森に暮らすひまじん日記

第二の人生を歩む私たち夫婦は、和歌山の生石高原に近い森の中で暮らしています。豊かな自然の恵みにあずかりながら、有機栽培で野菜を育てたり、近くの渓流や海で魚を釣ったりする気ままな日々です。そんな暮らしぶりを綴っています。 
 

【夫の日記】 薪ストーブのメンテ/半年間ありがとう

  朝5時半、山小屋のベランダに出て、煙草に火を付ける。「プーン、プーン」という蜂の羽音が聞こえてくる。やかましいほどである。満開のエゴの花に群がり、蜜を吸っているのだ。

 エゴの花が咲き出すと、ここ紀伊山地もやっと暖かくなる。つい先日まで薪ストーブに火を入れる日もあったが、最近ではセーターを着込むだけでいい。そろそろ、半年にわたって働き続けたストーブの煙突掃除をしなければならない。

 私は高所恐怖症である。だから屋根に突き出ている煙突の所まで行けない。梯子をかけてひさしに足をかけることは出来るが、そこからどうしても一歩踏み出せないのだ。決して意気地がない訳ではない。恐怖で体が硬直してしまうのだ。

 2年前のことだ。煙突の塗料がはげてきたので、高所をそれほど苦にしない女房に懇願して屋根に登ってもらった。女房が耐熱塗料のスプレーを使っているところへ、山の仲間のドイツ人ピーターが軽トラで通りかかった。

 ピーターが叫び声を上げている。「兄貴!なんてことしているの。奥さんをそんな所に登らせて、落ちたらどうするのよ!」。彼は女性に優しいので、亭主が女房に危ないことをさせるのが我慢ならないのだ。「二度とダメよ」と釘を刺された。

 だから、煙突掃除は屋根からではなく、ストーブのダンパーからブラシをねじ込み、下から上に煤を落としていくのだ。煙突に張り付いている煤の塊がバラバラと落ちてくる。冬には時々、煙突をたたいて煤を落としてきたので思ったより煤の量は少なかったが、それでもバケツに半分くらいになった。

 ストーブ本体もきれいに掃除した。灰を取り、本体に油を塗り、ガラスを磨いた。もう15年も使っている老いたストーブだが、見違えるようにきれいになり、若返った。

 最新のストーブに比べて無骨な姿だが、山小屋の牢名主のように威張っていて、大きな存在感を漂わせている。一度もダダをこねることなく薪を燃やし続けてくれ、程よい暖かさで私たち夫婦を包み込んでくれた。厳寒の冬を過ごせるのもこのストーブのお陰である。

 再びストーブに火を入れるのは10月下旬ごろだろうが、多分、炎が恋しくなって真夏でも燃やすことがあるだろう。ストーブの炎は、不思議なほど安らぎを与えてくれる。感謝、感謝・・・。

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     ↓ おお、きれいになった!
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   11:41 | Comment:8 | Trackback:0 | Top
 
 
Comment
 
 まるまる [URL] #-
やっぱりなんでもお手入れですね。磨けば美しくなるものです。

我が家の暖炉は1かいも煙突掃除したことありません。滅多に使わないから大丈夫なんですよ。
ほんとに綺麗になりましたね。 2009.06.14 (日) 11:59 [Edit]
 亀丸 [URL] #-
年季が長くて手入れが行き届いた物は本当に美しく風格があります。
機械物に比べて手間はかかりますが、その分構造がシンプルで手入れさえ怠らなければ長持ちするんですね。
薪仕事の記事を拝見する度に「不精な私には無理やなぁ」と思ってしまいますが、この薪ストーブにあたりながら飲むコーヒーやお酒は格別の味でしょうね。
この薪ストーブがご夫婦の森の暮らしを一層豊かに、そして楽しいものにしているんですね。
 2009.06.14 (日) 21:58 [Edit]
 マダム半世紀 [URL] #-
薪ストーブやら、暖炉やら・・・
昔憧れた物語や映画の中の物のようです。^^
カマドとカマドの煙突は記憶にあるのですが・・・^^;

炎は魅力的ですが、薪ストーブとカマドでは、炎で生まれる物語も、ちょっと味わいが違いそうですね。
ひまじんさんちの薪ストーブは、とっても素敵です♪
下からお掃除が出来れば、それは良かった!^^お手入れもバッチリですね。


綺麗になりましたね。 2009.06.15 (月) 01:53 [Edit]
 釣りじいさん [URL] #-
何事もメンテとお世話ですね。
こうして物を大切に扱うことを忘れ、何でも使い捨てにする国民性が目立ち始めました。ええものを末永く使い込みたいものです。
 2009.06.16 (火) 11:57 [Edit]
 森に暮らすひまじん [URL] #-
 はい、お手入れをすると、まるまるさんのお肌のように美しくなります。でも、うちのストーブは火を入れっぱなしなので、すぐに私のように汚くなります。
 
まるまるさんへ 2009.06.17 (水) 09:37 [Edit]
 森に暮らすひまじん [URL] #-
 機械はシンプルほど、故障もありません。ボートのエンジンも4サイクルより、2ストロークですかねえ。
 水曜日は都合が悪くてすみません。お会いできたら、釣ったアユを食べてもらいたかったのですが。アユの季節は9月まで続きますからぜひ食べてみてください。前もって連絡いただければ、釣っておきますよ。
 加太への釣行の結果、また教えて下さいね。あす、グレ釣りに行こうかなあ・・・。
亀丸さんへ 2009.06.17 (水) 09:41 [Edit]
 森に暮らすひまじん [URL] #-
 私の小さい頃は、まだカマドでした。炊いたご飯はお焦げあり、これがなかなかおいしかったのを覚えています。薪ストーブではシチュウーなどをグツグツです。時代は変わりましたが、炎に変わりはなく、じっと見つめて昔を思い出したりしています。
マダム半世紀さんへ 2009.06.17 (水) 09:45 [Edit]
 森に暮らすひまじん [URL] #-
 この薪ストーブは、使い方によってはひ孫の時代まで使えますよ。まあ、部品とかは交換しなければなりません。ストーブより山小屋の方が先に朽ちてしまいますが・・・。あと何年、ストーブと付き合えるか。ぶつぶつ。
釣りじいさん へ 2009.06.17 (水) 09:49 [Edit]






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