森に暮らすひまじん日記

第二の人生を歩む私たち夫婦は、和歌山の生石高原に近い森の中で暮らしています。豊かな自然の恵みにあずかりながら、有機栽培で野菜を育てたり、近くの渓流や海で魚を釣ったりする気ままな日々です。そんな暮らしぶりを綴っています。 
 

【夫の日記】 アオリイカ・・・ついに成就

  師走の街に、厳しい不況の風が吹きつけている。職を失ったまま越年する人たちは特に気の毒だ。加えて、鳩山政権の迷走、ドバイショック、デフレ・・・。わが国は大丈夫なのだろうか。

 こんな折も折、呑気に釣りのことを書くと、お前はアホかと言われそうである。ここは開き直って「はい、アホです」と言うしかない。

 新聞でもテレビでも「続報」というのがあって、書きっぱなし、放送しっぱなしは良くないので、後始末の「続報」を報じなければならない。そこで当ブログでも続報を書いておきたいと思う。12月5日の記事「アオリイカ釣りの初挑戦」の結末である。

 先週、アオリイカのヤエン釣法に挑んだのは大阪に住む釣り仲間の亀丸さんなのだが、その初挑戦は失敗に終わった。指南役の私も散々な結果だった。亀丸さんはみじめな結果に肩を落として帰って行った。

 そこで、再挑戦、雪辱戦を計画した。波止場よりボートで海に出た方が釣れる確率が高いので、私のボートを出して二人で釣ることにした。場所はいつもの由良湾だ。明け方に到着した亀丸さんは「ほんまに釣れますか」と不安を隠せない様子である。その気持ちが痛いほど分かるだけに、「今度こそ、絶対に釣れる」と励ましておいた。

 これまで私がよく釣っているポイントにアンカーを下ろした。何の変哲もない浅い磯場だが、ここにアオリイカが集まるのだ。私の1投目、早くもイカが生きアジの餌に乗った。リールから激しく糸が引き出され、イカは止まってくれない。どうしたことか、すぐにイカがアジをを離してしまった。

 地団太を踏んだが、しばらくするとまたイカが食いついた。慎重に取り込み、まずは亀丸さんのお土産は確保できた。しかし後が続かない。今日こそ亀丸さんに釣ってもらわねばならないのに、まったく当たりがないのだ。

 もはや転戦するしかない。亀丸さんも場所を変えたいような口ぶりだ。蟻島という小さな島をめざした。15分ほどで到着すると、顔見知りのボートが来ていてイカを狙っていた。こちらに手を振って「あかん、あかん」のシグナルを送ってくれた。

 案の定、魚信はなく、1時間余りでまた元の場所にUターンだ。まさしく右往左往である。焦りの程がお分かりだろう。このブログを読んで下さる人の中に「釣れるなよ!」と期待する意地悪さんがいるかもしれない。ところがどっこい、天は我らに「味方せり」なのだ。

 まずは私に当たりがあり、2杯目をゲット。続いて3杯目が釣れた。これだけあれば、亀丸ご一家の今夜の食卓は豪華になるだろう。しかし、肝心の亀丸さんが釣らなければ、この日の釣行の意味がない。

 そんな思いとは逆に、またまた私に当たり来た。「とにかくこの竿で釣ってみて」と、イカが乗っている私の竿を亀丸さんに渡し、イカ釣りの面白さを実感してもらうことにした。亀丸さんは震える手で竿を操作しながらイカを寄せる。1分、2分が経過。合わせを入れると、がっちり掛った。墨を吐き続けるイカが無事タモに収まった。亀丸さんが自身で釣ったイカの第1号なのだ。

 亀丸さんは「痛っ、たたた」と言って、ボートの中で半身を横たえている。「どないしたん」という問いに、「足がコブラ返りで・・・」と悲壮な表情だ。ボートの中は狭く、不自然な体勢を保ったままイカと格闘したため起きたらしい。

 すると、今度は亀丸さんの竿に当たりだ。もはやコブラ返りどころではない。イカがアジに食いつき、食べるのに夢中になるまで何分もかかるので、その間、じっと待たなければならない。亀丸さんは「緊張しますわ」と言いながら顔を真っ赤にしている。

 いよいよイカを寄せ始める。竿先がしなっており、正真正銘のアオリイカだ。時折、イカはジェット噴射をして潜ろうとする。やがて、ヤエンという掛け針に掛ったイカが浮いてきた。亀丸さんの2杯目である。「バンザーイ」「バンザーイ」と二人で叫んだ。いい年をした男二人が・・・無邪気なものである。

 もはや亀丸さんの感激の言葉を紹介するまでもなかろう。間違いなく言えることは、「イカ釣りの中毒患者」が一人増えたという事実だ。二人で釣った5杯のうち1杯を私が持ち帰り、その晩、焼酎をすすりながら刺身でいただいた。アルコールとともに、安堵感がじわーっと私の全身に広がった。

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   09:28 | Comment:4 | Trackback:0 | Top
 
 
Comment
 
 亀丸 [URL] #-
ああ、あの感激が甦ってきました。早くまた行きたいなぁ・・・。
ボートで港へ帰る時は、まるで宝物を船満載で鬼が島から凱旋して来る桃太郎の心境でした。
イカを肴に一杯やりながら、家族にイカ釣りの講釈を垂れる・・・。実に気持ち良~く酔いました。
家族にはさぞ迷惑だったろうと思いますが、嫌な顔もせずニコニコ聞いてくれました。イカが美味しかった所為でしょう。
次からは、もう少しリラックスして挑めると思います。
はい、イカ釣り中毒患者です 2009.12.11 (金) 14:58 [Edit]
 ぼっちゃん [URL] #-
ひまじんさん、こんにちは~。

2人の船の上の様子が浮かんで来ました。亀丸さんにも釣れて肩の荷がおりましたね、私も近くであれば飛んで行って御伝授願いたいのですが・・・。やはり船とヤエンが良いのですね~(-_-;)
羨ましい~! 2009.12.12 (土) 10:29 [Edit]
 森に暮らすひまじん [URL] #-
 うまいこと書きますねえ。桃太郎の凱旋とは・・・。座布団5枚です。
 開高健は「釣り人の話は両手を縛って聞け」と言っています。つまり、話がどんどん大きくなるからです。ご家族相手にイカ釣りの一部始終を語る亀丸さんの笑顔が浮かんできます。
 所用でしばらく行けませんが、年内にはご一緒しましょう。
亀丸さんへ 2009.12.13 (日) 11:20 [Edit]
 森に暮らすひまじん [URL] #-
 コメントありがとうございます。御伝授なんてとんでもありませんが、並んで竿を出したいですね。やはり船だと色々のポイントを探れるのでいいのですが、掛ったイカがボートに近づき過ぎて、ヤエンに掛らないデメリットもあるのですよ。
ぼっちゃん様へ 2009.12.13 (日) 11:23 [Edit]






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