森に暮らすひまじん日記

第二の人生を歩む私たち夫婦は、和歌山の生石高原に近い森の中で暮らしています。豊かな自然の恵みにあずかりながら、有機栽培で野菜を育てたり、近くの渓流や海で魚を釣ったりする気ままな日々です。そんな暮らしぶりを綴っています。 
 

【夫の日記】 ピーターは怪物だ

  山暮らしの仲間、ピーターは怪物である。その怪物ぶりを目の当たりにして感心するやら、肝を冷やすやら、二の句がつけなかった。その顛末とは・・・。

 秋の5連休中は天気が良さそうなので、色々と作業をしなければならない。中でも、山小屋の屋根にこびりついた苔を取る作業は急ぐのだ。そのままにしておくと屋根が腐るのではないかと、心配で仕方がない。

 私は極度の高所恐怖症である。小学生のころ、家の柿の木から落ちて怪我をしたのが原体験として脳に刻まれ、これが恐怖症の原因ではないかと思っている。高い所に登ると体が動かないし、高層マンションの外側の通路では壁際に張り付くようにして歩く。大袈裟ではないのだ。

 しかし、屋根の作業は男の仕事である。勇気を出してやるしかない。屋根のてっぺんから地上まで7、8メートルはあり、落ちたら怪我では済まない。まずは木に丈夫なロープをくくりつけ、これを屋根の反対側に渡した。この命綱を体に巻きつければ、転落することはないだろう。

 ベランダから屋根に梯子をかけて登った。しかし、どうしても屋根に足をかける事が出来ない。梯子を支えている女房が「ロープを引っ張りながら上がればいいでしょ!」と叫んでいる。

 息を整えて再チャレンジだ。悲愴感とヤケクソが入り混じる心境で梯子を登った。今度は右足を屋根に掛ける事が出来たが、あともう一歩が踏み出せない。「何を迷っているの!」と、また女房が怒鳴っている。そんなに私の生命保険が欲しいのか!

 この滑稽な情景を軽トラで通りかかったピーターが見ていたのだ。「兄貴、頑張れよ~」と冷やかしながらやって来た。「俺がやってやるよ。替わりな」と言うけれど、体重100キロの巨体が登れるものかと思った。

 ところが何と、軽々と屋根に登ってしまった。そして駆け足のようにして一番上まで登り、綱渡りの曲芸のように片足を上げてふざけている。私も女房も「やめろ!やめてー」と悲鳴を上げた。

 命綱を腰に巻いてひさしの所まで下りてきて、手際よく作業を進めてくれた。ひさしから下を見ると目もくらむほどの高さなのに、どうして軽業師のような事が出来るのだろう。ピーターの度胸は半端ではない。

 お陰で屋根はきれいになったが、またまたピーターと私の能力の違いが浮き彫りになってしまった。巨漢なのに器用だし、家まで建ててしまうほどの能力もある。力持ちで、人助けをいとわない。それに比べて私は・・・。悔しいが、女房は心からピーターを尊敬している。

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Comment
 
 亀丸 [URL] #-
ハッハッハ。ま、この類事でピーターさんに張り合っても、大抵の人は負けるんじゃないですか。
森という社会の中で、いろんな才能が噛み合って豊かな生活が送れるのでしょう。
ピーターさんはその器用さと豊かな人脈を生かして森の生活のインフラを、ひまじんさんは長年培った釣りの腕を生かして川や海の幸を森の仲間に振舞う、それぞれが役割を果たされているかと・・・。
ただ、海釣りにおいてはそのお株を奥様に奪われつつあるのが少し心配ですが・・・。(笑)
ひまじんさんにはひまじんさんの得意分野が・・・ 2009.09.20 (日) 10:44 [Edit]
 アガタ・リョウ [URL] #-
アッジャ~、オウ、怖い。私も兄貴に引けを取らない高所恐怖症です。
文章を見んでいるだけで、擬似体験どころか、実体験の気持ちであります。恐怖心と云う魔物は、委縮が委縮を呼び込んでしまいます。まぁ、危険行動は怪我の元。日米同盟為らぬ日独交友で乗り切るのが、平和な森の暮らしでゴザンスよ。人間には、得手不得手、恐怖心の付き物で有りまする。夫婦喧嘩は、為さらずに・・・ それでも、弱みを見られると心中、穏やか為らぬものが有りまするが、・・・これを耐え抜くのも、男の度量の内で有りまする。へへとトホホは、わが身を写す鏡で有りまする。
 2009.09.20 (日) 13:22 [Edit]
 まるまる [URL] #-
恐怖感が表れていますね。

ピーターさんはすごいe-349

奥様じゃなくても尊敬です。

屋根きれいになってよかったですね。山の生活もいろいろとたいへんです。まるまるのようななまけものには住めません。やっぱりe-274
後ろ姿に・・・ 2009.09.21 (月) 11:05 [Edit]
 マダム半世紀 [URL] #-
まるまるさんに賛成です!
大概の方は、ピーターさんには完敗ですよね?
諦めましょう^^;

私も身が軽い方で、屋根にも上りますが、軽々とは行きません。
どうしても恐々と・・・になってしまいます。
確かにちょっと悔しい。^^;
(張り合っても仕方無いけど~)
屋根の上を軽々とスイスイ歩けたら、なんて気持ち良さげでしょう。

昔から、高い所に登れる人間は尊敬されるものです♪
人間が猿であった事の証でしょうか?(←ウソ)

それにしても、屋根のお手入れも欠かせないのですね。
これからもお掃除の時には、どうぞ、十分に気をつけて下さいね。
こんばんわ~ 2009.09.22 (火) 00:34 [Edit]
 森に暮らすひまじん [URL] #-
 ま、ピーターに張り合うつもりはありませんが、余りにも能力の違いが・・・。あの高い所に登れるとは驚きより、尊敬です。
 女房は釣りがうまくなってきましたが、まだまだです。これからはイカ釣りを教えようと思っています。
 明日、がんばりまっせ~
亀丸さんへ  2009.09.22 (火) 16:17 [Edit]
 森に暮らすひまじん [URL] #-
 アガタさんも同じですか。年を取ると、一層恐怖心が増しますね。
 海にあるテトラポット、あれもダメなんです。みんな、ひょいひょいと渡っていくのに、私は足をかけるのが精いっぱいです。
 日独同盟はこの森でも、最も重要な二国間関係で、世界秩序の維持、世界平和に寄与するでしょう。多分、オバマも鳩山さんにそう言うでしょうね。
アガタ・リョウさんへ 2009.09.22 (火) 16:24 [Edit]
 森に暮らすひまじん [URL] #-
 ええ、山の暮らしは結構忙しいのです。きのうは、薪を積んでいる小さな小屋を杉林に移し、そこに木の柵を作りました。そして、古くなった階段を杉の木で作り替えたのです。
 まあ、まるまるさんも覚悟さえ決めれば住めますよ。
まるまるさんへ 2009.09.22 (火) 16:29 [Edit]
 森に暮らすひまじん [URL] #-
 今や私が尊敬するのは、ピーターと鳶職人です。ところで、鳶職人は高知県出身者が多いそうですよ。なぜでしょうね。私、高知県に生まれたかった!そうすれば、女房にもピーターにも馬鹿にされずに・・・ウッ、ウッ(涙)
マダム半世紀さんへ 2009.09.22 (火) 16:36 [Edit]






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