (日) 11:43 [Edit]
 森に暮らすひまじん [URL] #-
 引っ越しですか。大変ですね。今度ブログを再開される時は、URLでアクセスできるようにしておいて下さいね。
 情報過多より、陸の孤島の方が真実が見えてくるかも知れません。災害情報も余り役に立ちそうにもありませんし・・・3週間後を楽しみにしています。
サボ10 さん、ありがとうございます 2008.08.31 (日) 15:37 [Edit]
 森に暮らすひまじん [URL] #-
 奥様、ぜひ免許に挑戦して下さい。案ずるより産むがやさし・・・ですから。
 女房の友達は故郷の愛媛にUターンし、農業をしていますが、免許を取って頑張っているそうです。女性の還暦なんて、まだまだ女盛りですよ。
satoさんのおっしゃる通りです 2008.08.31 (日) 15:45 [Edit]
 森に暮らすひまじん [URL] #-
 免許とったのですね。田舎(?)は車がないと、不便ですからね。いつかは、車遍路ですね。
 車の事故に遭われているので、きっと安全運転でしょう。ただ、ガソリン代が高いので、ひまじんも困っています。
satoさん、ハカマさんは喜んでいると思いますよ 2008.08.31 (日) 15:50 [Edit]
 ハカマ [URL] #-
皆様にコメントを頂いて感謝しております。
早速、このコメントを奥さんにも見てもらいました。まだ思案中のようですが、結論がでたら報告いたします。
ありがとうございました。
ありがとうございます 2008.09.01 (月) 04:34 [Edit]
 ノル [URL] #-
お二人の文章が上手ということもありますが、
なんだか感動してしまいました。
みんなに感謝される郵便屋さんも、きっと自分のお仕事に誇りをもっているのでしょうね。
 2008.09.01 (月) 11:05 [Edit]
  [URL] #-
私は以前郵便の配達の経験があります。大変なのは一軒だけではありません。一日のうち何度も階段を上ったり、坂を上ったり、まして田舎の郵便配達はそれこそ大変だと思われます。配達は出来ればポストまでがありがたいです。感謝する気持ちがあるのであれば出来るだけご自身で新聞なり郵便物を取りに言ったほうがいいと思います。誤解しているようであればすみません。
 2010.01.14 (木) 21:54 [Edit]






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