森に暮らすひまじん日記

第二の人生を歩む私たち夫婦は、和歌山の生石高原に近い森の中で暮らしています。豊かな自然の恵みにあずかりながら、有機栽培で野菜を育てたり、近くの渓流や海で魚を釣ったりする気ままな日々です。そんな暮らしぶりを綴っています。 
 

【夫の日記】 罵詈雑言が飛び交う断熱工事

  もしあなたが透明人間になって、ひまじん夫婦の大工作業を見ていたら、笑い転げるかもしれない。決して面白がらせようなどとは思っていない。本人たちはいたって真剣で、真面目な取り組みなのだ。
 ひまじんが暮らす山小屋は、山の斜面に建っている。だから、家の半分が空中にせり出していて、その部分を柱で支えている。冬になると、北西の風がこの縁の下に吹きつけ、居間や寝室の床が冷たく、薪ストーブをガンガン焚いても室温が上がらない。なにしろここは標高800メートル余りで、雪も降るし、気温はマイナス6度とか、7度まで下がるのだ。
 普通の家なら床下に断熱材が入っているが、安普請だったためフローリング一枚だけなのだ。そこで、床下に断熱材を入れる難工事に挑んだのだ。
 厚さ3センチの発泡スチロールを床下に並べ、これを下から厚さ5ミリのベニヤ板で押さえつけるという理にかなった工法である。まずはベニヤ板の表裏に防腐剤を塗り、準備万端だ。
 板を支える梁を取り付けるなど、こまごまとした下準備に取りかかる。ひまじんは几帳面な性格なのできっちり寸法をとって、ぴたりと合うようにしたいが、どこでどう間違えたのか、いつも寸法が大き過ぎる。1回切ってもまだ入らない。2回、3回と切り直す。梁は全部で40本もあり、難渋しながらの作業が延々と続くのだ。女房は余りの要領の悪さにあきれて、せせら笑っている。
 まあ、今のうち笑っておけ。次からは女房も作業に加わらなければならない。ひまじんが寸法通り発泡スチロールを切って何種類かの雛型を作る。これに合わせて女房がカッターナイフで切っていく。
 「ちょっと、これどうなってんの。左右の長さが5センチ以上違うじゃないの」と女房。「間違うこともあるわな。そこは臨機応変にやればええがな」と言い返すが、なるほど非はひまじんにある。けれど、女房のように杓子定規では喧嘩ばかりになって前に進まない。
 さて、板を下から張り付ける作業。一番高い所で2メートほどあるので、最も難しい作業だ。一方を押さえつけていると、女房が支えるもう一方が落ちてしまう。
 「私は背が低いので、手が届かんのや」と女房が文句を言う。こちらとしてもドリルでネジくぎを打つのに必死で、「やかましい!」と怒鳴りたくもなる。挙句の果て、板がべろーんとはがれて落ちる。もう一度やり直し。
 しかも、板を梁に合わせるのも難しい。「もっとこっちに押せ」と言えば、「こっちとはどっち?」と女房が訳の分からんことを言う。しかも、「手が痛い」「板が頭の上に落ちた」などとうるさい。そもそもこの工事は2人では無理なのだ。それは分かっているのだが・・・
 ともかく、女房の暴言にも耐えて、4日で完成した。隙間が出来るなどずさんな所もあったが、芸の細かいところを発揮して、うまく塞ぐことが出来た。
 さて、効果があるかどうかが問題。まあ、常識的には寒さを防いでくれるはずだ。この工事は、ストーブの薪を節約するというのも大きな目的だ。今年の1月、余りの寒さと、薪が恐ろしいほど減っていくので、滋賀の自宅に逃げ帰った。
 山で暮らす仲間たちは、逃げ出す私たちを「裏切り者!」と揶揄した。この冬こそ、そう言われないよう工事に取り組んだ面もある。もちろん、私たちは1日でも長く山小屋にとどまりたいとの思いが強いのだ。

コンパネに防腐剤を塗る 004

断熱工事・シイタケ 005

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Comment
 
 まるまる [URL] #-
プロのような仕上がりですね。

断熱効果バッチリでしょう。

あちこち痛くなっていませんか~~v-15
すごい!! 2008.10.19 (日) 21:17 [Edit]
 赤スペです [URL] #-
 断熱効果、ほんと重要ですよね。

 冬の寒さは、特に、地面から、というのも暖かい空気はどんどん上に昇りますので、下は寒いまま。
 逆に車中泊してる人とかは、車の屋根に断熱効果が無いので、熱中症になってしまったり。昔の教習所は、車に日よけの屋根が付いてたとかなんとか。

 風が奪う熱は、相当なものです。今年は暖かい冬を越せますね。
大変な作業、ご夫婦共に、お疲れ様でした。 2008.10.19 (日) 22:03 [Edit]
 アガタ・リョウ [URL] #-
    いやはや、目に浮かぶ様で、噴き出してしまいました。失礼致しました。
上下関係のある男同士の仕事では、到底再現出来ない一部始終でしょうね。
八っさん、熊さんの落語の世界を堪能しました。何しろ、女房殿はフラットの権化でありますから、何処のご家庭も言いたい放題の<家庭劇>。これが『円満の極意』なんでしょうね。
        同病相哀れむで、ゴザンした。見事な出来栄えですよ。
 2008.10.19 (日) 23:21 [Edit]
 お茶目 [URL] #-
すきま風を防げた?
『こっちとはどっち?』まるで長屋の八さん熊さんのやりとり、落語話を聞いてるみたいで楽しい光景が目に浮かびました。
夫婦、ええコンビですね。
共同作業で夫婦の隙間風も防げたことでしょう。
きれいな出来栄えに拍手。
 2008.10.20 (月) 00:22 [Edit]
 マダム半世紀 [URL] #-
上を見上げながらの作業‥
考えただけで肩が重くなりますよ!
クビと腰も痛くなって来ました(笑)
お疲れ様でした~。
きっと、効果はバッチリですね☆
こんばんわ~ 2008.10.20 (月) 01:05 [Edit]
 やっちゃん [URL] #TFop3Crc
奥様を助手に断熱材を取り付けてしまうとは、私には真似出来ないハンディさ(起用さ)ですよ、すごい@@。
記事を読みながら、上の”お茶目”さんのコメントとまったく同じ感想を持ったのは、偶然では無いような...^^;
ご苦労さまでした! 2008.10.20 (月) 12:09 [Edit]
 釣りじいさん [URL] #-
いや~~~、ご立派、ご立派。
こうして自然の中で暮らすと、なんでも自分でこなせるようになるんでしょうね~。それにしても、その情熱は凄い!!
お疲れで!! 2008.10.20 (月) 12:17 [Edit]
 かっちゃん [URL] #-
作業の一部終始が目に浮かぶようです。
断熱でも床は特に重要!
DIYでやっちゃうとはすばらしい。
写真で見る限りでは拍手です。
ご苦労様でした。
 2008.10.20 (月) 21:32 [Edit]
 ハカマ [URL] #-
私も建築中の家の床に断熱材を入れましたが、ウレタンを寸法どおり切るのは難しいものです。
奥さんを巻き込んでの作業で大変だったとお察しします。ご苦労さんでした。
建築地の条件から見て3センチの厚さでは少し断熱性能が足らないかも分りません。
それでも、入れないよりは数段暖かいことは間違いありません。
建築は難しい 2008.10.21 (火) 07:13 [Edit]
 ノル [URL] #-
漫才みたいな掛け合いに笑ってしまいました。
これをお二人だけでやったんですか!!すごい!
首と肩が辛そうですね、よくがんばれましたね!!
これでますます山小屋に愛着が湧いちゃうのではないですか?
噂によると今年の冬は去年より寒いそうなので、
これで快適に冬を過ごせますね^^
 2008.10.21 (火) 13:19 [Edit]
 jj [URL] #15PeVwAY
寒いのは大変ですよね。熱いのは我慢できるけど。薪ストーブは夢ですね。
 2008.10.21 (火) 14:44 [Edit]
 森に暮らすひまじん [URL] #-
 まるまるさん、コメントありがとうございます。くたくたになりました。でも、冬寒いのはいやですからね。セーター一枚で過ごせるようなら、冬も和歌山に居続けようかとも考えています。ゴルフよ!さらば。
あごと首が痛い 2008.10.21 (火) 19:30 [Edit]
 森に暮らすひまじん [URL] #-
 断熱材が薄いので、どの程度効果があるのか、ちょっと不安です。
 こちらはすごく寒いのですよ。雪も積もります。一番気をつけなければならないのは、水道の凍結です。夜、水抜きをしておかないと、破裂するのです。最初のころは失敗ばかりでした。
赤スペさん、こんにちは 2008.10.21 (火) 19:35 [Edit]
 森に暮らすひまじん [URL] #-
 共同作業をするときは、喧嘩腰なんですよ。とくに今回は難しい大工仕事ですので、双方、文句ばかりです。一度、見学してもらいたいものです。ほんと、抱腹絶倒、間違いなしです。
アガタさん、円満なんて・・・ 2008.10.21 (火) 19:40 [Edit]
 森に暮らすひまじん [URL] #-
 夫婦の隙間風も防ぐ・・・表現のうまさに拍手です。お茶目さんはほんと、文才がありますね。
 まあ、夫婦の絆なんていう年ではありませんが、力を合わせて作業をし、完成すれば夫婦で達成感を味わうことができますね。
お茶目さん、うまいこと言いますなあ 2008.10.22 (水) 06:42 [Edit]
 森に暮らすひまじん [URL] #-
 首、腰、腕、あちこち痛いです。特に、手首です。ドリルでネジくぎを入れる時、かなり力がいるのです。押す力が弱いと、空回りしてしまうのです。
 効果のほどは、どうでしょう?11月に入ると、ぐっと寒くなりますので、分かると思います。
マダム半世紀さん、あちこち痛い 2008.10.22 (水) 06:48 [Edit]
 森に暮らすひまじん [URL] #-
 助手の女房は、頑固なんですよ。なかなか言うこときかんのです。まあ、こちらも寸法を度々間違えるので、偉そうには言えませんが・・・
 LAは冬でも暖かいのでしょうね。和歌山は温暖のイメージがありますが、高地の山小屋ですので、スキーもできるほど雪が降るのです。
やっちゃん、助手は文句が多いのです 2008.10.22 (水) 06:57 [Edit]
 森に暮らすひまじん [URL] #-
 このような作業は、普通、大工さんに頼んだ方がいいのですが、お金がないので・・・
 確かに、山の中の生活は、自分でやるのが基本ですね。
釣りじいさん 、貧乏だから・・・ 2008.10.22 (水) 07:02 [Edit]
 森に暮らすひまじん [URL] #-
 まあ、自分なりによくやったと思いますよ。不器用ではありませんが、器用でもありません。あちこち不具合がわかり、その補修にも時間がかかりました。
 かっちゃんの福島は、もっと寒いでしょうね。お互い、暖かい冬を過ごしたいですね。
かっちゃん、出来はいいですか? 2008.10.22 (水) 07:09 [Edit]
 森に暮らすひまじん [URL] #-
 はい、3センチは薄いと思います。ホームセンターでもそのようなアドバイスをしてもらいましたが、値段が高くなる上、少し重くなるので持ち上げにくく、作業が大変になるので・・・。苦渋の決断(大袈裟?)でした。
 まあ、私たちは寒さに覚悟がありますので、少しでも効果があれば満足することにしています。
ハカマさん、その通りです 2008.10.22 (水) 07:15 [Edit]
 森に暮らすひまじん [URL] #-
 お仕事を始められ、毎日が忙しそうですね。津軽弁をそのまま書いてしまうあの記事、とても面白かった!
 今年の冬は寒いのですか?困りますねえ。山の道路には雪が積もり、それがカチカチに凍るのです。4輪駆動でも走れず、森の中に閉じ込められてしまうので、食糧を備蓄しなければなりません。青森の冬とは比べものにならないでしょうが。
ノルさん、こんにちは 2008.10.22 (水) 07:24 [Edit]
 森に暮らすひまじん [URL] #-
 こちらは寒いので、今から「一日千秋」の思いで、春を待っています。「一日千秋」の記事を切なく読ませていただきました。
 確かに、暑さは我慢できますね。断熱工事の効果が出ればいいのですが・・・
| jj さん、ありがとうございます 2008.10.22 (水) 07:31 [Edit]
 こまみち [URL] #-
ご無沙汰してる間に なんと立派ななめこと椎茸が!!(◎。◎)!
1週間早ければねぇー(*∀*)笑

断熱工事 プロのお仕事されましたねぇ 暖かい冬が越せそうですね( ´∀`)σ
Gはまぁまぁです この調子でいけるといいんですが、、今年の3月にテニスに区切りをつけました 両方はやっぱムリがありましたかねぇ、、
G(o`'o)d morning 2008.10.22 (水) 09:15 [Edit]
 森に暮らすひまじん [URL] #-
 ひまじんはテニスはやりませんが、フットワークはゴルフの基本だと思います。つまり、足の運びがナイスショットを生むのだと信じています。ひまじんは学生時代、スキー部に所属していました。スキーは腰から下のフットワークが大事なんです。ゴルフがちょっとだけ上手になったのは、スキーのお陰と思っています。テニスは許す限り、続けてほしいですね。
テニスはゴルフにいいと思いますが 2008.10.22 (水) 20:49 [Edit]






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