【夫の日記】 土に感謝し、新しい畑を耕す

  ここ生石高原で15年前から知り合いになったご夫婦がいる。とても温厚、朴訥な人柄だ。高齢なのにまだ現役で働いておられるので、ひと月に一、二度くらいしか高原に上がって来られない。

 先日のお盆休み、散歩していて久しぶりにお会いした。女房が畑作りのことを話していると、ご夫婦から思わぬ言葉が飛び出した。

 「うちの敷地の畑を使ってもらえないでしょうか」とおっしゃるのだ。その畑は長い間使われておらず、雑草が伸び放題になっている。このまま放置していては近所にも迷惑だし、これからも畑で野菜を栽培することはないと言う。

 女房は大いに喜んだ。「本当にいいんですか?」。話は即決である。「畑で出来た野菜はどうぞ自由に食べて下さいね」と言えば、「水道の水もお使い下さい」とありがたい申し出である。

 実は、生石山中腹に畑を借りているのだが、車で5分くらいかかり、やはり不便なのだ。野菜は一日置きくらいに収穫するし、草取り、水やりで頻繁に通わなければならない。今回借りることになった畑は山小屋から200メートルと離れていないので、まさに、渡りに舟のお話だった。

 私は女房の畑作りから少し距離を置いているが、周囲の草刈りは私の仕事だ。ご夫婦の敷地も草だらけなので、お礼にすべて刈り取った。畑の草がなくなると、結構広いのだ。丸太を切って腰掛けを作り、一服出来るようにした。道路から畑に上がれば近道なので、梯子もこしらえた。

 畑作りのベテランMが小さな耕運機を持っているので、さっそく耕してもらった。女房は石灰を入れて畝作りを始めた。とりあえず、大根、人参、ネギなどを植えるそうだが、新しい畑への夢が広がり、女房はご機嫌さんである。

 私たちの山小屋の敷地にも小さな畑があるので、耕作面積はそこそこの広さになる。女房は有機栽培で安全な野菜作りを目指しており、新しい畑で野菜が育ち始めれば、ほぼ自足できるようになるだろう。

 生石山の麓から中腹にかけて農家が点在している。急な斜面にしがみつくように建っている家もあり、そこに住む人たちの苦労がしのばれる。この人たちのほとんどは開拓者で、山の斜面を耕し、段々畑で稲を育て、果物を栽培している。

 それらの耕作地には、開拓者の苦難の歴史が刻まれている。それに比べれば、私たちの野菜作りは子供のおままごとのようかもしれない。「土」への感謝を忘れず、慈しみの心を持ち続けたい・・・。

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コメント

近くに新しい畑ができて

ラッキーでしたね。お互い有機栽培がんばりましょう。
ピイ助君、早速椅子に座って我が物顔ですね。(笑)
これからは冬野菜ですが、我が家の畑は暑さでほったらかし状態です。
そそそろ準備せねば。。。

お元気ですか?

v-283もちろんお元気ですよね。毎日、充実しておられるご様子、なによりです。

まるまるはチョットダウン。夢のこともあるし、ブルーな毎日です。i-181

日記も写真がたまりすぎて、書けませんv-11

当分夏ごもりです。

こんばんわ~

畑はやっぱり近いのが一番ですね!
奥様、ますます野菜作りの腕に磨きがかかりそうですね~

収穫物のアップを楽しみにしています!^^

「土」への感謝を忘れずに

そろそろ秋野菜の準備時期になりました。
私の畑も、子供のおままごとのような野菜作りです。
「土」への感謝を忘れず、慈しみの心を持って、これからの畑仕事に励みます。

つとりんさんへ

 つとりんさんの畑に比べれば、あらゆるものが見劣りします。ナスの写真を拝見しましたが、色、艶ともいいですね。花オクラにはびっくりしましたよ。有機栽培、頑張ります。

まるまるさんへ

 こちらはお陰さまで元気にしています。ブルーな毎日とのこと。猫ちゃんのことも心配でしょうが、元気出して下さいよ。まるまるさんにはブルーは似合いません。

マダム半世紀さんへ

 確かに畑が近くにあると、毎日新鮮な野菜が食べられますよね。夏野菜は終わりですが、キュウリは植えるのが遅かったので、今だに収穫出来るのですよ。

石垣の苔・間から生えているシダ・三つ並んだ腰掛の真ん中に、隠し子のピー助がチョコンと座って、家族の一員なんでしょうね。大きな巨砲を見せる腰掛に鎮座為さるのは、何方なんでしょうかね。山の匂いが、して来ますねえ。似た様な場所を思い出して、見ています。収穫が楽しみですね。くれぐれも、イノシシに目を付けられません様に・・・

ハカマさんへ

 いやいやハカマさんの永田農法など志は高いと思います。女房は秋、冬野菜の準備に毎日忙しくしています。ただ、私は女房の楽しみを奪っていけないし、口うるさいこともあって、手は出しません。

初めまして。

前のブログ、拝見させていただきました。雨除けをPさんとMさんに作っていただいたと書いてありました。そのMの息子です。父にブログの事を聞き、早速コメントさせていただきました。
父は、そちらでの生活がとても楽しそうなので、これからもぜひ仲良くしてあげてください。よろしくお願いします。

アガタ・リョウさんへ

 おはようございます。今朝はよく晴れていますが、とても寒く、今シーズン初めて薪ストーブに火を入れました。
 山の臭いが伝わりましたか?畑には大根、菊菜の芽が出てきました。また、収穫をレポートします。

ぶんぶん丸さんへ

 初めまして。コメントありがとうございます。Mさんには大変お世話になっています。とくに、女房の有機栽培の先生でもあります。
 ぶんぶん丸とはどんな意味でしょうか。お父様のチェンソーの音なのでしょうか。
 たまには、高原に上がってきて下さい。一緒に鍋でも囲みましょう。

どんどんテリトリーがひろがって、そのうちその辺り一帯の山の所有者になるのでは・・・そしたら・・・隅っこに住まわせてくらはい、にゃは!

釣りじいさん へ

 はい、テリトリーを広げますよ。でも、田舎は境界線とかにシビアですから、うかつなことは出来ません。隅っこなどと言わず、ツリーハウスなど作って差し上げますよ。
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