森に暮らすひまじん日記

第二の人生を歩む私たち夫婦は、和歌山の生石高原に近い森の中で暮らしています。豊かな自然の恵みにあずかりながら、有機栽培で野菜を育てたり、近くの渓流や海で魚を釣ったりする気ままな日々です。そんな暮らしぶりを綴っています。 
 

【夫の日記】 山暮らしの話題/仲間と鍋を囲む

  今朝は二日酔いで、少しお腹が重い。昨晩、山の仲間で鍋を囲み、ちょっと飲み過ぎたようである。まだ若い時のように、調子に乗って飲んでしまう。いつも酒量を減らしたいと決意しているのだが・・・。
 集まったのは、いずれもここ生石山で暮らす仲間たちで、やもめのドイツ人、山梨生まれの水道屋、畑を耕す団塊世代の浪速男、私たち夫婦の5人だ。招いてくれたのは浪速男で、自家栽培の野菜とキノコをたっぷり入れた鍋を振る舞ってくれた。
 酔うほどに皆の舌鋒は鋭くなる。まず浪速男が口火を切り、非難の鉾先を別荘地管理会社の社長に向けた。社長は80歳を超えているのに株を売り買いし、なかなかの商売人。昼間はいつも事務所のストーブの前で酒を飲んでいるご仁である。
 私たちのすぐ近くの山小屋に住むご夫婦が、社長に「隣の敷地の木を伐ってほしい」と頼んだらしい。理由は「木の枝が屋根に落ちてくるし、朝日が入ってこない」というものだ。
 所有者の了解を得て伐採が行われたのだが、浪速男はコテコテの関西弁で次のようにまくしたてる。
 「伐った木はここで暮らす人に分配すればええん違うか?みんな薪ストーブを使っているし、薪がほしいんや。ところが、社長はトラックに積んで持ち帰ってしもうた。シイタケの原木にするそうや。欲が深すぎる。アホやで。わしは、社長から色々頼まれて協力してきた。もう協力せんで~」
 「そうや、そうや!」とエールを送ったのは、意外や意外、うちの女房なのだ。「私、木の伐採、ずっと見ていたの。この木、少しもらえんか?と頼んだら、わしが持って帰るのであかん言うのよ。汚い男やわ」
 女房が社長に反旗を翻したとなれば、亭主も黙っている訳にはいかない。釣りに行っていて現場を見ていないが、まるで見てきたように「そや、そや、皆に木を分けたらいいんや。だいたい社長は別荘地の管理はなーんもしとらん。酒ばっかし飲みやがって。首や、首!」と、酒の力を借りて威勢がよい。
 次はドイツ人の番だ。ウイスキーのボトルを半分くらい空けており、目がとろーんとしている。「だめよ、あの男。この前、関西電力が電線にかかる木を伐ったので、これくれと頼んだら、土地は区有林なので金がいると言いよったよ。木を腐らすくらいなら、薪で使ったほうがいいじゃないか」。
 水道屋は沈黙を守っている。不思議に思っていると、浪速男が意外なことを言い出した。「あんた、あの木もらったやろ。知ってるで~」。
 「うん、でもちょっとだけや。それも、使えるような木じゃないよ」と歯切れが悪い。社長派と反社長派に色分けするような様相になってきた。水道屋が「話は分かるけど、社長も別荘地の水問題では頑張っているで。前の社長は何もしなかった」と言えば、ドイツ人は「管理費を払っているので、当り前のことしているだけよ」と一蹴する。
 今度は女房に矢が飛んできた。浪速男が「奥さん、社長にボケているって言うたやろ。社長は根に持っているで」と話す。女房は「いややわ。恥ずかしいこと言わんといて」。
 確かに女房は社長に向かって「ボケているん違う?」と言ったことがある。私と社長が些細なことでもめたとき、社長がトンチンカンなことを言い張るので、つい女房が口走ったのだ。
 口角泡を飛ばすうちに、夜は更けた。私たち森の中で安らかに暮らしているが、このような些細な話題で盛り上がるのも平穏、平和のあかしなのかもしれない。ただ、女房は社長に言った「ボケ」をしきりに気にしていた・・・。

     薪ストーブで温めて室温は20度 

山の宴会 001

     野菜、キノコ、魚の鍋を囲んで・・・

山の宴会 003-1

     ドイツ人は飲み過ぎて一足先にお休みだ

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   10:41 | Comment:6 | Trackback:0 | Top
 
 
Comment
 
 かっちゃん [URL] #-
なんか、ほのぼのしちゃいました。
のんびりした環境で、気の合う仲間でいっぱい食って飲んで、腹の中出し合って、そして二日酔い。
羨ましく理想ですね。

山小屋とおっしゃいますが、どんなお宅なんでしょう?
差し支えない範囲で何かの機会に紹介してください。
 2008.11.30 (日) 21:48 [Edit]
 umitomo [URL] #BKdNfE/Q
小さい頃我が家も薪ストーブ。12~15歳の頃に毎日させられていた薪割りを思い出します。割った薪は家の外壁に積んでましたね♪その後石炭ストーブになり今は灯油ですもんねえ楽になりました。今の世の中便利さをお金で買ってるようなもんで…もう少し手間暇掛ければ要らない物が沢山出てきそうな気がしますけどね。
薪ストーブ 2008.12.01 (月) 10:55 [Edit]
 森に暮らすひまじん [URL] #-
 法事やらパソコンの病気やら、大変でしたね。楽しく読ませていただいています。
 私たちの山小屋は間伐材のログを積み上げたものです。地元の龍神村の森林組合が建ててくれました。居間、和室、ロフトだけの小さな小屋です。広めのベランダがあり、ここから紀淡海峡や遠く神戸の街並み、関西空港、和歌山市街などが眺められます。これがちょっと自慢です。
 紹介するような大した山小屋ではないのですよ。
かっちゃんへ 2008.12.03 (水) 07:56 [Edit]
 森に暮らすひまじん [URL] #-
 そうですか、薪ストーブで生活されていた時期があったのですね。薪割りなんか、上手でしょうね。都会の人に薪割りをさせても、うまくスパッと割ることが出来ません。私など年中、薪割りしています。暖房は薪だけですから。
umitomo さんへ 2008.12.03 (水) 08:01 [Edit]
  [] #
このコメントは管理人のみ閲覧できます
管理人のみ閲覧できます 2017.07.21 (金) 11:27 [Edit]
 森に暮らすひまじん [URL] #-
    dobashiさんへ

 わざわざ立ち寄って下さって有難うございました。
奥様もご一緒してもらえれば良かったのに・・・。
 ご覧のように、会社を辞めて自由にのんびり生活しています。
 釣りの回数は年とともに減っていますが、それでも意欲は失われていません。
 別の港からボートを出していますので、お会いする機会は少ないと思いますが、以前のように湾内で見かけたら声をかけて下さい。
 2017.07.22 (土) 11:42 [Edit]






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