森に暮らすひまじん日記

第二の人生を歩む私たち夫婦は、和歌山の生石高原に近い森の中で暮らしています。豊かな自然の恵みにあずかりながら、有機栽培で野菜を育てたり、近くの渓流や海で魚を釣ったりする気ままな日々です。そんな暮らしぶりを綴っています。 
 

【夫の日記】 燕に想う秋の空

  ススキの草原が広がる生石高原は、山小屋から歩いて10分ほどである。軽い散歩にはちょうど良い距離なので、しばしば高原を歩く。疲れたら草の上に寝っ転がって、ぼーっとしながら時を過ごす。

 今日は、きのうの雨から一転していい天気になった。しばらく高原を歩き、石の上に腰掛けて空を見上げた。夏の名残りのような雲があった。うろこ雲も、すじ雲も見られた。季節の変わり目が見て取れる。

 ツバメが数十羽、空気を切り裂くように飛んでいた。空高く舞い上がったと思えば、急旋回して草原をかすめるように低空飛行している。よくもまあ、休むことなく飛び続けることが出来るものだ。飽きることなく、ツバメの飛ぶ様を眺めた。

 そういえば、山里にあった生家 にも毎年律儀にツバメがやって来て、巣を作った。懐かしい思い出だ。父や母だけでなく、集落の人たちはみなツバメを大切にした。田んぼの害虫を食べてくれるからなのか。ツバメはそれぞれの家の家族のようなものだった。

 家の土間の天井に、父が板切れでこしらえた巣の台が取り付けてあった。初夏、南方から飛来したツバメはここに草や泥を運び、巣を作るのだ。

 子供のころの玄関は障子だった。ツバメが土間に出入りできるように、一番上の障子紙が切り取ってあった。その狭い枠をくぐり抜けるツバメの俊敏さが驚きだった。

 やがて雛が数羽かえり、家の中はにぎやかになった。親鳥は一斉にくちばしを開ける雛にせっせと餌を運んでいた。そのような光景を目にしながら子供から少年になり、高校生になった。そして都会に出ると、ツバメの仲睦まじい姿を見ることはなくなった。

 今は、こうして高原のツバメを飽きずに眺めている。あれから何十年の歳月が流れた。高原には一足早く冷気が忍び寄っている。しばらくすると、ツバメは太平洋を渡り、南の地に旅立つ。来年もまたおいで・・・。


         
 いや~、驚いた! 

 昨日のことである。山小屋裏のテーブルで野鳥を眺めていると、遠くから人の声が聞こえてきた。山小屋のすぐ裏は尾根道になっており、滅多に人が通ることはないが、その声が山歩きのグループだとしたらまことに珍しいことだ。

 しばらくすると、男女6人が山道を下って来た。軽く会釈すると、温厚そうなご婦人から声を掛けられた。「もしかして、ブログのひまじんさんですか?」。予想もしない言葉が飛び出した。「ええ、そうですが・・・」と答えると、「毎日、ブログをチェックしているんですよ」とおっしゃる。ご主人も「ブログの更新を楽しみにしています」とありがたいお言葉だ。

 こういうのを「青天のへきれき」と言うのだろう。ブログに掲載している山小屋の写真で「ひまじん」と判断されたのだろう。ご夫婦は和歌山のある町にお住まいだそうだ。これを縁に新しい人の輪が広がるかもしれない。「消防署の隣のご夫婦さん」、ありがとうございました。またお越し下さい。

     ↓ ニホンカモシカの写真同様、虫メガネで見て下さい
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   13:23 | Comment:6 | Trackback:0 | Top
 
 
Comment
 
 エコおやじ [URL] #p3kqBmuM
ひまじんさん ご無沙汰しております。
ホーホケキョ  ピーチョピチョピ と ウグイスの声が聞こえなく寂しくなりましたね。
夜には、鈴虫の声、昼間は頭の周りを迷惑はアブが飛ぶ季節になりましたね。
おかげて3箇所も4箇所も噛まれました。
しかし、毎週の様に土曜、日曜は生石の山小屋へ行ってますが、
生まれて初めて季節の移り変わりを肌で感じています。私も笠石からの360度
パノマラの景色が大好きです。
今、薪ストーブの設置等作業を行っていますので作業が終われば一度ご挨拶
させて下さいね。
季節を感じます。 2009.09.14 (月) 08:28 [Edit]
 亀丸 [URL] #-
私の実家の近所でも、子供の頃はそこかしこの軒下にツバメが巣を作っていました。雛にせっせと餌を運ぶ親ツバメ、小さな体に似合わない大きな口を精一杯広げてそれを受け取る雛達の姿をランドセルをしょった私は飽きる事なく眺めていました。
今では田舎でもあまり見かけなくなったような・・・。
ところでアオリイカ、釣れ出したみたいですね。近いうちに伺います!!
 2009.09.14 (月) 10:28 [Edit]
 アガタ・リョウ [URL] #-
                 お早う御座います。
 益鳥・害鳥、益獣・害獣などと、まだまだ農村社会だった頃は、お天道様、おカイコ様などと云った言葉が、日常的に使われていましたね。懐かしくも有り寂しい気持ちもして来る処です。
 でも、至る所都会生活の現代に、ブログで繋がる人の輪が広がって居ます。これも、人間の好ましい傾向と嬉しく思いました。
 2009.09.15 (火) 10:26 [Edit]
 森に暮らすひまじん [URL] #-
 ブログ拝見しましたよ。山小屋はほとんど完成しましたね。いよいよ薪ストーブの設置。楽しみでしょう。わが家では、すでにストーブを焚いています。
 ストーブが終われば、どうぞ遊びに来て下さい。場所は「山の家」の人に聞いてもらえば分かります。
エコおやじ さんへ 2009.09.15 (火) 18:38 [Edit]
 森に暮らすひまじん [URL] #-
 イカは簡単に釣れましたよ。でもまだ小さいです。刺身には少し無理なので、バター焼きにして食べています。これが、美味しいのです。
 またまた台風ですね。行こうとおもうとこれです。腹が立ちます。ハマチが本格シーズンなのに・・・。日が合えば一緒に行きましょう。
亀丸さんへ 2009.09.15 (火) 18:42 [Edit]
 森に暮らすひまじん [URL] #-
 ブログを読んでいて下さる人と続けて2人も顔を合せました。うち一人はもう5回も山小屋に来てくれています。うれしいことです。予想もしなかった展開です。
 松本もめっきり寒くなってきたでしょうね。運動のため、歩いて灯油を買いに行って下さい。酷かなあ・・・。
アガタ・リョウさんへ 2009.09.15 (火) 18:47 [Edit]






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