【夫の日記】 拝観料が高過ぎる/三千院

  「一粒で二度おいしい」--。確か昔、そんなキャラメルのキャッチコピーがあった。今回の当ブログはこれに似たセコイ記事となる。

 先日、和歌山の山小屋から滋賀の自宅に一時帰宅した際、京都の大原方面へ出かけたが、この時のことを二度書いた。一度目は昼食で立ち寄った花折峠の鯖寿司店。値段ががえらく高いので、少々難癖を付けてみた。二度目は、女房が草木染めの「大原工房」をレポートした。

 そして今回が三度目の記事となるから、大原へのドライブはあのキャラメルの上を行く厚かましさである。決してネタ切れではなく、いつか書こうと思っていたが、ついつい先延ばしになっただけでして・・・。

 女房が「大原工房」で染めを見学し、布地を買い求めるので、1時間や2時間はかかるはずだ。そこで工房から歩いて20分ほどの三千院を訪ねることにした。

 川沿いに歩く。アマゴが棲めそうな清流だ。左手の山には寂光院。山あいの盆地に畑や田んぼが散在し、大原のひなびた風景が随所に見られる。大原女が花を掲げてぬっと現れそうな雰囲気を今なお残しているのだ。

 三千院は何度も訪れているが、拝観料700円はやはり高いと思う。地方の寺院はもちろん、鎌倉だって200円とか300円くらいだ。それに、本尊の薬師如来は秘仏になっているし、立派な仏像が大勢いらっしゃる訳でもない。

 お寺は「苔むした庭園をどうぞ」と言いたいのだろう。真冬というのに、瑞々しい苔は緑色に輝いており、日頃の手入れが行き届いている。確かに維持費もかかるだろう。何度も言うが、それにしても、それにしても高すぎる。

 寺院は「信仰の場」なのか「観光地」なのか。現実には、余りにも観光地化していて、本来の信仰の場としての姿が薄らいでいる。葬式仏教、観光寺院などと陰口をたたかれるゆえんだ。

 比叡山の延暦寺には、天台を開いた伝教大師の「一隅を照らす」という言葉が掲げられている。「これすなわち国の宝なり」と続くのだが、要するに社会に役立つ人間になれと言う意味である。この教えに従い、仏教の興隆を思うなら、僧は門を閉めて修行に励めと言いたい。

 あれは80年代初め、京都で古都税紛争が起きた。市が景観保全のため拝観料から税をとる構想を打ち出したところ、観光17寺院は拝観を拒否して対抗した。京都には「白装束に逆らうな」という古い言葉があるが、その通りになり古都税は頓挫した。

 当時、観光業者は大打撃を被って気の毒だったが、門を閉めた寺院は閑散として、皮肉にも本来の寺の姿に戻った。信者を人質にとるような寺の傲慢さを浮き彫りにしただけの大騒ぎだった。

 ところで、三千院のある魚山は、天台声明の発祥の地と言われる。声明の旋律「呂」と「律」から名づけられたのが三千院を挟ん流れる「呂川」と「律川」である。「呂律が回らない」というのも、ここから生まれたらしい。

 酒飲みの私は、毎晩のように晩酌が過ぎて「呂律」がまららない・・・。拝観料は高かったが、いいことを教えてくららはった・・・。

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コメント

確かに高いですね。確か広隆寺も700円でした。国宝の仏を見る拝観料です。いくつも回ったら高くつきますね。結局見ませんでした。

♪きょ~と~

お~はら、さんぜんいん こいにつかれた、おんなが、ひとり~
の三千院ですね。私は仕事に疲れてますが、700円払って御利益あるなら行ってみようかな~?v-22

ジジィさんへ

 広隆寺も700円ですか~。京都を訪れる観光客は何か所か寺院を回りますので、拝観料だけで何千円にもなりますよね。
 祇園では僧侶がよく飲んでいるそうで、そんなところに拝観料の一部が使われているのでしょうか。 

つとりんさんへ

 お疲れですか?インフルエンザが流行っているそうで、気を付けて下さいよ。
 はっきり言って、ご利益はありませんよ~。ご本尊は秘仏で、拝めませんから・・・。
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