【夫の日記】 色づく森と草原を歩く

  ここ数日、小春日和が続いている。きょう土曜日も朝から暖かい。シャツの上にベストを羽織っただけで散歩に出た。近くの森を歩き、ススキの草原が広がる生石高原まで足を伸ばした。

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 森の紅葉は、例年に比べてそれほどでもない。台風18号が尾根伝いのこの森を駆け抜け、紅葉しかけた葉っぱをあらかた吹き飛ばしてしまったのだ。しかし、低木のクロモジはその影響を受けず、黄色の葉が美しい。ハゼの木やウルシの怪しげな赤色にはドキッとする。

 女房が趣味にしている草木染めもそうだが、自然しか醸し出せない色合いがある。「癒される」という言葉は手垢がついて好きではないが、森や草原の色の変化を見ていると、ついそんな言葉を使ってみたくなる。

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 森はミステリアスでもある。突然、大きな羽音がして、キジが飛び立つ。遠くから、「コンコンコン」という音がする。キツツキが木肌をほじくっているのだ。時に、シカのような鳴き声も聞こえてくる。草むらがガサッという音を立て、思わず後ずさりする。野鳥か、リスか、マムシか・・・。

 森のクマノミズキ、アカカシ、コナラ、アカメガシワ、リョウブ、山桜、エゴなどは分かるが、むしろ名前を知らない木の方が多い。名前を覚え、それがどのような花を咲かせ、実を付けるのか、材は何に使われているかなど知りたいと思う。

 私たちが暮らす生石山の中腹に、ミカンを栽培している初老の男性がいる。朴訥という言葉がぴったりの人柄で、飾らない風貌である。時々、山小屋の前を通りかかり、ミカンや野菜を置いていってくれる。

 実はこの人、植物に大変詳しいのだ。学者顔負けという人もいる。経歴を聞いたことはないが、多分、独学だと思う。何十年も山や野を歩き、コツコツと積み上げた知識なのだ。図鑑や専門書とは違う生きた植物学と言うべきだろう。

 いつか彼と一緒に山を歩いている時、草むらで大きなマムシを見つけ、捕まえ方を教わった。マムシを踏みつけておいて、蔓で輪っかを作って首を縛るのだ。もう一つは、木の枝を蔓で縛ってハサミのようにして挟み付けた。

 その一連の所作は驚くべき早さだ。後ずさりしながら妙技に見入った。私はしばしばマムシに出くわすが、真似をしようとは思わない。私はひたすら逃げるだけである。

 森を歩いていると、私も彼のように「森の実学」を身につけたいと思う。そうすれば、ますます森が楽しくなるだろう。「森だ、緑だ」と言ってありがたがってる訳ではないし、自然を理屈っぽく語るエコロジストでもないが、今はつくづく、森の中に住んでいて良かったと思っている。

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コメント

マムシを捕獲するのはやはり危険ですよ。ひまじんさんは、せっせと由良湾に通ってアオリイカを捕獲しましょう!!
1.5号、4.5mの磯竿(安物ですが)とSサイズのヤエン(やはり以前買ったのはLサイズでした)を買いましたよ!!
へっへっへ!道具から入るタイプです。
水曜日、楽しみにしています。
イカ刺しに天婦羅にバター炒めに・・・。
あ~腹が鳴る、いやいや、腕が鳴る!!

亀丸さんへ

 はい、マムシよりイカですね。アオリは乗ってくると思います。ただし、クーラーに納まるかどうかは・・・。最初はその確率3割と思っていた方が気楽です。でも、当りが5、6回あると思いますから、刺身、天麩羅は口に入るのではないでしょうか。万が一の場合は私が釣りますから(笑)・・・。
 竿は1・5号と3号の2本を持ってきた方がいいでしょう。糸はナイロンの2~3号がいいでしょう。ヤエンと針は私が持っています。
 当日、雨が降らねばいいのですが。小雨決行かどうかは亀丸さんが決めて下さい。場所は柏がいいと思います。

 今晩は。日が沈むと寒いですね。幹事長の役目と考えて、一文を認めて、本日分の投稿と致して御座りまする。
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