【夫の日記】 薪作り、ガシラ料理で骨休め

  私たちの森の空き地に、薪を作る丸太がダンプ4台で運び込まれ、ドイツ人ピーター、ファーマー松ちゃん、私の3人でチェンソーを回し続けている。

 この丸太は道路拡張工事で伐採した雑木で、工事業者は雑木の廃棄にお金がかかるため、ここに運んで来るのだ。薪の木が欲しい私たちとは、持ちつ持たれつの仲である。

 ストーブや五右衛門風呂で薪を使っている人達にも声をかけたが、「もう置く場所がないので、どうぞ」とのことだった。「薪の丸太」と聞いただけで目の色が変わる半永住組のMさんも珍しく薪作りに加わっていない。

 Mさんは地下室に薪を置いているのだが、余りにも薪を作り過ぎ、その重みで床が抜けそうになっているそうだ。この家を建てた大工からも、これ以上積み上げないよう止められている。地下室を見せてもらった松ちゃんによると、長さ30センチに切りそろえた薪がたっぷり2年分はあり、まさに壮観だったという。

 どうやらMさんは「チェンソー病」にとりつかれているようだ。木屑を吐き出しながらスパッと切れていくことに快感を感じているのだろう。そして大音響のエンジン音。彼にとってこの音も心地よいに違いない。

 大音響と言えば思い出すことがある。10数年前、招待で鈴鹿サーキットへF1レースを見に行った。右手の下り坂から正面の直線に突っ込んできて、トップスピードで駆け抜けて行く。その時のエンジン音は、テレビ放送の音とは似て非なるもので、この世のものとは思えない断末魔のような爆音なのだ。

 ホンダの人から耳栓を手渡されたが、なるほどと思った。家に帰って何日も、あの爆音が耳から離れない。F1にはまっているファンは、すさまじいエンジン音にとりつかれているのだと確信した次第だ。おそらく、MさんもF1ファンのようにチェンソーのエンジン音が好きなのだろう。

 チェンソー病のMさんは家にじっとしていられないらしく、薪作りの現場に毎日現れ、朝から夕方まで丸太を切り続けている。自分の薪ではなく、私たちのために切ってくれるのだから大助かりだ。

 連日の作業で、丸太の山はだいぶん少なくなった。あとひと息になったので、私の山小屋で昨夜、慰労会を開いた。料理はガシラのフルコースである。

 このガシラは、日曜日に松ちゃんと二人でボート釣りに出かけ、釣ったものだ。全部で20匹ほど釣れ、刺身、煮付け、唐揚げにした。酒もすすみ、同じ話をくどくど繰り返しながら、夜は更けた。

 薪の大富豪になったのはいいが、私の山小屋にも積んでおく適当な場所がない。薪を作り過ぎ、地下室の床が抜けそうになっているMさんを笑ってはいられないのだ。困った、困った・・・。

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コメント

フルコース

何よりのご馳走ですね。
どれも美味しそうです。

がしら、けっこうおおぶりなのですねぇ。おつくりが作れるんだもの。

昨日はひさしぶりにラウンドしました。v-224

がしらのお刺身

とっても贅沢で美味しそう!お酒もすすみそう。
薪作りの方は大変そうですが、大富豪になっても終わりがないのですね。。。

森の仲間は持ちつ持たれつ

Мさんて、バックナンバーにあった薪に定規を当ててキッチリ30cmに薪を切り揃えるあの方ですか?
そんな工芸品の様な薪をたっぷり2年分も量産するとはよっぽど好きなんですね。
薪のストックが冬を越す必須アイテムである森の住民にとって重宝な存在ですね。
海の幸が入りにくい生石高原の森にあって、来る日も来る日もにせっせと釣りに由良湾へ通っては森の仲間に釣果を振舞うひまじんさんもまたみんなにとって重宝な存在なんでしょうね。

持てるものの悲しみと、持たざるものの悲しみと、同じ悲しむのなら・・・持てるほうがええ。な~んちゃって!
自然の中で生活するってことは意外と大変なことなんですね。
ガシラも旨いが、キスも旨い、にゃは!

チェンソーは使ったことはありませんが、
なんとなくその快感はわかるような気がします。
胸に響く音って、ビシビシ何かが伝わってきそうですもん。
それにしても料理のおいしそうなこと。じゅるる・・。

まるまるさんへ

 大きいガシラがたくさん釣れました。24、5センチの大きさだと、刺身になります。淡白な味で、なかなかおいしいですよ。一度、食べさせてあげたいが・・・

つとりんさんへ

 そうなんです、大富豪になってもまだまだ備蓄したいのです。私だけではなく、みんなそうなんです。寒い冬を過ごしますから、薪が少なくなると心細くなるのです。

亀丸さんへ

 いつもコメントありがとうございます。金曜日にボートを出しましたので、ご報告しますね。
 アオリイカ狙いで小杭に行きました。とても風が強く、帰ろうかとも思いましたが、例の漁師が「これ以上吹かないので、何とかやれるやろ」と言いますから、出港しました。風に流されてアンカーを入れますが、なかなか引っ掛からないのです。30分ほどしてやっと掛り、竿を出しましたが、当たりはまったくありません。その上、波しぶきを浴びて散々でした。結局昼ごろ引き上げました。
 来週、もう一度挑戦します。釣るまでやりまっせー!

釣りじいさん へ

 もう、みんな薪作りで必死ですよ。寒い冬、薪が少なくなってくると、恐怖さえ覚えます。
 近頃波が高く、しかもアオリイカに未練があるので、キスはもう少し後で・・・。必ずたくさん釣りますよ~

ちゃみさんへ

 しばらく振りです。お元気のご様子。
 チェンソーは確かに快感ですよ。山の仲間の奥さんもはまっています。力は必要ないのです。チェンソーの重みだけで切るのです。ちゃみさんでも出来ますが、ただしキックバックとかとても危険なんですよ。
 ガシラの煮付けは私が作るのですが、小料理屋の味ですよ。食べさせてやりたいですね。
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