【夫の日記】 感激、感動、友人の温泉通い

  私たちの山小屋に長期滞在している友人は、近場にある温泉に通い、すっかりはまり込んいる。和歌山県内には76の温泉があり、関西の「温泉天国」とも言える土地柄なのだ。

 まず彼に紹介したのは、紀美野町にある「だるま湯」である。成分が濃いので、関西では数少ない「療養温泉」に指定されているのだ。車で40分ほどの谷川のほとりにある。

 帰ってきた彼の第一声は「うーん、参った」のひと言。要するに、お湯が良かったらしい。私たちも何回か行っているが、それほどでもないと思うのだが・・・。

 次に薦めたのが「美山療養温泉館」だ。日高川の椿山ダムから山道を走ること10分、深い山に抱かれた一軒家の温泉で、ここも「療養温泉」なのだ。私たち夫婦が最も好きなお湯である。

 ナトリウムが主成分で、お湯につかると誰もが感嘆の声を上げる。体がつるつる、ぬるぬるになるのだ。それも尋常ではない。しかも、湯の表面をよく見ていると、プチプチと湯が弾けている。不思議な現象である。

 彼は今度もため息をついて山小屋に帰ってきた。「いやー、恐れ入りました。お湯にノックアウトされたよ」。八幡平の「玉川温泉」に次ぐ名湯だと感心するのだ。何度も湯船に入り、「体重が1・7キロも減った」と喜んでいるが、単にメタボ体形だから減りしろが大きいだけだろう。

 そして昨日。推奨した熊野本宮に近い「湯の峰温泉」に行くというので、私たち夫婦も行くことにした。片道3時間ほどの距離だ。山を越え、川を越える。カーブが多いので酔いそうになるうえ、二日酔いである。負け惜しみではないが、彼のベンツはそれほどクッションが良いとは思わない。

 世界遺産の熊野古道の標識がひんぱんに出てくると、いよいよ目的地は近い。湯の峰温泉は1800年前に見つかり、日本最古の温泉として知られる。熊野詣の折に、歴代の皇族らもこの湯でくつろいだという。

 名物は、巨岩の深い穴に造られた「つぼ湯」で、足もとから熱いお湯が湧いてくる。定員は2、3人で、順番待ちをしなければならない。若いカップルや夫婦が入る姿をよく見かけるが、私はつい余計なことを想像してしまうので困ったものだ。

 私たちは以前に入ったことがあるので薬湯につかり、友人には「つぼ湯」を体験してもらう。彼は頭から滝のような汗を流しながら出てきた。「この湯は何じゃ。もうたまらんなあ」と興奮している。いつも表現が大袈裟な彼だが、嘘ではなかろう。

 1800年前といえば弥生時代だ。当時の人々がこの同じ湯につかりながら農耕や狩猟の疲れを癒していたのだと想像すると、有難味も一段と増すではないか。

 日本人の風呂好きは今に始まった訳ではなく、太古の昔から民衆の楽しみだったのだろう。公衆浴場の歴史も古く、8世紀ごろには「施浴」という言葉が生まれ、寺院が社会的弱者のための慈善事業として風呂を沸かしていたらしい。

 ところで、私の疑問はただ一つ。太古の風呂は混浴だったのだろうか・・・。

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コメント

当然、混浴です!! にゃは!
それにしてもま~、お風呂三昧でしたね。

ご友人の方、かなりの温泉好きのようですので、悪天候でもかえって良かったかも知れませんね。
いろんなお湯を毎日のようにハシゴなんて、なかなかそんな機会は無いですもんね。
ご友人は9日間の山の暮らしに触れて、どんな感想を胸に帰って行かれたのでしょう?

なんとレトロな風景でしょう。

9日間も海外旅行並みに楽しまれたのですね。お幸せなお友達です。

こちらへお帰りでしょうかv-236

その節には、いっぺんご連絡ください。

釣りじいさん

 東北へ旅行したとき、混浴の温泉が結構ありました。混浴は自然なことなのですね。乳頭温泉で湯につかっていたら、バスガイドさんが一人で入ってきてびっくりしました。うれしかった。

亀丸さんへ

 まあ、毎日遊んでいましたから、いい思い出を胸に帰って行ったでしょうね。ただ、ボートに乗ってみたかったと悔しがっていました。ずっと、海は風が強く、仕方ありませんでした。

まるまるさんへ

 彼は3年前に奥さんに先立たれ、寂しいのでしょうね。その癒しのお手伝いができて、よかったです。
 今日、帰ります。金曜日に恵那に行き、連休明けまでいる予定です。また、連絡します。
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