【夫の日記】 鯖寿司、食べたけれど・・・

  私は肝っ玉が小さいし、分別ある年なのにまだまだ未熟だなあとつくづく思う。恥ずかしながら、自嘲を込めて、そのつまらない顛末を書いてみたい。

 和歌山の山小屋から4、5日の予定で滋賀の自宅に帰った。女房がお昼ご飯を食べに行こうというので、京都、滋賀の府県境にある花折峠へ足を伸ばした。途中に「途中」という集落があり、左に行くと京都の大原、右が花折峠で、道端に雪が残っていた。

 いつかテレビで見た峠にある鯖寿司の店がお目当てだ。前の道は「鯖街道」の名で知られる。いつ頃からそう呼ばれたか知らないが、福井県の若狭湾で獲れた鯖、カレイ、グジなどの海産物を京に運んだ道である。

 鯖は塩にまぶし、背負って18里の道を駆け、京に着いた頃にちょうどいい味になったという。鯖寿司は京に昔から伝わる食文化の一つだ。今では街道沿いもにいくつかの鯖寿司の店がある。

 その一つが峠の店である。すでに私たちのお腹は、はしなくもグー、グーと鳴っている。土間のメニューを見て、思わず後ずさりした。鯖寿司がたった3切れなのに、値段が高いのだ。「出ようか」と女房の袖を引っ張ったが、女房の方が腹が据わっていて、すたすたと座敷に上がってしまった。

 鯖寿司定食は1890円。わずか3切れでは腹の足しにはならないが、これを二人前注文する勇気はない。鯖寿司と蓬そば(785円)を一つずつ頼み、二人で半分ずつ食べることにした。

 やがて、従業員がうやうやしく鯖寿司を持ってきた。大きな木の桶に3切れがちょこん。添えられている椿の葉に隠れて姿がよく見えない。どうでもいいショウガは気前よくドンと盛られていた。椿の葉もショウガもいらんのだ!と絶叫したくなった。

 確かに肉厚の鯖が乗っている。しかし、しつこいがたったの3切れですぞ。「1切れ600円か~」。そんな計算をしながら、砂を噛むような昼食となってしまった。折角だから、味わって食べればいいのだが、悲しいかな肝っ玉の小さい男はこうなのだ。

 山猿のような私たちでも、鯖寿司の値段が高いのは知っている。そのことだけに腹を立てているのではない。3貫という中途半端な数が問題なのだ。この値段で、この量で満足すると思っているのだろうか。

 いっその事、値段を4000円ほどにして6切れ盛ればいい。まあ、そんな値段にすれば金持ち以外は食べてくれないだろう。3切れだけ食べてありがたがる奇特な人もそうはいるまい。店が有名になると、どうもいけない。「さあ、食え!うまいだろう」という声が厨房から聞こえてきそうだ。

 なお夕方、余りにも腹が減ったので、スーパーで買った回転焼にかぶりついた・・・。

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コメント

dejavuewordsことnikonfeです

昔から名物に美味いものなしといわれますが、それとは異なるものの、名店に美味いものなしと、私は思っています。
名店は僅かな量や品数で高価な代金をとる。
美味いかもしれませんが、懐具合を気にしていては、せっかくの美味も分からなくなってしまいます。
そういう意味で、私が旅先などで食事をするときは事前調査はするものの、店構えや品書きを見て納得しないところには入りません。
それより、自分の足と嗅覚を頼りに、探し回ります。
といっても、それほど旅に出ていませんが・・・
要は自分の懐具合と腹の空き具合。
それに応じた店がいちばんの料理を提供してくれるのではないかと思っています。

それにしても鯖鮨、身が厚いですね・・・

鯖寿司は大阪なら鯖片身で千円くらいですね。3切れで千八百円とはすごいです。

私も肝っ玉が小さい

私も三切れで1890円の鯖寿司定食は勿体なくて食べれない肝っ玉の小さい男です。

すごく高いサバ寿司ですね。私も値段が高いと食べた気がしません。
貧乏性です。
それにしてもそのサバ寿司店チェックしときます。
引きずられないように、、、、

dejavuewordsことnikonfeさんへ

 確かに名物においしいものは少ないですね。そして、有名になると味がおちますね。
 dejavuewordsさんは旅上手ですから、安くて、おいしい所をいっぱい知っているでしょうね。鯖寿司ははっきり言って、さほどの味ではありませんでした。 

ジジィさんへ

 高いですよね。それに、それほどおいしいとは思いませんでした。
 スーパーで売られている鯖寿司で十分です。

ハカマさんへ

 たいしておいしくありませんでした。私が釣った小型の鯖で作った押し寿司の方が、はるかにおいしいですね。

みかんさんへ

 激しく後悔しています。
まだ、根に持っています。
店の表にメニューがあれば、入っていません。

おはようございます。
目的が鯖寿司だったので食べるしかなかったのでしょうけど、私なら出直しますね(笑)でも奥様は余程鯖がお好きなようで、我家のリーダーも鯖と言わず魚大好物人間でまるで前世は猫?と思うほどです。
しかしどう見ても高価ですね。

同志よ

ワシも同じような経験あります。
京都に有名な鯖寿司の老舗「花折」という店がおます。

最も見栄えの良いぷりっぷりの鯖が乗った寿司は1本5,000円しました。大体8切れ分ぐらいでしょうか?
小ぶりな鯖はその半値もしませんでしたが、大きくなるにつれて急に脂の乗りが変わりますからねぇ・・・

ちなみにワシもその位の鯖を釣って鯖寿司作りましたが、流石!名店というのが感想でしたね

うはは。笑っちゃいました。
そうそう、確かに器ばかりでかい料理ってありますよね。
有名なんだからおいしいのでしょうが、
もったいぶった盛りつけに、わたしなどは「これが贅沢というものなのかー」
と納得しちゃうんですよねー。

ちゃみさんへ

 鯖寿司は普通の木の桶です。陶器の高価な器なら、ちゃみさんのように納得するかもしれませんが・・・。しかも、たったの三つしか盛られていないんですよ。もう、腹がたって食べた気がしませんでした。まあ、時々こうして怒っていると、血のめぐりが良くなり、老化防止になるかもしれません。
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