【夫の日記】 シュロ製品はいいなあ~

  作家吉村昭の代表作「戦艦武蔵」を読んだのは随分昔のことだ.。「和歌山のシュロ問屋から、シュロが一斉にが消えた」(うろ覚え)という趣旨の書き出しが、とても印象的だった。

 シュロは、その意外性から、読者を小説にグイッと引き込むインパクトを持っていた。浮かぶ要塞とまで言われた巨艦建造が、最高機密だったことは言うまでもない。だから三菱重工長崎造船所の建造ドッグは、外部から遮断するためシュロのカーテンでぐるりと囲われたのである。

 和歌山は、かつてシュロの有数の生産地だった。それを言いたいばかりに、吉村昭の作品を持ち出すことは、われながら陳腐だと思うし、当ブログに関心を持ってもらおうという下心もミエミエであり、恥ずかしい。

 話はここから再び飛躍するので、恥の上塗りである。

 私たちが暮らしている森の近くに、ススキの生石高原が広がっている。ここを訪れる観光客はそれほど多くはないが、年間を通して途切れることがない。これらの人のために、食事や土産物の「山の家おいし」という店があるのだが、ここに地元で作られたシュロ製品が色々と売られているのだ。

 私はシュロ製品のファンであり、とても重宝している。何といっても、植物製品だから手触りがいいし、機能的にも優れている。形もおおらかである。

 パソコンのそばに小さなブラシを置いている。私は煙草を吸うので、キーをたたきながらよく灰をこぼす。その度にシャ、シャと払う。女房は煎餅など菓子の破片をボロボロこぼすので、これもシャ、シャ。まことに便利で、パソコンにも優しい。

 薪ストーブの必需品でもある。ストーブ前扉の受け皿やその周辺には、いつも灰が散らばっている。シュロの小型ほうきで灰を掻き集め、シャベルですくってポイ。このほうきには、かわいい竹の柄が付いていて、見るからに愛らしい。

 このほかにも、タワシなど色んなシュロが身近にあり、私たちの暮らしを助けてくれている。石油で作ったブラシなどは、どうも好きではない。エコロジーという点でも優れた製品だと思う。もっと、もっと広まってもいいと思う。

 シュロの木は、周辺の山でたまに見かけるが、枯れている木も少なくない。シュロが生活必需品だったころは、そこらじゅうに林立していただろう。シュロが復活し、植林されれば放置された山は息を吹き返し、里山も蘇るに違いない。

 あなたのお家にひとつ、シュロ製品はいかがでしょうか。

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コメント

おはようございます。生石の家に並んでいるのは何故なんだろう?と思っていました。和歌山の特産品とは知りませんでした。ありがとうございます。自然でできた物は自然に帰りますよね。今度行った時にほうき買って帰えりますv-411

シュロ製品

いくつお持ちなのかしらv-236

一つちょうだいv-10

おはようございます

本日は珍しく、おはよ~です(笑)
和歌山からシュロが消えたお話で、まんまと引き込まれました。^^

でも私、恥ずかしながら‥タワシがシュロ製品とは認識がありませんでした。そうなんですね・・・そういえば。
出来上がった製品ばかり見ていると、天然の物でも、何で出来ているか考えなくなってしまってる事に、大変反省。^^;
シュロ箒は使い勝手は良さそうですね。

露天風呂♪お誘いをありがとうございます。
製作過程のお写真のご紹介を、待ちしています。
いつか、ひまじんさんの山小屋に、遊びに行く事を夢見て、頑張ります!^^

読みました。冒頭のインパクトが甦り、シュロの記事読みました。
私のシュロは、小鳥の巣材としてのシュロが直結しています。
兄貴の記事には、自然と惹き込まれ、お世話に為った諸先輩達の面影が、彷彿とされて来ます。あのお方、あの時のお方、あの雰囲気などと・・・
日本の善き時代の雰囲気を、何時も頂戴して、大きく頷いている次第です。

そう言われてみれば、見ませんね、シュロの製品って。
昔、実家では同じようにちょっとした掃除にはシュロの箒を使ってました。
今じゃどうなんだろ。
お店で見かけることもないですしねぇ。
材料が手に入れば、自分で作るってのもいいですね。

エコ夫婦の妻さんへ

 生石山にログハウスを建てられたら、ぜひ、シュロの製品を置いて下さい。なかなか使い勝手がいいですよ。薪ストーブの掃除にいいです。熱に強いのです。

まるまるさんへ

 今度来られた時、タワシを大量に買い込み、タイへ行かれる時のお土産にしたらいかがでしょうか。タワシ1個くらいならあげてもいいけど。

マダム半世紀さんへ

 よく分からないのですが、関東以北にはシュロの木が少ないのかもしれません。木はいかにも熱帯の植物のように見えます。木の皮は繊維のレースのようになっています。これを剥いで製品を作るのですが、これがなかなか手間で、人件費が高くつくそうです。よって、シュロは中国などから輸入しているそうですよ。
 露天風呂、言う(湯)ばかりになるかもしれません。近年、根気がなくなっているのです。

アガタ・リョウ さんへ

 ほ、ほー、小鳥はシュロで巣を作るのですか。腐らないので、いいかもしれませんね。
 吉村昭の小説は、取材がきちんとしていて、いいですね。たくさん読ませていただきました。アガタさんも、ブログの内容を拝見していると、きっとお気に入りの作家であると推察しています。

かっちゃんへ

 シュロの皮だけでも売っています。買ってきて、銅線でくくれば刷毛が出来ると思います。物を作るのは、脳が活性化していいそうです。まあ、かっちゃんは働き盛り、男盛りですから、脳は活性化していると思いますが・・・

こんにちは(^^)
シュロ縄は昔よく使っていたので知っています。
彫刻で石膏像を作る時の心棒に、水で濡らしたシュロ縄をグルグル巻きつけるのですよ~。
そうすると、縄が乾いた時にグググっとキツクしまるのです。それから粘土をつけて作っていったのを覚えています。
ああいう物を触っていると、なんかいいですよね~。

ぬーさんへ

 コメントのお返事が遅れてすみません。石膏の芯にシュロを使うとは知りませんでした。自然の物は、人間の工夫次第で色々な使い道があるのですね。現代人は、自然製品をもっと見直さなければならないと思います。ありがとうございました。
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